フィデリティのポートフォリオマネージャー、ティリングハストが投資している日本株
投資関連の本を1ヶ月に2冊くらいは読んでいるのですけど、中には400p超えの本もあります。
とはいえページ数が多い分、量も内容も豊富な本が多いですね。
最近だと、ハワード・マークスの「市場サイクルを極める」なんかが当てはまります。
投資で利益が出ているときこそ長期投資家にとっては必読の書。市場サイクルを極めるを読んで - 関東在住福岡人のまったり投資日記
投資を続けてきて幸運にも上昇相場に乗ることができましたが、リーマンショックを経験していないので、本当の下げ相場がいかほどのものか?と考える人は20代30代で結構いるんじゃないかと思うんですね。...
ジョエル・ティリングハストは、1989年からフィデリティ・ロープライスト・ストック・ファンドのファンドマネージャーを勤めていて、ピーター・リンチの直弟子になります。
この本はバリュー投資の教義的なものをまとめた本になります。
で、読んでいて驚いたのはファンドが世界中に投資をしていて、日本株の事例でコスモス薬品が出てきたので驚きました。
日本株にも投資をしているようでしたので、「フィデリティ・ロープライスト・ストック・ファンド」について、投資をしている日本株も含めて調べてみました。
フィデリティ・ロープライスト・ストック・ファンド(FLPSX)
まずティリングハストが運用しているフィデリティ・ロープライスト・ストック・ファンド(FLPSX)のパフォーマンスを調べてみました。

対数表示になっていますが、S&P500を大きく上回っています。
とくにITバブルが終わった2000年以降S&P500を大きく上回るパフォーマンスを示していますね。
最新の報告書(2018年10月末)を確認してみますと、投資をしているセクターで比率が高い(10%超え)のは、一般消費財、情報技術、金融、ヘルスケアです。
組入れトップの企業はユナイテッド・ヘルスでした。
国別の投資はアメリカが55%ですが、日本が9.6%と1割近くを占めています。他だとイギリスやカナダも目立ちます。
アイルランドやケイマン諸島、バミューダも数%入ってるのは税金の関係でしょうかね?インド、台湾、韓国は2%前後組入れられてますけど、中国は載ってません。
フィデリティ・ロープライスト・ストック・ファンドが投資をしている日本株を調べてみた
では、日本株が1割程度含まれるのであるならば、どんな銘柄買ってるのだろうか?と気になりました。
米国株の企業の一覧を見ておりますと、バリュー株投資をする人には参考になると思いましたし(運用報告書)。
組み入れ比率は1.0%以下の銘柄ばかりですけど、比率が高い銘柄を抽出しますと以下の通りです(英語表記で日本企業見つけるの難しい・・)。
- コスモス薬品
- ヤフージャパン
- クリエイトSDホールディングス
- サンドラッグ
- ユー・エス・エス
- ベルク
- ワークマン
- ベルーナ
- 伊藤忠
- ケーズホールディングス
1月末時点でどうなってるかはわかりませんが、日本企業で上位10社をピックアップするとこんな感じに。小売りが多い印象ですね。
ドラッグストアは薬のアオキも入ってますし、スーパーもヤオコーが入ってたりします。
他で目がつくのはソニーフィナンシャルホールディングス、サカイ引越センターあたりでしょうか。
ザ・パックって知らなかったのですが、紙袋を主に商業包装用紙全般を取り扱う会社も組み入れが0.1%を超えてました。
あと福岡人としてはナフコが入っているのも驚きでした。
よくこんな銘柄を世界的に見つけているなと思いますけど、これまでの日本株の目利き力は(参考記事)たしかなようなので、日本株の銘柄を選ぶ際には参考になるのではないかと考えます。


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