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関東在住福岡人のまったり投資日記

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バンガードETF

ヘルスケアセクターETF(VHT)のバイオテクノロジーETF(IBB)の違いを調べてみた

VHT-IBB-bio-helthcare-20180825.jpg

個人的に将来伸びて且つ過去のデータからは下落相場に強いということで、ヘルスケアセクターに投資する比率を上げております。

同時にヘルスケアと関連深いバイオテクノロジーにも興味があります。ITバブルの2000年頃にはバイオバブルもあったと会社の長老は話しておりましたが・・

なんでバイオにも着目しているかというと、4年前に超・株式投資 (Modern Alchemists Series No. 122)というオプションの話について書かれた本を読んだのがきっかけです。


半分くらいはバリュー、小型株、モメンタムの有効性について書かれていましたのでこの3点に関して着目するきっかけとなりました。

なにより投資でETF4本のポートフォリオをが提示されていて、そのなかの一つがNASDAQ市場に上場するバイオテクノロジー、および、医薬品関連株式で構成される指数に連動する「iシェアーズ NASDAQ バイオテクノロジー ETF(ティッカー:IBB)」だったんですね。

ヘルスケアセクターが復調する中、バイオテクノロジー関連はどうなっているのか?iシェアーズNASDAQバイオテクノロジーETF(IBB)の現状を調べてみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記

現在、積立投資でインデックスファンド、ボーナスを使ったNISAへの投資で海外ETFを使って投資しています。このうち海外ETF分の株式への投資は意図的に生活必需品セクターとヘルスケアセクターという2つの比較的ディフェンシブなセクターの比重を高めにしています。...

経費率は0.47%ですが、当時はバンガードのセクターETFが大手ネット証券で買えない時代でしたので存在感がありました。

とはいえいまはバンガードやSPDRの米国株セクターETFが買える時代。

バンガード・米国ヘルスケアセクターETF(ティッカー:VHT)にはバイオテクノロジー関連は20数%含まれているわけです。

バイオテクノロジーETFを見ても業種はヘルスケア扱い。

実際のところVHTとIBBって相関関係はどんなものかと気になったので今回はVHTとIBBの関係について調べてみました。

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VHT設定以来で見てもIBBのパフォーマンスは好調


VHTの設定が2004年ですので、それ以来のパフォーマンスをIBB vs VHT vs S&P500で見てみますとリーマンショックの前後で景色が異なります。

IBB-VHT-14y-20180825.png

リーマンショック前は冴えなかったヘルスケアセクターやバイオテクノロジーはリーマンショック後S&P500を圧倒しています。

ヘルスケアセクターETFのVHTよりボラティリティが高いのがIBBという感じですね。

2014年から1年ぐらいヘルスケアセクターの冴えない時期があり、IBBはまだピークを超えれていない状況です。

IBBを構成するバイオテクノロジー企業はVHTにどれくらい含まれているのか?


では、IBBとVHTの重複ってどの程度なのか確認してみました。

iシェアーズ NASDAQ バイオテクノロジー ETF(ティッカー:IBB)構成上位20社でIBBの約7割を占めますので、上位20社のVHTないの比率をまとめると以下の通りです。

企業名ティッカーIBB組入比率(%)VHT組入比率(%)
BIOGEN INC INCBIIB8.691.59
AMGEN INCAMGN8.472.41
GILEAD SCIENCES INCGILD8.063.22
CELGENE CORPCELG7.981.55
ILLUMINA INCILMN5.861.06
REGENERON PHARMACEUTICALS INCREGN4.570.71
VERTEX PHARMACEUTICALS INCVRTX4.231.12
ALEXION PHARMACEUTICALS INCALXN3.260.71
MYLAN NVMYL2.370.48
BIOMARIN PHARMACEUTICAL INCBMRN2.210.43
INCYTE CORPINCY1.690.31
SHIRE ADR REPRESENTING PLCSHPG1.45-
SEATTLE GENETICS INCSGEN1.430.19
NEUROCRINE BIOSCIENCES INCNBIX1.310.23
JAZZ PHARMACEUTICALS PLCJAZZ1.300.27
NEKTAR THERAPEUTICSNKTR1.260.20
ALNYLAM PHARMACEUTICALS INCALNY1.210.23
SAREPTA THERAPEUTICS INCSRPT1.050.21
BLUEBIRD BIO INCBLUE0.980.20
SAGE THERAPEUTICS INCSAGE0.850.19
だいたいIBBの5分の1くらいの組み入れですね。

バイオジェン、アムジェン、ギリアド、セルジーンあたりはQQQにも含まれてる銘柄になります。

上位20社の合計が15.3%程度で、VHTの資料のバイオテクノロジーの比率が20数%ですから、5%以上NASDAQに上場してないバイオテクノロジー企業がVHTには含まれています。

また、大型株・中型株・小型株の比率を確認すると(上:IBB、下:VHT)、IBBの方がNASDAQ上場企業対象のため中型株小型株の比率がかなり高いです
IBB-20180825.png
VHT-20180825.png

ヘルスケア(VHT)とバイオ(IBB)の相関性


最後にVHTとIBBの相関性について見てみましょう。

IBB-VHT-annualreturn-20180825.png
毎年のリターンは上記の通りです。意外にもリーマンショック時はVHTの方がマイナスでした。

リターンの差は年によってはかなり大きなものが発生していることがわかります。

IBB-VHT-correlation-20180825.png

実際の月次相関性としてはS&P500に対してはIBBが0.63、VHTが0.79、IBBとVHTの月次相関性が0.84でした。

S&P500に対してIBBは0.63と中型株・小型株の比率が高めで相関性はやや低め。

IBBとVHTの月次相関性が0.84ですのでやはり同じヘルスケアセクターなので相関性は高くなりますね。

まとめ


以下の観点から個人的にはいまのところはVHTでは十分ではないかと考えます。

  • 月次相関性が0.84と高い。
  • VHTにも小型株やバイオテクノロジー関連は一定比率入ってる。
  • VHTのコストはIBBの4分の1以下

ただし、IBBは以下の点での魅力はあります。

  • NASDAQ上場企業に連動するため小型株・中型株の比率が高い。
  • バイオテクノロジー企業に特化。

遺伝子治療や再生医療なんかは今後伸びしろが大きいと考えますので、バイオ関連に投資したいというニーズを考えると、バイオテクノロジーに特化したIBBに投資するのも悪くはないと考えます。
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