中間選挙も終わり大統領選挙から2年経過。トランプ大統領誕生以来の米国株のパフォーマンス
まさかまさかのアメリカ大統領選挙から2年が経過して、今週アメリカの中間選挙が行われました。
事前予想通り上院が共和党、下院が民主党と分け合う形になりましたね。
上院は改選議席で共和党の割合が低かったため、民主党が上院を取るのは非常に難しい感じでしたが、次の選挙で民主党が上院を取り返す可能性は出てきたかと思います。
調べてみたら民主党って1994年中間選挙まで40年間下院多数党だったようです。
民主党が下院多数党の間も共和党の大統領が誕生していることから、上院下院を握っても大統領は違う党ということが起こる国ということは理解しておいた方がいいでしょう。クリントンなんか両方共和党だった時代に再選されてますし。
民主党が大きく躍進したという形でもないため、強い候補が出てこない限り、1年持たずに辞めるとまで一部では言われていたトランプの再選の可能性も出始めてきたかと。
あとは下院の民主党もこれまでの中国政策に否定的のようですので、簡単に対中貿易戦争が終わらない可能性も頭の片隅に置いておく必要があるかなと考えます。
さて、大統領選挙の結果を受けて株価も為替も大きく変動した2年前が懐かしくなりますが、そこから米国株の動向はどう変わったのか?
近頃ハイテク株に陰りが見えるだけに結果をまとめておくにはいいタイミングかと思います。
アメリカ大統領選挙から1年。トランプ大統領誕生で米国株はどうなったのか? - 関東在住福岡人のまったり投資日記
まさかまさかのトランプ大統領誕生のアメリカ大統領選挙から1年が経過しました。大統領選挙の時は当選確率が高い方に針が振れるサイトがあったのですけど、票が時差の関係でどんどん開いていく過程において、ヒラリー側からトランプ側に振れていくのが良くわかりました。...
ステートストリート社のセレクト・セクターSPDR ETF9銘柄で見てみると・・
SPDRのセクターETF11銘柄は以下の通りです(※セクター再編に対応しました)。
XLY 一般消費財セレクトセクター SPDR ファンド
XLC コミュニケーション・サービス・セレクト・セクター SPDRファンド
XLK テクノロジーセレクトセクター SPDR ファンド
XLI 資本財セレクトセクター SPDR ファンド
XLB 素材セレクトセクター SPDR ファンド
XLE エネルギーセレクトセクター SPDR ファンド
XLP 生活必需品セレクトセクター SPDR ファンド
XLV ヘルスケアセレクトセクター SPDR ファンド
XLU 公益事業セレクトセクター SPDR ファンド
XLF 金融セレクトセクター SPDR ファンド
XLRE 不動産セレクト・セクター SPDR ファンド
それぞれのセクターの過去2年のパフォーマンスを見てみますと・・

昨年はテクノロジーが抜けて、公益事業、金融、素材もなかなか好調という感じでしたが、セクターの再編後もテクノロジーセクターが抜けています。
続くのがAmazon効果の一般消費財、コミュニケーションサービス、ヘルスケアセクターという状況です。
逆に今年に入って冴えなかった生活必需品セクターはこの2年は他のセクターと比較してパフォーマンスは良くない状況。
エネルギーセクターは原油価格は上昇しているのですが(最近暴落呈していますが、60ドル近くで2年ぐらい前と比較するとまだ高い状況)、3年前以来相変わらずの一人負けです。
では、他の視点から米国株を見てみるとどうなのでしょうか?
S&P500、VTI、小型株、グロース株、バリュー株、増配株、高配当株、低ボラティリティ、モメンタム
小型株やモメンタム、グロース、バリューなどの観点でも比較してみたいと思います。
比較するETFは以下の通りです。
S&P500 ティッカー:SPY
米国株全般 ティッカー:VTI
小型株 ティッカー:VB
グロース株 ティッカー:VUG
バリュー株 ティッカー:VTV
増配株 ティッカー:VIG
高配当株 ティッカー:VYM
低ボラティリティ ティッカー:USMV
モメンタム ティッカー:MTUM
それぞれのセクターの過去2年のパフォーマンスは以下の通り。

モメンタムが強くて次がグロースという順番です。意外と増配株もいい感じ。
小型株、バリュー株、高配当株はプラス25%とはいえS&P500やVTIには負けています。
中間選挙後のアノマリーでは株高だが気になる兆候も
一般的にアメリカの中間選挙には以下のアノマリーがあるといわれています。
- 中間選挙の年は相場が変動しやすい。
- 中間選挙の年に安値となりやすく、大統領選挙の年が高値となりやすい。
今年は確かに株価の変動が大きくなってます。まぁ、去年変動がなさすぎた反動ともいえますが・・
前者はブッシュjr時代の2002年なんかはITバブルもあって該当してますね。ただ、後者はリーマンショックの2008年が大統領選挙の年ですし、2016年も結構相場が変動しましたからね。
そんな中、10月はFANG株が大きく崩れて下落しました。いまのところ米国の金利と中国の景気が下降気味なのが影響のように思えますが、ここまで引っ張ってきた銘柄が大きく下がったのは気になる傾向ですね。
来年調整が起こるという識者は結構見かけますので、10月の調整が相場の転換点になっていないか注意しておいた方がいいかもしれません。


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