調整突入気配が漂う中、米国バリュー株ETF(VTV)の状況を確認してみた
世界的に株価が下がっている状況で、先週時点で比較的マシな方に分類されるニューヨークダウなんかも目安のピークから10%下落が見えている状況です。
こういう状況になってきますと、債券に関して見直したくなりますし、ディフェンシブセクター(生活必需品、公益事業、ヘルスケア)の銘柄やバリュー株について見直したくなります。
ちょうど定期的にバリュー株ETFとグロース株ETFを定期的に記事にしている10月に株価の下落が起きましたので、バリュー株について見直すのに良い機会かなと。
NYダウが最高値更新中のこの時期に米国バリュー株ETF(VTV)をグロース株ETFと比較してみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
ニューヨークダウが4日連続最高値を更新するような状況ですので、グロース株は好調なんじゃないかということで、先週はバンガードのグロース株ETF(ティッカー:VUG)について現状を確認しました...
先週はグロース株ETF(VUG)について記事を書きましたので、今週はバリュー株ETF(VTV)について確認してみます。
昨年同時期のバンガード・米国バリューETF(ティッカー:VTV)の主な構成銘柄は以下の通りでした。
マイクロソフト(ティッカー:MSFT)
ジョンソン&ジョンソン(ティッカー:JNJ)
エクソン・モービル(ティッカー:XOM)
バークシャー・ハサウェイ(ティッカー:BRK.A)
JPモルガン(ティッカー:JPM)
ウェルズ・ファーゴ(ティッカー:WFC)
バンク・オブ・アメリカ(ティッカー:BAC)
AT&T(ティッカー:T)
P&G(ティッカー:PG)
ゼネラル・エレクトリック(ティッカー:GE)
これが今年2回目の調整に入りそうな情勢でどう変化したのか確認してみました。
バンガード・米国バリューETF(VTV) セクター別比率
まずバンガード・米国バリューETF(VTV)のセクター別の比率を確認してみましょう。
昨年の同時期は金融セクターが4分の1を占める状況で、情報技術、資本財、ヘルスケアセクターあたりも比率が高くなっていました。

で、現状はどうなっているかといいますと、金融セクターはやや比率が下がりました。

代わりに情報技術セクターとヘルスケアセクターの比率が上昇して15%程度まで大きくなっている状況です。
バリュー株でも情報技術セクターの比率が高まっていますので、仮に上がりすぎた情報技術セクターに調整が起きれば、バリュー株ETFも無傷ではいられないでしょうね。
バンガード・米国バリューETF(VTV) 構成上位10社
では、個別銘柄はどうなったのか?昨年はマイクロソフトがトップという状況でした。

その後どうなったかというとマイクロソフトの比率が6%を超えて完全に1強状態になっています。
また、2番目がバークシャーハサウェイになりました。ある意味バリュー株そのものともいえますが。

昨年と比較するとそれなりに上位の銘柄は入れ替わっていて、ウェルズ・ファーゴ、P&G、GEが上位から消えた代わりに、ファイザー、ユナイテット・ヘルス、シェブロンが上位に顔を出しています。
先週の結果を加味した10月のバリュー株(VTV)vsグロース株(VUG)
先週も確認しましたが、その後の調整を経てバリュー株(赤)とグロース株(青)の比較はどうなったのか?
10月度のS&P500(緑)も含めて比較してみました。

先週時点でグロース株をバリュー株が引き離し始めているようにも見えてたのですが、先週は仲良く下落。
10月入ってからバリュー株の方がグロース株を4%くらい上回っている状況です。
個人的な投資としてはグロース株とは異なる銘柄中心にETFで投資をしているだけに、冬のボーナスでの投資を始める前まではバリュー株とグロース株の比較をウォッチしていこうと思います。
中国を中心に新興国株式の下落が大きく、チャイナショック発生からの1年ぐらい、長めに見てアメリカ大統領選挙までの1年数ヶ月くらいの相場の再現の印象もあります。
あまり他に惑わされることなくデータや信用おける情報を取捨選択しながら投資をしていきたいですね。


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