2018年米国株のスマートベータ(バリュー、グロース、低ボラティリティ、モメンタム、サイズ、配当)のパフォーマンスを調べてみた
年始にファクター投資に関する本を読みました。
銘柄の特定の要素に基づいて構成された指数に連動する、スマートベータ指数の話題は騒がれなくなっていますけど、アノマリーとして有効なので静かないまは割と良い機会かなと考えています。
長期投資家の必読書!?ファクター投資入門を読んで - 関東在住福岡人のまったり投資日記
年末年始の帰省で本は大量に持って帰っているのですが、年始一発目の本の記事はこれにしようと思っていた本を荷物に入れ忘れてしまいました。...
ということで、ETFを使って2018年のスマートベータのパフォーマンスを調べてみました。
2017年米国株のスマートベータETF(バリュー、グロース、低ボラティリティ、モメンタム、配当など)のパフォーマンスを調べてみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
財務指標(売上高、営業キャッシュフロー、配当金など)や株価の変動率など銘柄の特定の要素に基づいて構成された指数に連動する、スマートベータ指数の話題は一昨年と比較すると昨年は少なかった気がしますね。...
- クオリティ:iShares MSCI USA Quality Factor ETF (ティッカー:QUAL)
サイズ:iShares MSCI USA Size Factor ETF (ティッカー:SIZE)
モメンタム:iShares MSCI USA Momentum Factor ETF (ティッカー:MTUM)
低ボラティリティ:iShares MSCI USA Minimum Volatility ETF (ティッカー:USMV)
バンガード・米国増配株式ETF(ティッカー:VIG)
バンガード・米国高配当株式ETF (ティッカー:VYM)
バンガード・スモールキャップETF(ティッカー:VB)
バンガード・米国バリューETF(ティッカー:VTV)
バンガード・米国グロースETF(ティッカー:VUG)
※iSharesのETFは日本の大手ネット証券では買えません。
これらのETFの2018年のパフォーマンスはどうなのか確認してみました。
2018年のパフォーマンス

棒グラフは左からクオリティ(ティッカー:QUAL)、サイズ(ティッカー:SIZE)、モメンタム(ティッカー:MTUM)、低ボラティリティ(ティッカー:USMV)、増配(ティッカー:VIG)、高配当(ティッカー:VYM)、小型株(ティッカー:VB)、バリュー(ティッカー:VTV)、グロース(ティッカー:VUG)、S&P500です。
昨年末の株式の下落で軒並みマイナスの中、低ボラティリティ(ティッカー:USMV)が唯一のプラスに。
2017年の異様な低ボラティリティの相場で有効性も疑われていましたが、年末にかけて株価の下落にしたいしては体制が確認される結果となりました。

それ以外はマイナスですが、モメンタムと増配は年間で数%マイナスと前半の貯金が効いた印象。
一方、下げ幅が大きいのは小型株で、上半期は好調だったのに9月から下落が始まり一人負けの状況。
ニューヨークダウはまだ20%下がってない状況でこれですから、このまま調整入りとなるとボラティリティの高い小型株はさらに下がる可能性が高いため、いまは積極的に投資をする状況ではないという印象です。
参考:2018年下半期のパフォーマンス

では、下半期で見るとどうなるかというとすべてのETFがマイナス。
ピンクの低ボラティリティが一番マシで、小型化株がワーストというのは変わりありませんが、緑のモメンタムとオレンジのグロース株の下げも大きくなっています。

値動きを見てみると、小型株が下がり始めた頃とか時期が異なり、10月のS&P500が下がり始めてから下げ幅が大きくなっています。
バリュー株がグロース株を上回り始めている状況でグロース株が今後どうなるかは気になるところです。
技術とかそういうのを見ていくと、グロース株の中にもっと成長できる企業もあると思うんですけどね。
モメンタムは下げてますが、思ったよりは下がってない印象です。小型株よりはボラティリティが小さいので、サクソバンクで口座を開設したらモメンタムのETFの購入は今年中に行います。


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