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個人的に注目している東欧の3カ国(ポーランド、チェコ、ルーマニア)について調べてみた

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モルガン・スタンレーの新興市場部門・部門長のルチル・シャルマの「シャルマの未来予測 これから成長する国 沈む国」は、新興国市場の現地視察(国のトップとの会談もかなりやってる)を通しての経験則も含んで書かれていて、新興国市場の将来を考える上で有意義なな本でした。

モルガン・スタンレーの新興市場部門・部門長が予測するこれから成長する国とは?シャルマの未来予測を読んで - 関東在住福岡人のまったり投資日記

投資をする上で、これから成長する国がわかればいいなと思うことはあるものですが、個人的な予想を立ててもなかなかうまくいかないもの。...

その中で、個人的に考えていたことと共通するのが、東欧諸国が有望なんじゃないかということ。

旧ソ連圏だったのですがソ連崩壊から30年近く経って体制も安定してきてるでしょうし、ドイツと近いという地理的な要素もあるのでおもしろいんじゃないかと。

電子決済で有名なエストニアもあるのですが、バルト三国は地政学的にロシアの脅威の問題があるのでむしろ確固たる領土がある、ポーランド、チェコ、ルーマニアあたりがおもしろいんじゃないかということで個人的に注目しています。

実際、この3国はルチル・シャルマの評価でも「優秀」でした(ハンガリーも評価は「平均」で悪くない)。

では東欧に投資するにはとということで調べてみましたが、iシェアーズ MSCI 東欧キャップト UCITS ETF(ティッカー:IEER)というETFはありますけど、チェコとポーランドに投資できるもののロシアが6割以上占めている。

単一だとポーランドはiシェアーズ MSCI ポーランドETF(ティッカー:EPOL)がありますが、チェコとルーマニアはありませんでした。

MCSIの指数は存在していて、チェコなんかはグロースとバリューの指数もあるんですね。

この3カ国に関しては注目していますので、本の内容も含めて調べた現状をまとめてみました。

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ポーランド、チェコ、ルーマニアの新興国株(VWO)やフロンティア株(FM)における組入れ比率は?


単一国で投資可能なのはポーランドのみですので、じゃあ新興国のETF(ティッカー:VWO)やフロンティア株式のETF(ティッカー:FM)で投資するという話ですが、組入れ比率はどの程度なのか?

まずは、バンガード・エマージング・マーケッツETFの国別の比率を見てみると・・

VWO-portfolio-20181007.png

ポーランドが1%、チェコが0.2%というレベルですね。ルーマニアはフロンティアの区分ですが、アルゼンチンが新興国に再昇格となるとフロンティア内ではかなり存在感が高くなりそうです。

FM-country-20181007.png

ポーランド


ここからは3カ国別に短評を見ていきましょう。

まずは東欧で先頭を走ってるポーランド。

アジアの存在感が増している新興国株式の中でも、欧州で唯一明に存在感が増している国です。

リーマンショックから10年経って、新興国株式はアジアの独断場に - 関東在住福岡人のまったり投資日記

リーマンショックから10年ということで、iシェアーズ MSCI ACWI ETF(ティッカー:ACWI)を使って10年でどれくらい景色が変わったのかを調べましたが、アメリカと中国が伸びてそれ以外の日本、イギリス、ドイツなどの先進国のウェイトが低くなり、中国以外の新興国も横倍程度という結果でした。...

ポーランドは人口減少ではあるものの、EU内では最も若者の人口比率の高く、国民の半分は35歳以下で、EUの中では今後30年でもっとも成長が予想されている国です。

ETFはありますが設定からそこまで期間が経ってないのでMCSIのドルベースのリターンを見ると以下の通り。

MSCI-Poland-20181007.png

過去15年は良いものの、過去10年で見るとマイナスの状況です。

ポーランドについて長所短所をシャルマと個人的な見解をまとめると以下の通り。

  • 債務の大幅な削減に取り組んできた
  • 東欧で最大の経済規模
  • 企業の投資が拡大し続けていて、大富豪たちがドイツやフランスへ進出を計っている。
  • 「法と公正の党」の政治介入はマイナス
  • ポーランドにビジネスで行ったことある人間に聞いたところ、優秀な人が外国企業やイギリスへの移民で出て行ってる(イギリスのEU離脱決定前の話)

ポピュリズムな政権の政策の影響でしょうか、最近1年のマイナスは気になるとところですね。

チェコ

続いてチェコ。サッカーファンはチェコというとネドヴェドと答えるか、ロシツキーorチェフと答えるかで年齢層が別れそうな気がします。

さて、そんなチェコですが、過去15年の上昇はよく過去1年のパフォーマンスも好調です。

MSCI-Czech-Republic-20181007.png
リスクもポーランドと比較して低いですね。

シャルマの言及は少なかったのですが、長所短所をまとめると以下かなと。

  • 2008年の金融危機の前後で債務が過剰に積み上がることはなかった。
  • 18歳~26歳の人口増加。
  • 教育水準が高い。
  • 過去20年間でGDPに占めるR&D支出の割合は0.95%から2%に増加している。

ルーマニア


最後にルーマニアです。ムトゥとインテルでカード貰いまくってたギヴの印象が強い。

3カ国の中でフロンティアの格付けの国ですので、MSCIの指数のデータも過去10年でした。

MSCI-Romania-20181007.png
過去10年ではポーランドやチェコを上回っていて、過去1年のパフォーマンスも好調ですね。

長所短所をまとめると以下かなと。

  • 2008年に債務が急速に積み上がったがその削減への意気込みは際立っていた。
  • 共産党政権崩壊後政府のダウンサイジングにも取り組んでいた。
  • 国営企業の株式の過半数を市場に売り払った。
  • 生産年齢人口は2020年までに1.2%減少する。
  • 消費主導の高成長続いていて、国家予測委は6%~7%台を見込んでいる。

上記で言及したエストニアとルーマニアは安倍総理が今年1月訪問してたりするんですね。経産省とJETROあたりの評価も高いんじゃないでしょうか。

フロンティア株式は新興国への昇格の影響もあるでしょうけど、ルーマニアの比率は上昇しているため、この伸びは注目していいのかなと考えます。

まとめ


基本的にこの3か国に通じる長所と短所は被ってることが多いですね。

  • 西側企業の東欧への進出は続いている。
  • 労働コストが比較的安い。
  • 通貨も割安。
  • 輸出好調、経常収支は均衡圏か黒字、対外債務も低水準
  • 労働力の急速な高齢化が進んでいる。

サクソバンクで欧州株が買えるようになったので、チェコやルーマニアに投資できるETFないか検索しましたが見つからず。

東欧区分でも投資できるETFがないかは時間があるときに調べてみようと思います。

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