世界の株価が大幅に下落したので、米国以外の国別のパフォーマンスを確認してみた
10月に入って株価が下落している印象で、日経平均や上海総合指数、台湾あたりもアメリカ市場につられて下落している印象ですね。
昨日は米国株、米国債中心に見ていきましたが、10月入ってからプラスなのは金と公益事業セクターのみという状況でした。
では、米国外の株価はどうなってるのか?ということで調べてみました。
米国市場が10%を超える下落の中、米国以外の国別のパフォーマンスを確認してみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
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ちなみに右から10月の米国株(VTI)、米国外先進国(VEA)、欧州株(VGK)、新興国株(VWO)、米国外小型株(VSS)、米国外債券(BNDX)、新興国債券(VWOB)、米国外REIT(IFGL)のパフォーマンスは以下の通り。

基本的に米国株、米国債と同様に株価が下落、株価ほどではないもののREITも下落、債券もわずかに下落という形。
むしろ米国株よりも米国外の株価は下がっていて、やはりアメリカが風邪ひくとそれ以外はインフルエンザ発症のケースもという感じがしますね。
では、これを各国でみていくとどうなるのでしょうか?
北欧4カ国&スイスの株式
最初に、欧州先進国とは通貨や社会福祉政策が異なる北欧4カ国とスイスです。
フィンランド:iShares MSCI Finland Capped ETF(ティッカー:EFNL)
スウェーデン:iShares MSCI Sweden ETF(ティッカー:EWD)
ノルウェー:iShares MSCI Norway Capped ETF(ティッカー:ENOR)
デンマーク:iShares MSCI Denmark Capped ETF(ティッカー:EDEN)
スイス:iShares MSCI Switzerland Capped ETF(ティッカー:EWL)

北欧各国で差が見られますが、ノルウェーとスイスの下落幅が小さく、逆にデンマークがやや大きな下落になっています。ほかの欧州の国々と同じくらい下げていますね。
高福祉国家でベーシックインカムも始まり独自性があり続ける可能性を考えていますが、ベーシックインカムの導入&検証はフィンランドでは中断となりました。
とはいえ分析はまだ終わってないそうですし、類似した負の所得税などのシステムへ現行の制度を改革していくことに大きな関心を持ってる有識者もいるらしく、新たな福祉制度の検討へと進む可能性もあるのかなと。
北欧先進国の人口規模で適用可能になっても、6000万超えてる規模の英独仏日本に適用可能かというといろいろと超えなきゃいけない壁もありそうですけど。
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欧州主要国と日本、オーストラリアの株式
続いて欧州の主要国と日本、オーストラリア。
ドイツ:iShares MSCI Germany ETF(ティッカー:EWG)
イギリス:iShares MSCI United Kingdom ETF(ティッカー:EWU)
スペイン:iShares MSCI Spain Capped ETF(ティッカー:EWP)
イタリア:iShares MSCI Italy Capped ETF(ティッカー:EWI)
フランス:iShares MSCI France ETF(ティッカー:EWQ)
オランダ:iShares MSCI Netherlands ETF(ティッカー:EWN)
オーストラリア:iShares MSCI Australia ETF(ティッカー:EWA)
日本:iシェアーズ MSCI ジャパン ETF(ティッカー:EWJ)

スペインとイギリスは下落幅が小さいのですけど、それ以外はVTIよりも下がっていて、典型的なアメリカが風邪ひくとという展開ですね。
日本だけでなく欧州もオーストラリアもやっぱり米国株の影響大という感じですね。
トランプ政権が貿易に関してうるさく、中国とロシアは強圧的という側面がありますので、やはりここまでに取り上げた国の間で貿易協定を結ぶのが、欧州と日本の従来の先進国の取るべき道かなと思います。
もちろん中国やロシアを無視しろというわけでもなく、それだけ広大な領土と人口は価値があるものと考えますので、つかず離れずの関係がベターなんじゃないかと。
新興国株式の中で注目したい国
最後に個人的に気になっている新興国を10カ国ピックアップして調べてみました。
中国:iシェアーズ中国大型株ETF(ティッカー:FXI)
インド:iシェアーズMSCIインドETF(ティッカー:INDA)
ブラジル:iシェアーズMSCIブラジル・キャップトETF(ティッカー:EWZ)
ロシア:iシェアーズMSCIロシア・キャップトETF(ティッカー:ERUS)
ポーランド:iシェアーズMSCIポーランド・キャップトETF(ティッカー:EPOL)
メキシコ: iシェアーズMSCIメキシコ・キャップトETF(ティッカー:EWW)
トルコ:iシェアーズMSCIトルコ ETF(ティッカー:TUR)
フィリピン:iシェアーズMSCIフィリピンETF(ティッカー:EPHE)
インドネシア:iシェアーズMSCIインドネシアETF(ティッカー:EIDO)
ベトナム:マーケット・ベクトル・ベトナムETF(ティッカー:VNM)

新興国のなかでピックアップした国々は意外と米国株ほど下がっていない国も結構多い印象。
どういうわけかブラジル株は今月大きくプラスです。
資源価格が上昇傾向で、大統領選の決選投票に進む候補が極右ではあるものの国営企業の民営化促進などの政策を高評価されているようです。
南米の場合左派政権で経済がダメになる傾向があるだけに悪いことではないでしょう。
米中貿易戦争が騒がしくなっていますが、中国株は米国株よりは下げている状況。
仮にこの状況が1年ぐらい続くとその影響は出てくるでしょうから、テレビではなくちゃんとした取材をやっていて、記者が変な政治色がついてない記事を見極めることが必要になるでしょう。
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あまり下がってないですし、一時期よりマスコミも大統領で騒がなくなったのはシャルマの未来予測で書かれていたようによい傾向かと。
東南アジアの国々に関しては少し調べてみようかなと考えています。


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