ひふみ投信が10年近く投資してる銘柄について調べてみた
正月明けから2018年のデータやら資産の集計を行ってるんですけど、昨年とくにパフォーマンスが悪いなと思うのは「ひふみプラス」。
2月から国内の小型株は崩れてパフォーマンスが冴えない状況になりました。
一時+70%程度までいきましたが、いまは+30%を切りそうな状況。昨年末の上場延期といい踏んだり蹴ったりな1年でした。
【悲報?朗報?】ひふみ投信のレオス・キャピタルワークス、上場予定5日前に上場延期 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
いつのまにか日経平均が20000円にタッチしそうなレベルまで下がってきていて、PERで見ても割安水準といってよさそうなレベルまで来ています。相場が荒れ始めたこのタイミングでひふみ投信のレオス・キャピタルワークスは来週の12/25に上場予定になっていました。...
まぁ、ファンドの販促の関係で新しいのを取り入れないと行けない面もあるかもしれませんが、長期で投資している銘柄をもっと重視しても良いんじゃないかと。
ひふみ投信 第10期運用報告書(決算日 2018年10月1日)
ひふみの10期運用報告書から、10期まで投資を続けている銘柄をまとめている記事を見つけましたので、組入期が2期までの8銘柄について調べてみました。
ひふみ投信が10年近く投資を続けている銘柄
ひふみ投信が10年近く投資を続けている8銘柄の概要は以下の通り。
- エムスリー(サービス業)
ソニー関連会社。医療従事者向け情報サイトで製薬会社の情報提供支援。治験など周辺分野開拓。 - 総合メディカルホールディングス(小売業)
調剤薬局上位。勤務医の転職支援、院内備品リースも。薬局モール注力。 - GMOペイメントゲートウェイ(情報・通信業)
消費者向けEC(電子商取引)業者に決済処理サービス提供。GMO子会社。 - ジンズ(小売業)
ジンズブランド展開。ファッション雑貨の卸、小売り - シップヘルスケアホールディングス(卸売業)
医療機器、設備を一括販売。調剤薬局や介護付き有料老人ホーム兼営 - サイバーエージェント(サービス業)
ネット広告代理業が祖業。スマホサービス、ゲーム、AbemaTV。 - デジタルガレージ(情報・通信業)
決済、広告、ベンチャー投資などネットビジネス周辺 - 朝日印刷(パルブ・紙)
医薬品包装資材首位、化粧品用上位。
括弧内は業種でひふみの運用報告書の区分です。
頻繁に組入れ上位に登場しているのはGMOペイメントゲートウェイじゃないですかね?
10年近く投資している銘柄をピックアップしてみると、チョイスは良いんじゃないかと個人的には思います。
調べていてとくに気になった総合メディカルホールディングスはなんと福岡に本社のある会社でした。主要株主は三井物産が4分の1ぐらい握ってるようです。
医療コンサルティングや医師の転職・開業支援、調剤薬局の運営、医療機器のリース、介護とヘルスケアセクター重視の二元から見たら面白いと思えるものがあります。
エムスリー(2413)、総合メディカルホールディングス(9277)、GMOペイメントゲートウェイ(3769)
長期で投資をしているのであるならば、パフォーマンスもかなりいい可能性がありそう・・ということで、TOPIXとJASDAQと大正8銘柄を過去10年で比較してみました。
まず、エムスリー(2413)、総合メディカルホールディングス(9277)、GMOペイメントゲートウェイ(3769)。

エムスリーとGMOペイメントゲートウェイは大爆発という感じですね。GMOペイメントゲートウェイは過去2年で見てもパフォーマンスは良い。

ちなみに総合メディカルホールディングスは2018年10月1日に持株会社制へ移行したため、昨年10月以降しかデータがないのは残念。
ジンズ(3046)、シップヘルスケアホールディングス(3360)、サイバーエージェント(4751)
続いてジンズ(3046)、シップヘルスケアホールディングス(3360)、サイバーエージェント(4751)の3社。

ジンズは上場前から投資していたようでデータが過去5年程度でした。
シップヘルスケアホールディングス(3360)、サイバーエージェント(4751)は過去10年で成功の投資といえるでしょう。

過去2年で見てみてもシップヘルスケアホールディングス(3360)、サイバーエージェント(4751)はTOPIXやJASDAQを上回っている状況です。
デジタルガレージ(4819)、朝日印刷(3951)
最後にデジタルガレージ(4819)と朝日印刷(3951)。

過去10年で見るとデジタルガレージは好パフォーマンス。一方で朝日印刷はTOPIXやJASDAQに負けてますが、長期的に投資を続けているのは、医薬品包装資材首位、化粧品用上位という点でしょうかね?

過去2年で見ても朝日印刷は冴えない状況でした。
まとめ
調べてみると直近10年で大きく上昇した銘柄は継続して持ち続けているといえるでしょう。
印象としては決済絡み、医療・ヘルスケア関連の企業が多い印象です。
まぁ、直近の5年が恵まれた相場ですし、再現となると難しい面もあるでしょう。
ただ、外国株に一部投資するというのはわかりますが、個人的にはこういう5年、10年スパンで成果の出る投資をする枠も作って欲しいと考えます。
追記:買い増しはしているのか?
安く仕込んだ銘柄は大きく上昇しても、それ以上買い増さなければ美味しい投資になりますがこれらは買いましを行ってるんでしょうか?
— いぬデックス (@binboinvest) 2019年1月10日
という質問がありまして個人的にも気になって調べたところ以下の通り。
シップヘルスケア 16.1千株→850.4千株
— garboflash (@garboflash) 2019年1月10日
サイバーエージェント 0.125千株→600千株
デジタルガレージ 0.115千株→452.9千株
朝日印刷 10.4千株→1151.2千株
と株数はかなり増えてました。社名変わってる会社もありますし、株式分割した会社もあるかもしれません。
組入れられた第1期、第2期と最新の株数を見てみましたが、株式分割やってもできないような増え方なので買い増しはしてるんじゃないかと思います。
運用報告書をよく見ると前期末と当期末の株数で比較できました。これを見ると2018年10月1日時点で前期末と比較して朝日印刷なんかは株数が4倍に増えてたりするので、機を見て買い増ししてるんでしょうね。


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