最近米国不動産の広告をよく見るので、米国のREITや不動産関連の指標を調べてみた
ウェブを見ていて広告が目に入ることが多いと思うのですけど、自分が普段見ているものが反映されるせいか、類似のジャンルの広告が表示されています。
アニメ関係を見た後にソシャゲやアニメの広告が表示されるのはわかる気もしますが、なんでこれが表示されるんだ?と思うことが多いですね。
楽天使ってないのに楽天の広告が表示されたりしますし(ヴィッセル神戸の記事を読んだから?)
そんな広告関連で気になるものが目に入ったんですね。
米国株とか情報を調べているからでしょうか、以下のようなアメリカ不動産投資の広告が最近よく表示されるんですよ。
福岡のように人口が増えてるところならば郊外に不動産建ててるのはわからなくもないのですが、最近妙に国内不動産に強気な人を数名見かけたので、ちょっとフラグが怖いなと思ってます。
同時に米国不動産投資と海外まで目を向け始めてる動向がちらほら見え始めるとさらに不気味さを覚えるんですね。
ということで米国不動産関連のREITや指数に関して現状を調べてみました。
iシェアーズとバンガードの米国REIT ETF(IYR,VNQ)
まずはREITの動向を見てみましょう。
おもな米国のREIT(不動産投資信託)のETFとしては、iシェアーズ 米国不動産 ETF(ティッカー:IYR)と、日本の大手ネット証券では取り扱いがないバンガードREIT ETF(ティッカー:VNQ)が主なETFになります。
この2つのETFの長期の推移が以下の通り(緑は比較対象のS&P500)。

2004年から見てみると、S&P500と似たような動きで、5年前にはリーマンショック前の高値を超えている状況。
とはいえこの2年の伸びはいまいちです。
不動産セレクト・セクター SPDR ファンド(XLRE)
ほかにもREIT関連のETFはあるのですが、米国株のセクターの区分が変更されたので、不動産セレクト・セクター SPDR ファンド(ティッカー:XLRE)も一つの指標かと思います。
とはいえ構成はIYRやVNQと大差がない状況ですので、設定された2015年秋から見てもそんなに大差なし。

2015年秋設定なのにStockChart.comではなぜか2014年以前の値が出てきますが、以下の値はバグかなんかだと思います。債券ETFの価格もなんか2014年以前からなんかおかしいですし。

まとめると、米国のREIT指数はリーマンショック前を軽く超えているが、ここ2年は伸びが鈍化して、S&P500にパフォーマンスで負けてる状況です。
印象としてはそこまで加熱している感じはしないですね。
では、他の不動産関連の指数はどうなっているのか調べてみました。
ケースシーラー指数(全米住宅価格指数)
まずはケースシーラー指数(全米住宅価格指数)。これは全米の9つの調査対象区域の一定期間の住宅売買のデータを集計し、2000年1月を100として指数化したものです。
2000年を1してるのでリーマンショックからの落ち込みがわかりやすいくなっていますが、現状はリーマンショック前のピークを超えてる状況。

加熱して2007年初めには下がり始めているので、現状は注意とまではいかないでしょうけど、留意が必要なレベルでしょうね。
住宅着工件数
次に家を建てるという意味では住宅着工件数も参考になるかと。
住宅着工件数は、毎月第3週に国勢調査局から発表される数字になります。

参考:Investing.com
住宅ローンがはじけた後ですので、いまだ2005年頃の半分程度で推移しています。
この指標だけ見るとまだピークではない印象ですね。とはいえバブルがはじけた後はこうなるという典型例でもあります。
まとめ
米国不動産投資の広告を見たときにこれは大丈夫かと思いましたが、ケースシーラー指数や米国REIT ETFの状況を見ますと、結構高値には来てる印象。
ですので、広告がフラグにならなければ良いがと思います・・
アメリカ行った人間の話を聞く機会があったのですが、「シリコンバレーはホームレスが多い」という話は気になるんですよね。
どうもシリコンバレー周辺の不動産価格が上昇して住めなくなった人間がホームレスになってるようですし。
中間選挙でも1票の格差が広がっているようで、ニューヨーク周辺とカリフォルニア州とそれ以外の州の人口差が広がり続けていますし。
ある意味この歪みの反動が政治だけにとどまらず経済関連にも波及する可能性があることは、米国株に投資をする上でも注意が必要かもしれません。


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