ミドルリスク・ミドルリターンのじぶんちポートフォリオを海外ETFに置き換えて検証してみた
お金を増やしたいなら、これだけやりなさい!を読みまして、個人的に興味をもったのが「じぶんちポートフォリオ」です。
ノン・ランダムウォーク理論でミドルリスク・ミドルリターンを狙う!お金を増やしたいなら、これだけやりなさいを読んで - 関東在住福岡人のまったり投資日記
投資関連の本を探して1ヶ月に1冊は読んでいるという実感はあるのですが、なかにはこれ酷いだろというものも半年に1冊くらいは引くことがあるんですね。...
そのじぶんちポートフォリオですが、過去のデータからリスク、リターン、シャープレシオを計算して、リターンが5~7%、リスクが10%というところを狙って以下の比率を推奨していました。
外国株式 30%
外国債券 10%
国内株式 20%
国内債券 30%
金 10%
金を10%組入れているあたり、レイ・ダリオの黄金ポートフォリオにも通じるところがあるように思いますね。
レイ・ダリオの「黄金ポートフォリオ」について海外ETFを使って検証してみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
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投資先としては海外ETFを使ってる場合が多いので、海外ETFを使ってポートフォリオを作って検証してみました。
おすすめ商品ベスト5として紹介されていたじぶんちポートフォリオ
上記のじぶんちポートフォリオは外国株式、外国債券、国内株式、国内債券、金の5つから構成されていましたが、各カテゴリのオススメファンドは以下を推奨していました。
外国株式:バンガード・ラッセル1000ETF(ティッカー:VONE) 30%
外国債券:バンガード・米国中期債ETF(ティッカー:BIV) 10%
国内株式:ラッセル野村小型コア・インデックス連動型上場投資信託 20%
国内債券:三井住友・日本債券インデックスファンド 30%
金:iシェアーズゴールドトラスト(ティッカー:IAU) 10%
国内株式に関しては小型株に置き換えてるのが印象的ですね。
とはいえ、個人的には国内債券はわかるものの、株式も債券も分散させた方がよいのではないかと。
日本が他の先進国と比較して特殊の可能性もありますし、米国外先進国のETFならば日本の組み入れがトップ且つ欧州の先進国とも分散できます。
ということで以下の海外ETFに置き換えて検証してみます。
ラッセル野村小型コア・インデックス連動型上場投資信託→バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF(ティッカー:VSS)
三井住友日本債券インデックスファンド→iシェアーズ世界国債(除く米国)ETF(ティッカー:IGOV)
国内外の株式+国内外の債券+金のポートフォリオのパフォーマンス
以下の国内外の株式+国内外の債券+金のポートフォリオのパフォーマンスを検証してみます。

比較対象としては、S&P500以外に先週検証した米国株:米国外先進国債券:金=45:45:10のポートフォリオをポートフォリオ2としました。
日本のインデックス投資は40年古いと書いてあった本のおすすめポートフォリオを検証してみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
本日週明け午前中の顧客先の要件のため出張中です。出張先のお供にということで先週本屋で投資関連の本を探していたら、思わず目に留まった本が。...
米国株の相関性やシャープレシオを見ると以下の通りです。

年率5.3%、最大下落が-10%程度、シャープレシオ0.66ですので本の中で推奨されていた条件は満たしていると思います。
米国株単体の比率を上げた方がシャープレシオは高めにでますね。
ただ、米国外株式の比率を上げても米国株との相関性は0.8程度の水準になってしまいます。

パフォーマンスを見るとシンプルなポートフォリオ2の米国株:米国外先進国債券:金=45:45:10の方が上に行きました。
2011年以降、バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF(ティッカー:VSS)がVTIに大きく負けてる分の大きな要因でしょう。
2008年のような下落相場時の結果も見てみたいんですけどねぇ・・

最後に年度別で見ると、ポートフォリオ1とポートフォリオ2ではポートフォリオ1から見て4勝5敗と勝ったり負けたり。
この半年くらい新興国株の落ち込みが大きいのでその影響が大ではないかと思います。
まぁ、調べた結果を見ますと変に小型株に分散せず、比較的シンプルなポートフォリオ2の方がよいかなという印象を持ちましたね。
個人的には大きな調整が発生したときにいかに下落幅を押さえれるかが直近の課題ですので、じわじわとですが守りを固めておきたいと考えている状況下で、じぶんちポートフォリオは非常に参考になりました。


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