イスラエルがすごいから知るイスラエルのポテンシャル
現状アメリカを中心に投資をしていますが、サテライト的にいくつかの国に投資をしたいと考えています。
生活必需品セクターとヘルスケアセクターを重視していて且つドルでもユーロでもない通貨ということでスイスは以前から着目してきました。
それ以外にいい国はないかということで調べていて気になったのは、「アマゾンが描く2022年の世界」で紹介されていた人材をあつめて国際競争力を高めている国3カ国です。
本の中ではスイス・イスラエル・シンガポールが上がっていたわけですけど、個人的に気になったのはイスラエル。
金融もあるし情報技術セクターも強いだろうなという印象を持ってましたが、ヘルスケアのテバなんかの有名企業もありました。
イスラエルの企業が気になったのでETFがあるか調べてみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
ヘルスケアセクターに偏重して投資をしていますので、ヘルスケア産業の次世代ビジネスモデルを把握しておきたいと考えまして、ヘルスケア産業のデジタル経営革命 破壊的変化を強みに変える次世代ビジネスモデルと最新戦略という本を読みました。...
著者の熊谷氏は元NHKでいまはドイツに在住している方です。twitterをみたら典型的なジャーナリスト特権階級的な人です。
本の内容で、恩讐を超えての3章なんかは、ぶっちゃけ戦後賠償が云々とか70年以上経ってるのにいってる国内の人たちと変わらない内容。
とはいえ、こういう思想の人って典型的なアメリカ悪、中東問題だとイスラエル悪、パレスチナ正義になりがちなんですけど、イスラエルに着目していいところを羅列している点では参考になる点が多かったです。
個人的にETFを投資をしていいかなと思いましたので、その点を書籍からピックアップしてみました。
日本ドイツアメリカを上回る成長率
注目すべき点はまずは経済成長率ですね。

直近を見ると日本、ドイツ、アメリカを上回ってます。
実際MSCIの格付けは2010年から新興国から先進国に引上げてまして、その年からも成長を続けています。
この間原油安や中東情勢の不安定化が進んでいますけど、それでもこれだけ成長しているのはすごいなと。
スタートアップ企業の数も多く、イスラエル国内の証券取引所を超えてナスダックに上場する企業も多いからこその成長じゃないでしょうか?
iシェアーズMSCIイスラエルETF(ティッカー:EIS)の組入れ上位10社を見てもすべて、アメリカ市場のティッカーコードがありますし。
ベンチャー企業への投資や研究開発費のGDPに占める割合はアメリカも上回る
まわりを敵に囲まれた国だからこそ、軍事技術やサイバーセキュリティ技術を国策として国が支援しています。
また、インテルが最初に進出して以来、GAFAやマイクロソフトなどもイスラエルに研究開発拠点を置いています。
外国企業からの買収などもおおいためか、ベンチャー企業への投資額がGDPに占める割合は、アメリカをも上回っています。

同時に研究開発費も軍事技術などへ国策で投資してますので、GDPに占める割合で見るとやはり高い(意外と日本も高かった)

さらに高度技術者の人材を積極的に集めていますし、ユダヤ系のネットワークはアメリカや欧州に広がってます。
最先端の技術を持ってるという強みは大きいんじゃないかと思いますね。地政学的なリスクは避けられませんが。
国民性と教育
読んでいて教育内容も日本とは大きく異なりますし、商才がたけて論理的な思考を兼ね備える人材が育成されるのが大きいかなと。
本田健氏の本に書いてあるような国民性は確かにあるなと。
そして、率直な物言いで意思表示する国民性とあわさってるのが大きいのかなと思いました。
高等学校の授業料は無償だったり、大学は全て公立だったりという教育環境を整えてるのは、日本も参考にしていかないと行けないでしょうね。
ちなみに本の中では、優れた技術と人材があるため、中国やドイツが積極的にイスラエルとの関係を強めていると書いてありました。
じゃあ日本はというと、イスラエル・ヨルダン・パレスチナ自治政府間の4者協議は2008年に東京開催されたりしたのですが、再開されたのは2013年。
しかし、その後日本とイスラエルのトップ会談が開かれるようになっていて、日本企業の投資金額も一気に増えている状況。

通貨もイスラエルシュケルですので、ドル・ユーロと異なる通貨というのは悪くないかなと。
もちろん中東情勢はこの先悪化する可能性は高いと思いますが、それを補うだけの技術的・人材的な魅力はあると考えます。
サクソバンクの口座を作ってイスラエルETFにアクセスできるようになりましたので、投資に関して検討したいと思います。


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