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投資関連本

エンジェル投資家を読むと、職業投資家はとても厳しい仕事だと思う

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ピーター・ティールの本を今年読みましたが、ティールが優先的に投資する際に特別な企業なのかを判定する上での判断方法なんかは興味深かったですね。

また、ペイパルの創業者でもありますが、複数のベンチャーキャピタルを立ち上げたりしていて、ベンチャー起業への投資にも興味を持つきっかけになりました。

ジョブズ、ザッカーバーグを超える反逆の起業家の実像とは?ピーター・ティールを読んで - 関東在住福岡人のまったり投資日記

投資をやってる人で世界的な企業になるベンチャー企業を見つけることができれば・・と考える人は結構いるんじゃないでしょうか?ただ、自分の専門分野ならば見つける確率も多少は上がるかもしれませんけど、そう簡単には見つかるものではないでしょうし、ベンチャー企業も操業当初は自転車操業のところも多く、うまくいくとは限りませんからね。となると注目されるのは起業家ですね。いま、ペイパルの創業者であり、フェイスブック...

ベンチャー投資に関連しますが、日本でも「エンジェル投資家」を名乗る人がいます。

エンジェル投資家は「創業間もない企業に対し資金を供給する富裕な個人」で、投資の見返りとして株式や転換社債を受け取っています。

自らが所有する資金を投資するという点で、他社が出資した資金を投資するベンチャーキャピタルとは一線を画しています。

そんなエンジェル投資家はどういう投資をやってるのか?その実情を示したのが、「エンジェル投資家 リスクを大胆に取り巨額のリターンを得る人は何を見抜くのか」です。


著者のジェイソン・カラカニスはアメリカを代表するエンジェル投資家で、ライドシェアのUberに投資して2万5000ドルを3億6000万ドルにしています。

本書はこれまでの投資の経験を本にしていて、エンジェル投資家を目指す人にとっての指南書であると同時に、これから起業しようとする起業家にとっても立場や資金調達時に役立つノウハウが書かれています。

あとはエンジェル投資家がどういう行動をしているかを知ることができる貴重な本だと思います。

個人的に印象に残ったのは以下の4点ですね。

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エンジェル投資家にとって必要な5つの能力


ジェイソン・カラカニスによるとこれまでの投資における経験則からエンジェル投資家にとって必要なのは以下の5つの能力だそうです。

  • 小切手をかける(金)
  • 創業者がさまざまな課題を解決でするのを手助けできる(時間)
  • 創業者と投資家や顧客を仲立ちできる(人脈)
  • 創業者がミスを犯して時間や金を無駄にすることを防ぐ(専門知識)
  • 人付き合いの能力

時間と専門知識のところは重複する部分がありますし、人脈と人付き合いも同様ですね。

カラカニスによるとすべてを満たしていなくても成功するエンジェル投資家はいるそうです。

専門知識が必要で、金✕時間✕人脈という形ですのでスペックが高くないとなかなかやれるものではないと思いました。

同時に投資家だけではなく一般サラリーマンにも通じてくる話なのかなとこの5つの項目をみてると考えますね。

「どの商品が成功しそうか?」ではなく「どの人間が成功しそうか?」


エンジェル投資家が金持ちになる方法として、賢明にリスクを選択することだけだと書いてまし。

ではエンジェル投資家はなにをみるかというと、カラカニスがこれまでの手痛い失敗から学んだ選択は「どの商品が成功しそうか?」ではなく「どの人間が成功しそうか?」だそうです。

とくにどの商品が成功しそうかは絶対に予測できないと断言していました。

要するにに人が大事だと。フェイスブックを例にいってますが、ザッカーバーグはフェイスブックそのものだと。要するに人がすべてなのだと。

投資手法が異なるとはいえ、ウォーレン・バフェットやフェリップ・フェッシャーも経営陣に関することは本でも言及されています。

1957年から2014年のバフェットの重要投資案件20件を時系列順に見てみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記

ウォーレン・バフェット関連の書籍に関してはこれまで合計3冊読みまして、以下の2冊に関しては記事にしました...

バフェットも推奨!株式投資で普通でない利益を得るを読んで - 関東在住福岡人のまったり投資日記

ジム・クレイマーがバイ&ホームワークと著書の中で言っておりました。個人的には投資を続けることが一番勉強になると考えておりますが、それ以外にも勉強をする必要性を感じまして、読書やセミナーで行っております。セミナーに関しては会場が土日で他の用事とかで中々いけないのもありますが、話す人がいつも同じだと内容も重複してしまうため、行くのも年数回になってしまいます。...

とくにリスクの高いベンチャー企業に投資をするわけですが、同業他社のベンチャーが成長するという可能性もあるだけに、業種ではなく経営者の人を見るということなんでしょう。

ひふみ投信や鎌倉投信は経営者に会ってるのがカンブリア宮殿あたりでも放映されていましたしね。

とはいえこの本を読んでいてひふみ投信の外国株への投資は現地の経営者とかに会ってるのだろうか?という心配もあるなと。

投資をした後のフォローなどを見るとかなり厳しい仕事


ザッカーバーグは集中力と一貫性がすごかったとカラカニスは発言していて、要するに成功するまでは「頭がおかしい」「ナルシストだ」といわれてる人たちをフォローしないといけません。

もちろん金をムダにすることの監視だけではなく、創業者に大きくものを考えて貰うための盾になることや苦しいときに逃げ出さない創業者を支援することが求められます。

上述の金✕時間✕人脈というのを見ますとハードワークだと思いますね。しかも会う人数も桁違いですし(詐欺師的な人間も含まれてるでしょうし)。

とはいえこれから新しいビジネスで世の中を変えようとする人を支援するということのやりがいも本を読んでいてひしひしと伝わってきました。

ベンチャーファイナンスはトークンエコノミーやブロックチェーンが進むと同時に、クラウドファンディングもどんどん進化していくでしょう。

その意味で日本に目を向けますと、VALUEがあっという間に消費されて空気になったり、ヒッチハイクするのでお金募集します的なことやってる自称?ブロガーがいるのを見ますと、なんだかなぁと思いますね。

グロース株に投資をする際にヒントになるかも?


様々な事例が書いてありましたが、いかにまとめた項目はグロース株や小型株に投資をする際に役立つかなと思いました。

  • プロダクトがない会社、スケールの小さいアイディアへは投資しない
  • 数百億円にスケールしにくい市場へは投資しない(飲食業、アパレル)
  • なぜ投資しようと思ったかを書き留めておき、後に客観的な視点でフィードバックする
  • 他の大企業がまだやってないからという差別化は結局大手に潰されるか、少額で買収されるかなので投資しない
  • 時期的に適しているか。市場が受け入れられる状態にある
  • 既存勢力と後発勢力に対する絶対的な優位性がある
  • 月次報告を求めるのは必須

月次報告に関しては個人で多額の資金を投資しているので必須ですが、グロース株に応用すると月別の売上を見るとかになるのかなと思いましたね。

カラカニスはシリコンバレーを追え的なことを書いてましたが、周辺の不動産価格の上昇などを見ると今後に不安点があるのもたしか。

とはいえ上に上げたような項目は投資をする上でもヒントになるんじゃないかと考えます。

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