株式は総崩れで債券はジャンク債除いて反発傾向。海外ETFのレラティブ・ストレングス改め移動平均投資確認2018年12月度編
移動平均線を用いた手法であり株式投資でもモメンタム効果に近いものが得られる投資法であるレラティブ・ストレングス。
それを主要な海外ETFの値動きに適用して確認し、移動平均線を見ながら相場の転換点(BUYシグナル→SELLシグナル、SELLシグナル→BUYシグナル)が近いかを確認するのに役立てるというのがこのシリーズの主な目的です。
概要と検証記事
レラティブ・ストレングスってナンだ!?レラティブ・ステトレングスその2~検証編~
レラティブ・ステトレングスその3~調査結果の記録~
前回の結果は以下の通りです。
相場の転換点か長期債ETFは底打ち気配?海外ETFのレラティブ・ストレングス改め移動平均投資確認2018年11月度編 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
移動平均線を用いた手法であり株式投資でもモメンタム効果に近いものが得られる投資法であるレラティブ・ストレングス。それを主要な海外ETFの値動きに適用して確認し、移動平均線を見ながら相場の転換点(BUYシグナル→SELLシグナル、SELLシグナル→BUYシグナル)が近いかを確認するのに役立てるというのがこのシリーズの主な目的です。...
債券のETF
- TLT(長期債) SELL
LQD(投資適格社債) SELL
BND(米国債券) SELL
JNK(ジャンク債) SELL
BLV(米国長期債券) SELL
VCLT(米国長期社債) SELL
EDV(超長期米国債) SELL
REITのETF
- IFGL(米国除くREIT) SELL
IYR(米国REIT) BUY→SELL→BUY→SELL
セクターETF
- KXI(世界生活必需品) SELL→BUY→SELL
IXC(世界エネルギー) SELL
IXJ(世界ヘルスケア) BUY→SELL
VDC(米国生活必需品セクター) BUY→SELL
VHT(米国ヘルスケア・セクター) BUY→SELL
高配当系ETF
- HDV(高配当) BUY→SELL
VYM(高配当) BUY→SELL→BUY→SELL
VIG(連続増配) BUY→SELL→BUY→SELL
小型株とVTと米国外ETF
- VT(全世界株式) SELL
VSS(米国除く小型株) SELL
VB(米国小型株) SELL
VBR(米国スモールキャップ・バリュー) SELL
VBK(米国スモールキャップ・グロース) SELL
VXUS(トータル・インターナショナル・ストック(除く米国)) SELL
VGK(ヨーロッパ) SELL
VWO(エマージング・マーケッツ) SELL
BUYからSELLになったETFも下がり方が強烈で、パフォーマンスが悪いETFの中には2016年ぐらいの水準まで戻ったETFもあるレベルです。
比較的ディフェンシブな生活必需品セクターやヘルスケアセクターもBUYとSELLを行ったり来たりの状況が9月から続いています。
10月の株価下落から不安定な状況が数ヶ月続いていることの証左ですね。
一方で株式が下がったら債券ETFの一つくらいはBUYになってもという話なのですが、1年前の水準まで回復し切れていないのでまだSELLのままでした。
この傾向が続くと来月くらいには長期債がBUYになるでしょう。
気になる社債とハイイールド債の兆候
EDVやTLTは株式の不調で明らかに反転しているのですが、社債ETFはLQDやVCLTを見ても底は打った感がありますけど1年前と比較して大分下がったなと。
一部でリーマンショック時よりも社債の発行額が膨れているのは危ないんじゃないかという話がありますけど、適格社債などは下の図のBBBの割合がとくに増えている。

国債中心のBNDやBLVにもBBB格付け(バンガードのHPだとBaa)は1割とか2割含まれているため、これを見ると社債絡みは投資するタイミングじゃないかなと考えます。
とはいえ債券とは連動した動きをしているので、現時点ではあくまで注意程度ですが。
問題はハイイールド債で12月も下落してるんですよね。
原油安などで大きく下がった2016年水準まで下がってます。適格社債以下の格付けの社債の発行も過去10年で増えているのでむしろこっちが大丈夫かという気がします。
リーマンショックのときは30ドル切っていて27ドルくらいいったのですが、現状が34ドルくらい。
30ドル近づいて来たら利回りを確認しながら投資も考えようかなと思います。
一部売らずにホールドしているハイイールド債ETFのJNKは40ドル台で買っちゃってるんですけどね・・


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