【悲報?朗報?】ひふみ投信のレオス・キャピタルワークス、上場予定5日前に上場延期
いつのまにか日経平均が20000円にタッチしそうなレベルまで下がってきていて、PERで見ても割安水準といってよさそうなレベルまで来ています。
相場が荒れ始めたこのタイミングでひふみ投信のレオス・キャピタルワークスは来週の12/25に上場予定になっていました。
ひふみ投信のレオス・キャピタルワークスが来月上場するので、スパークスの事例から今後を展望してみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
先週カルロス・ゴーンの逮捕の陰にすっかり隠れてしまいましたが、ひふみ投信のレオス・キャピタルワークスが、来月12/25に東証マザーズに新規上場を承認されました。...
募集株式発行及び株式売出しの中止に関する取締役会決議のお知らせ
平成30年11月19日及び平成30年12月4日開催の当社取締役会において、当社普通株式の東京証券取引所マザーズ市場への上場に伴う募集株式発行及び株式売出しについて決議いたしましたが、当社のコーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の有効性について投資家保護の観点から深掘りすべき事項が発生し、平成30年12月20日開催の当社取締役会において、当該深掘りに時間を要するものと判断したことから、募集株式発行並びに株式売出しと、それに伴う上場手続きの延期を決議いたしましたので、お知らせ申し上げます。
なお、今後の上場手続きの再開時期につきましては、当該深掘り事案の結果を踏まえ、状況を慎重に見極めたうえで総合的に判断する予定です。
最初、この報道がでたときは株価が下がっていたので、レオスの親会社のISホールディングスあたりが延長を申し入れたのかなと思いました。
レオスのHPには記載がでていましたが、ISホールディングスのHPにこの情報が出たのは昨日でしたし。
ところが昨日出てきた情報を整理しますと、主幹事のみずほ証券から「コーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の有効性について投資家保護の観点から深掘りすべき事項が発生」という指摘を受けて延期になった模様。
ひふみプラスに投資をしている身からしてもちょっと心配になりますね。
今回上場の件について個人的に考えたのは以下の3点ですね。
内部管理体制の有効性が問題で、「驚きの白」であって欲しい?
日経ビジネスにレオス・キャピタルワークスの社長、藤野氏へのインタビューが掲載されています。
レオス藤野氏激白「みずほ証券が上場延期要請」:日経ビジネスオンライン
資産運用会会社のレオス・キャピタルワークスが予定していた25日の東証マザーズ市場への上場を取りやめた。なぜ直前に上場延期を決めたのか。同社の藤野英人社長は主幹事のみずほ証券への不満を露わにした。
(中略)
・なぜ12月25日の東証マザーズ上場を取り止めたのか。
藤野英人氏(以下、藤野):運用、資金繰りのほか、スキャンダルなども含めてすべて「白」だ。ある案件について主幹事(のみずほ証券)から「白なのは分かっているが、『驚きの白』にしてほしいので上場を延期してください」というような要請があった。
主幹事を変える可能性についてノーコメントとしていますが、変えるとなると上場が申請からやり直しになるため、現実的に変えずに早期上場を狙う方針のようです。
こんなに直前で延期になる事例ってあるんでしょうかね。
当社の中で以前からあるプロセス、仕組みについて、「完全無欠であることを説明してくれ」といわれたといってますが、この文言だけを見ると銘柄の選択に関してでしょうか?
TATERU絡みの事例のような印象を持ちますが。
普段会社員をしている身からすると、こういう直前でももうちょっと改善して欲しいといえる人が周りに居るというのは悪くない環境と思います。それが原因で地獄になったのを周りで見てきましたし。
とはいえ、抽象的な内容であるならばもう少し早くできたのではないかと。
ソフトバンクのIPOを見るといまの時期でなくてよかったという見方もできるが・・
通信障害で自業自得の面もあるかと思いますが、ソフトバンクのIPOの公募価格割れを見ますと、相場の状況を見る限りこの時期でなくて良かったという見方もできるかもしれません。
一方で、藤野氏はその点に関して否定的です。
ソフトバンクの場合は資金調達の面が大きいでしょうから、同一には出来ないでしょう。-19日に東証一部に上場したソフトバンクの株価が売り出し価格を大きく下回った。このような時期に延期になったのは、かえってよかったとの見方もある。
藤野:我々の資金調達は小さく、それほどキャッシュが必要なわけでもない。上場して株価が振るわないよりも、上場が止まった時の方のダメージが大きい。「あいつら黒だったんじゃないか」「裏に問題があるんじゃないか」とも思われかねない。(延期になったことで)投資しようとしていた人たちとの信頼関係にも影響するし、ロードショー(投資家への会社説明)もやり直さないといけない。
ただし、投資先の企業についての書籍も出している人が社長なのに、今回の上場延期は「なにか悪いことがあったのは?」と思わせるものがあるだけに、今後のひふみ投信の資金の流出に関しても懸念点が出てくるリスクは高まったかと思います。
藤野氏のインタビューを見る限りは、朗報とはいえないのかなという印象です。
レオス・キャピタルワークスにとって2018年は厳しい年に
ひふみ投信のパフォーマンスに関しては、今年の2月の株価の下落から国内の小型株のパフォーマンスが冴えない状況になっています。
夏場にはロケットの失敗がありましたし、TATERUへの投資もありました。
そして年末にこれですからね。10年前に厳しい時期がありましたが、その後は順調にきたなかで久々に厳しい年になったかと思います。
米国の景気動向が悪くなるとさらに株価が下落しそうな印象もありますが、日本株に関してはPERやPBR見ても割安に見える状況が近づいてきてる印象です。
みずほ証券の言ってることが正しければ、上場にさほど時間はかからない印象ですが、割安な状況が近づいているからこそ、原点回帰で頑張って欲しいなと考えています。


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