新興国やフロンティア市場でおもしろい国はあるか?アゼルバイジャンについて調べてみました
モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントの新興市場部門・部門長のルチル・シャルマが書いた「シャルマの未来予測」を読んで以来、新興国で面白い国はあるのかと図書館で新興国からみの新しい本があれば読むようにしています。
モルガン・スタンレーの新興市場部門・部門長が予測するこれから成長する国とは?シャルマの未来予測を読んで - 関東在住福岡人のまったり投資日記
投資をする上で、これから成長する国がわかればいいなと思うことはあるものですが、個人的な予想を立ててもなかなかうまくいかないもの。成長しそうな国に投資をするとなると実際に現地を体験した人のアドバンテージは結構あるかと考えます。...
ただ、本の中でも網羅し切れていない国はあるのではないかということで調べていたら、図書館で目を引いた以下の本を読みました。
「第2のドバイ」「日本企業のブルーオーシャン」というフレーズを聞きますとやや胡散臭い印象を持ちますが、都市の様子などがわかってなかなか面白い国だと思いました。
ということでアゼルバイジャンの概要などを調べたことをまとめてみました。
国の概要
アゼルバイジャンの概要は以下の通りです。
独立:1991年(ソ連から)
首都:バクー
人口:約1000万
公用語:アゼルバイジャン語
通貨:アゼルバイジャン・マナト
宗教:イスラム教
主な産業:農業、石油
南コーカサス地方に位置していて、カスピ海沿岸の国で、北にロシア南にイランとトルコが位置しています。それ以外の隣国としてはジョージアがあります。
宗教はイスラム教徒が大半を占めるものの、ユダヤ教やギリシャ正教も存在していて比較的寛容な国とのこと。
地政学的にはロシアの影響がある一方で、アルメニア人の多いナゴルノ・カラバフ自治州ではアルメニアとの紛争が起きています。
ガス田やバクー油田からジョージア経由トルコののBTCパイプラインなども開通していて、国内の経済を急速な勢いで成長している一方で、石油価格の急落で通貨が急落しているという問題も抱えてるようです。
第2のカタールと呼ばれているのは、エネルギー関連寄与の経済成長で、昨年からF1のアゼルバイジャングランプリを市街地で開催していますし、リーガ3強の一角アトレティコ・マドリードのスポンサーにもなってるのもあるでしょうね。
GDPはこの13年で3.2倍、工業生産や農業生産も倍蔵していて、予算収入も14倍に増えてるそうです。
出生率も約2倍で、人口分布を見ても20台や30台の比率が高い特徴があります。
海外ETFに含まれているか調べてみた
では、アゼルバイジャンって新興国?フロンティア?と思いまして、iシェアーズの新興国株式のETFに含まれているかというとなし。

じゃあフロンティアはと思いましたが、こちらでも確認できませんでした。

MSCIにも指数的なものは検索しても見当たらずこういう国をフロンティアと呼ぶのかもしれません。
まだ投資環境が整備されてない地域ではあるが、近隣諸国を含めて調べてみる価値はありそう
日本人と日本在住アゼルバイジャン人の方の共著で、日本人の人はいろいろと投資をしているようなのでポジショントーク的なものもあるかなと。
とはいえアリベイ・マムマドフ氏の解説は関心を持てました。
まぁ、新興国不動産とかエネルギー開発とかで投資する気はさらさらありませんので、株式で投資できるようになるのはまだ先でしょうね。
ただ、アゼルバイジャンという国やコーカサス地方に関して興味を持つのは悪くないかなと。F1グランプリも開催できていますので、いずれはフロンティア株式あたりに登場してくるかもしれませんし。
日本も外務大臣が訪問したりとコーカサス地方の国との友好を深める外交方針のようですし。同時に近隣諸国のジョージアあたりも調べてみようかなと思いました。
留意点としては、地政学的にロシアの影がちらつきますし、紛争も起こりうる地域でもあるので、イスラム教絡みよりもそちらのリスクが高い地域なのかなと考えます。


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