セクター区分変更に伴うバンガード・米国通信サービス・セクターETF(VOX)の銘柄入れ替えはかなり進んだ模様
S&Pのセクター分類の変更で、電気通信セクターが廃止されて、新たにコミュニケーションサービスセクターが新設されました。
9/28に指数を再構成という話でしたので、Googleやフェイスブックなどの企業のセクターの移行が行われています。
S&Pのセクター分類の変更内容が判明。コミュニケーションサービスセクターはGoogleとFacebookが半分を占める - 関東在住福岡人のまったり投資日記
昨年、2018年9月から「電気通信セクター」が廃止され、新たに「コミュニケーションサービスセクター」が新設されることが発表されていましたが、バロンズにその概要がまとめられていました。...
バンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF(ティッカー:VCR)
バンガード・米国情報技術セクターETF(ティッカー:VGT)
バンガード・米国電気通信サービス・セクターETF(ティッカー:VOX)
SPDRのセクターETFとは異なりバンガードは電気通信サービスのセクターETF(ティッカー:VOX)がありますので影響が大なのですが、バンガードの公式をのぞいてみますとバンガード・米国通信サービス・セクターETFと改名されていました。

移行が進んだ影響でしょうかVOXの中身もかなり変わっていましたので、今回は移行後のVOXについてまとめようと思います。
バンガード・米国通信サービス・セクターETF(VOX)の銘柄の移行が進んでGoogleとフェイスブックが中心に
移行が行われる前の今年の初めのバンガード・米国電気通信サービス・セクターETFは以下の構成でした。

ベライゾンとAT&Tが半数近くを含んでいて、ほかにもTモバイルやソフトバンクが買収したスプリントなどの携帯関連が目立っている状況でした。

これが6月末になるとAT&Tとベライゾンが半減して、Google(アルファベット)とフェイスブックなどコミュニケーションセクターに移ってきた形の企業が組入れられています。
そして9月になると以下の構成になっていました。

Googleとフェイスブックで37%程度の比率になっていて移行がかなり進んだ状況と思われます。
S&Pのセクター区分だとGoogle32%、フェイスブック18%で半分という構成でしたが、バンガードのセクターETFは小型株を含むため比率が少なめになっているのもあるかと思いますが、セクターの移行はまだ終わってない可能性が高そうに見えます。
ただ、フェイスブックはまた個人情報の流出があったようなので、株価がさらに下がりそうですがその影響はどれくらいでてきますかね?
バンガード・米国通信サービス・セクターETF(VOX)の配当金が9月から激減している
銘柄の入れ替えが進んだので分配金とか影響あるのだろうか?と確認してみたら9月末で大きな変化が。

AT&Tとベライゾンは米国株の中でも高配当株として有名でしたので、この2社で半分を占めていたVOXも分配金は多い傾向でした。
ところがコミュニケーションサービスセクターの新設の影響か3月から分配金は減少し、9月は以前の3分の1まで減りました。
Googleやフェイスブックといった配当という感じの銘柄ではない企業の組入れ比率が上がりましたので必然ではありますが、セクターの変更の影響は大きいなと思わせるものがあります。
セクター間の偏りは是正されたとはいえ、今後も銘柄のセクター移行は発生しそうな偏りは存在しています。
バンガードの創業者のボーグルがセクターETFに関して否定的でしたが、単一のセクターに投資していてもセクター区分の変更の影響を受ける可能性は今後も起こりうると考えた方がよいのではないかと思います。
ジョン・C・ボーグル,John C. Bogle パンローリング 2018-05-13


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る

- 関連記事
-
- 久々に日米の株価が大幅に下落したので、10月の米国株や米国債のパフォーマンスを調べてみました
- 2014年度NISAのロールオーバーの手続きを開始しました
- セクター区分変更に伴うバンガード・米国通信サービス・セクターETF(VOX)の銘柄入れ替えはかなり進んだ模様
- ニューヨークダウが最高値更新。今年の1月とは違う印象がある一方気になる点も
- バンガード・米国資本財サービスセクターETF(VIS)はエンジン・航空・戦闘機・機械・戦車が詰まったセクターETF