米国株モメンタムETF(MTUM)から現在モメンタム効果のあるセクターと銘柄を確認
「Carhartの4ファクターモデル」ではアノマリー(なぜそう動くのかはわからないけど、なぜかその時が来ると株式市場が前もって決められたように動く傾向)として、①小型株、②バリュー株、③モメンタムが上げられています。
このなかで個人的に注目しているのはモメンタムなんですね。
とはいえ小型株やバリュー株に関してはバンガードのVBやらVTVがありますし、細かく小型株バリューとかもある一方で、モメンタムのETFはアメリカでは取り扱いがあり資産規模も大きいのですが日本ではない。
バンガードも今年からスマートベータETFを設定したりしているので、日本の大手ネット証券での取り扱いも期待したいのですが。
バンガード、米国でモメンタムなどの米国株スマートベータETFを設定 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
バンガードがVDCなど50本の米国籍バンガードETFを大手ネット証券で開始したのが3年前の2月のことでした。..
わたしがモメンタムに着目するきっかけとなったウォール街のモメンタム・ウォーカー発売から、ちょうど3年経過してますので、現状のセクターや組入れ企業について確認してみました。
iShares Edge MSCI USA Momentum Factor ETF(MTUM)は情報技術セクター偏重がさらに進んでいる
まず現在のiShares Edge MSCI USA Momentum Factor ETF(MTUM)のセクター別比率を確認してみました。

情報技術、一般消費財、金融、資本財の4つのセクターの比率が高くなっていますが、とくに情報技術セクターの比率が4割超えと偏重が進んでいます。
ちなみに1年前は情報技術と金融の2トップ状態でしたから、金融セクターの比率が2割切ってるのは、直近のセクター別のパフォーマンスを反映したものになってるかと。

米国株モメンタムETF(MTUM)から見えてくる、現状モメンタム効果のあるセクター - 関東在住福岡人のまったり投資日記
モメンタム効果といいますと、株式投資で値上りした銘柄の株価はその後さらに上がり、値下りした銘柄の株価はさらに下がっていく、というアノマリー現象のことを指します。...
では、MTUMに組み入れられてる企業のメンツはどうなっているのか?
MTUMに組み入れられてる企業を見てみると
ある意味MTUMに組み入れられてる企業はモメンタム効果ありと判断されているわけで、個別株に投資している人には参考になるものかと。
で、現状の組入れ上位の企業を見てみると以下の通り。

マイクロソフトだけではなく、VISA、マスターカード、シスコ、インテル、アドべまで入ってるので情報技術セクターの比率が高くなるのも納得。
ちなみに2年前調べたときからの生き残りはAmazonのみ。
米国株モメンタムETF(MTUM)の組入れ上位企業でモメンタム効果があるか確認してみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
モメンタムETF(MTUM)の記事:ウォール街のモメンタムウォーカー発売から1年経過。iSharesの米国株モメンタムETF(MTUM)の現状を確認してみた先週個人的に注目しているETFであるiSharesの米国株モメンタムETF(MTUM)の現状を確認しましたが、実際にこのETFの組入れ上位の企業ってS&P500と比較してどれくらい好調なのか?ということを確認してみようと思います。...
グロース部分でモメンタム投資が使えないか?
個人的にはディフェンシブな銘柄を固めてるだけにグロース株の要素がVTI一本とかよりも小さいので、それをモメンタムで代替できないかという考えがあるんですね。
ウォール街のモメンタムウォーカー 〔個別銘柄編〕 でもバリュー株+モメンタム株の補完性が書かれていましたし。
まぁ、2年ぐらい前は個別株でポートフォリオ作ることも考えてはいたのですが、Amazonが2000ドル超えそうな状況では簡単に作れるわけもなく。
配当再投資開始と考えてる総資産の基準値を超えるのがもう少しなので、超えるまでに色々と方策も考えておこうかなと。
そういえばモメンタムといえば、モメンタムウォーカーに書いてあったグローバルエクイティモメンタム(通称:GEM法)についても3年以上放置しているので時間があれば近いうちに記事にしてみようかと思います。


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