株価が上下に激しく動く時期に、現在の市場サイクルについて考えてみる
リーマンショックは経験してないけど、その後から投資を始めて投資の成績はプラスという20代後半から30代って、確定拠出年金やNISA、iDeCoの普及もあって結構いると思うんですよね。
ただ、そこから始めたということでリーマンショックを経験してない人間からすると、このまま上がり続けると積極的に投資をする人も居るとは思いますが、ここから下がるのではないかと考える人もいるでしょう。
実際、去年が右肩上がりだった状況で、今年は大きく株価が下がる局面が2月と10月にあって、値動きもはげしくなっていますので、このまま上がるかというと否定的な意見が多くなるかもしれません。
景気に関してはやはりサイクルがありますので、株価の値動きが激しくなったときこそ、現在に至る過程がどうだったか、そして今後どういう可能性があるか市場サイクルを考えることが必要かなと感じてます。
その意味でちょうど株価が調整したあとでハワード・マークスの「市場サイクルを極める」が出版されたのはいいタイミングだったかなと。
個人的にささるものがかなりありましたので本に関しては後日まとめるとして、市場サイクルについては自分なりの考えるきっかけになりました。
ということで自分なりに現在の市場サイクルについて考えをまとめてみました。
米国金利の利上げ局面では米国株の市場サイクルは天井付近か?
米国では金利の利上げが進む状況下ですので、景気が底ということはないでしょう。
小さな調整があったとはいえ、株価が上昇を続けて10年近くになりますと以下の市場サイクルを表した図では、cの天井付近と答える人が多いでしょう。

フェイスブックといったここまで牽引した銘柄が大きく下げた状況下ではdという人もいるかもしれません。
実際①ドル高、②利上げ、③株高、④不動産価格の上昇という状況を見ると好況に部類されるレベルであるため、c付近というのがぴったりでしょうね。
じゃあ、これから下がるかというとそれが数年後かかるかもしれませんが、サイクルは終わりが来るかと。
アメリカをピックアップしていますが、アメリカ以外の地域でなにかしらの経済的なショックが起きた場合も下がる可能性もあるでしょう。
債券も為替も不動産もサイクルがある
市場サイクルというとどうしても株式に焦点があたるかと思いますが、債券も為替も不動産もサイクルがあると思います。
もちろん仮想通貨とか金も当てはまるでしょう。
ただ、サイクルにおいて上がる方に突き抜けすぎるとその反動で後に下の方へと突き抜けるものだと思います。
株式が天井付近と考えれば、株式と相関性が低いものへと投資をするのが一つの策だと思います。
その意味で、為替はドル高、不動産価格は上がってるとなると相関性の低い債券や金ということになるかと。

ただ、金はこの15年くらいでかなり上昇してる状況ですので、それを考えると利上げ状況下では債券が選択肢となるかなという考えに至りました。
長期的に見ると債券も上昇してるわけですが、さすがにサイクルは5年くらい前の天井から下がったといえるでしょうし。
株価の上昇で資産が大きく増えたときこそ市場サイクルを確認
株価が下がる前の今年の1月や9月末に1ヶ月で資産が大きく増えていたのを見ますと、うれしくない人間はいないわけで。
ただ、その1ヶ月後にそれまで数ヶ月に渡って増やしてきた資産が一気に減るのを見ますと、資産が大きく増えたときこそ市場サイクルを確認するべきだなと。
上手くいっていると放置したり、上昇する流れにさらに突っ込むということになりますし。
長期で株価が上がっている過程で急激に上がるというのはやっぱり危険な兆候なので、相場に踏み込まないだけでなく守りまで目を配る必要があるというのが今年2回の調整と本を読んだ後の教訓です。
市場サイクルに焦点を当てたハワード・マークスの本でしたが、前作からの引用も多数でした。読んだのはおそらくブログを始める5年以上前。久々に読み返してみようと思います。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る

- 関連記事