株価が不安定なので、米国長期債ETF(BLV,TLT,EDV)や米国外債券ETF(VWOB,BNDX)を見てみる
12月に入って株価が下がっておりますが、それと同時にニューヨーク市場終了間際に急上昇とか、1日単位で見ても動きが激しくなっています。
機械的な売買が増えたのもあるでしょうけど、それを加味しても不安定だなと。
結局いまは悪い経済指標値に敏感に市場が反応していますが、いい経済指標値が多い状況です。
これが悪い経済指標値が増えてきたときにもう一段の株価の下落があるんじゃないかと。それが来年よりも先になる可能性もありますが。
さて、株価が下がるという意味では株価と逆相関性のある債券にここ数か月は着目してきました。
ここまで下がるとBND、LQD、BLV、TLTあたりの債券ETFに手を出したくなる - 関東在住福岡人のまったり投資日記
月が変わりまして先月末時点の総資産の集計を行いました。自動化可能ではあるのですが、各資産の状況を確認してインプットしておくために手動でやる部分も残しています。そこで所有しているインデックスファンドや海外ETFを見ても前月比で下がってるファンドばかりでしたね。...
私のポートフォリオの債券部分の核であり、債券の指標値としてTLTと並んで参考にしている、バンガード・米国トータル債券市場ETF(ティッカー:BND)は77ドル台から79ドル台まで回復してきました。

これを見ると米国長期債ETFやら、米国外の債券ETFはどうなんだろ?と飛行機の移動中思い浮かびまして、ちょっと調べてみました。
BNDと米国長期債ETF(BLV,TLT,EDV)
バンガード・米国トータル債券市場ETF(ティッカー:BND)以外では、レイ・ダリオもポートフォリオで組入れいている米国長期債に着目してますので、直近の動きを調べてみました。
以下4本並べてますが、いずれもBNDより値動きが大きく、下に行くほど値動きが激しい。
- iシェアーズiBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF(ティッカー:LQD)
- バンガード・米国長期債券ETF(ティッカー:BLV)
- iシェアーズ米国国債 20年超 ETF(ティッカー:TLT)
- バンガード・超長期米国債ETF(ティッカー:EDV)
過去1年で見てみると以下の通り。

2018年はすべてのETFが金利の上昇で下がっていますが、11月初めからは上昇傾向です。
ただ、株価が下がっている12月に関してみると米国長期債のBLV、TLT、EDVは明らかに上昇していて、株価との逆相関性も高い。
一方で社債のLQDなんかは株価の不調で上昇も鈍い状況。
リーマンショック後のギリギリ適格社債格付けの債務は大きく増えているので、この点は今後株式市場が調整に入った場合も留意が必要だと考えます(※BLVやBNDも1割2割ギリギリ適格社債の格付け分が一定比率組入れられてる)。
2018年冬のボーナスの投資計画を策定しました。 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
12月になりましてボーナスの時期も近づいてきました。同時に忘年会も近づいてきてますのでやや憂鬱にもなってきています。酒入ると相手が覚えてないと思って言いたい放題な人がいるんですよね。飲み会の場でストレスを増やされてもと思うのはわたしだけはないと思います。...
来年になってBNDで守ろう的な記事が増えてきた場合は、今年の仮想通貨や米国株同様の現象で韻を踏んでいるため、わたしは別の投資対象の比率を増やすでしょう。
米国外債券(BNDX,VWOB)についても確認してみる
米国長期債以外であまり話題にならない米国外の債券ってどうなんだろ?と考えています。日本のネット証券のETF売買ランキングでも上位でまったく見かけませんし。
みなが騒いでいないからこそいいかなと考えてるので、バンガードの米国外債券の2本に着目してみました。
- バンガード・トータル・インターナショナル債券ETF(米ドルヘッジあり)(ティッカー:BNDX)
- バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETF(ティッカー:VWOB)
米ドル建てなので、米ドル安になった場合が気になりますが、ここ1年は以下の状況。

米国外債券のBNDXはBNDとも動きが異なっていて悪くはないかなと。
配当重視の人は日欧が緩和しているので配当率も小さく、あまり喰いつかれずに不人気なのかもしれませんが。
新興国債券はLQDと似たような値動きの1年でした。
このETFは新興国ですが中国の比率も小さくて分散されているというのも特徴です。トルコの比率が高かったりします。

VWOBは新興国株式が崩れた数年前と同様にかなり下がった状況かですけど、新興国株式ETFはVWOなんかがまだ30ドル後半を維持しているのを見ますとさらに下がる余地はあるのかなと考えます。
とくに中国の景気が来年崩れる可能性は結構あると考えてます。
中国の景気悪化→新興国は先進国よりも株価が下落→新興国債券もつられて下落 の可能性も同様にあるという個人的な考えから、いまは投資するタイミングではないかなと。あくまでも現時点での話ですけど。
とはいえ、こういう逆張り的な考えを活かした方がいいと今年1年の投資環境を見てて思いましたので、来年以降今回取り上げたETFについては今年以上に注視したいと思います。


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