一部売却して4年経過したSPDRバークレイズ・ハイ・イールド債券ETF(JNK)は、金利上昇期にどうなってるのか?
運用を開始して7年が経過しましたが、基本的にはバイ&ホールドで行ってきました。
インデックスファンドで毎月積立投資をしている部分は、運用開始時からコストが下がってないファンドもあって、売却を今後行う可能性もありますが、海外ETFで投資をしている部分は今後も長期にわたって売却しない予定です。
ただ、例外的に1度半数以上を売却したETFがあります。「SPDRバークレイズ・ハイ・イールド債券ETF(ティッカー:JNK)」です。
当時は利回りに釣られた面もあってハイイールド債(ジャンク債)を購入してみたものの、なにか合わないなぁと思っていたので、半数以上を売却して個人向け国債の変動10に移しました。
ある意味売却後の確定申告の大変さを知ることができましたので貴重な経験を得ることができたともいえます。
一応そこから1部は所有したままではありますが、売却して4年が経過しました。
SPDRバークレイズ・ハイ・イールド債券ETF(JNK)を売却して3年経過。はたしてその後どうなった? - 関東在住福岡人のまったり投資日記
私の運用方針は別に株価が上がり続けている状況だからというわけではなく、基本的にはバイ&ホールドです。その方針で6年間運用してきました。...
一部所有したままの状況ですので、現状を確認してみました。
ハイイールド債売却後4年経過の現状
SPDRバークレイズ・ハイ・イールド債券ETF(ティッカー:JNK)を購入したのが42ドル付近だったのですが、まだ円高だった時期でしたし、売却したときもまだ40ドルに近い頃でしたね。
それが4年経った現状が以下の通りです(stockcharfsの債券ETF全般のデータが3~4年前分があきらかにおかしかったので久々にyahooファイナンス)

売却後下がり続けて資源価格が下落したときが底の状態でその後はやや回復しています。とはいえ40ドル台がまだ遠い状況ですね。
良いタイミングで売却できた事例ではあると思いますが、たまたまなんか合わないとかいやな予感がするというのが当たっただけで、回数を数えると外す可能性は高いかと思いますね。
結果的に現状では、全部売り抜けてればもっとプラスだったわけですから、売り買いの判断は難しいなと実感しております。
主要債券ETF vs SPDRバークレイズ・ハイ・イールド債券ETF(JNK) 過去4年
現状金利が上昇しているわけですが、では債券ETF全般のパフォーマンスはどうだったのか?
おもな以下の5本の債券ETFとJNKを比較してみました。
- バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)
- バンガード・米国長期債券ETF(BLV)
- iシェアーズiBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF(LQD)
- iシェアーズ米国国債 20年超 ETF(TLT)
- iシェアーズiBoxx 米ドル建てハイイールド社債ETF(HYG)

長期債のTLTやBLVは2年前がピークでその後は下落傾向。一番ボラティリティが小さいBNDもじりじりと下がっている状況ですね。
ハイイールド債で比較すると、iシェアーズのHYGの方がややボラティリティが小さい傾向があります。

参考までにここ1ヶ月を調べてみましたが、債券は相変わらず下落傾向。
ハイイールド債は長期債よりは下落していないものの、適格社債のLQDよりはボラティリティが高い傾向があります。
金利上昇時期のハイ・イールド債ETFは利回りが7%まで上昇している
では、現状のSPDRバークレイズ・ハイ・イールド債券ETF(ティッカー:JNK)の利回りと残存期間を見てみましょう。

平均残存年数が6年で、iシェアーズのHYGが4.92年程度ですから、残存期間が長めなのでHYGよりもJNKの方がボラティリティが高くなっています。
JNKの利回りが7%程度まで上昇しているのですが、HYGは5.5%程度ですから、数ある米国上場ETFの中でも屈指の利回りといえそうです。
とはいえリーマンショック時には株式並みに下落しているだけにリスクがあることも認識して投資をする必要があるでしょう。
30ドルくらいまで下がると妙味があると個人的には見ていますが、まだそこが遠い状況ですので、一部ホールドしながら状況をウォッチしていこうと思います。


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