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米国株

PERやCAPEのデータを見ると、ジョン・C・ボーグルの「今後10年の米国株のリターン年6%程度」は妥当かなと思う

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先日亡くなったバンガードの創業者ジョン・C・ボーグル氏ですが、現状日本では最新の書籍と思われる「インデックス投資は勝者のゲーム──株式市場から確実な利益を得る常識的方法」では、「米国株のリターンは今後10年で年6%程度」ということを述べていました。

バンガードの創業者ジョン・C・ボーグル「米国株のリターンは今後10年で年6%程度まで下がる」 - 関東在住福岡人のまったり投資日記

バンガードの創業者である、ジョン・C・ボーグルのインデックス投資は勝者のゲーム──株式市場から確実な利益を得る常識的方法の最新版を読み終えました。全体の感想でまとめようかと考えたのですけど、どうしても9章の「古き良き時代はもはや続かない」の内容が興味深かったので単独の記事にします。...


現状の相場は1982年から2007年くらいまでのチャートの韻を踏むように、リーマンショックから立ち直ってるので、本当か?という意見もあるでしょう。

ただ、以下の図を見ますとボーグルの意見はなるほどなと思うんですね。

過去から将来における株式のトータルリターン

1974年以降の11.7%のリターンに関しては、2017年初頭のPERが23.7で、1974年当時のPERが7.5だったことが寄与しています。
しかし、平均回帰が起こるとPERの低下から向こう10年はPERの変化分がマイナスになる可能性もありますし、配当に関しても今日の水準は2%。
アメリカの向こう10年のGDPが4~5%程度の成長と仮定すると6~7%の水準に落ち着くとボーグルは予測しています。

現状のPERが20前後となると今後の株価の伸びしろというのは少ないのかなという印象を持ちます。

ちょうどボーグルが亡くなった時期に「ティリングハストの株式投資の原則」を読んでいたのですが、興味深いPERのデータを見ていて、ボーグルの意見は妥当かなと思います。

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1960年~2016年の投資時のPERとその後のマーケットリターン~PERが低いほどリターンは高い~


ティリングハストは「1年単位で見ると、市場指数のPERはわずかながら予想が可能であるが、間違いが多く、わたしはそれを用いて市場のタイミングを計る勇気は持てない。平均回帰には時間がかかるので、長期的な資産配分に用いるのがよかろう」とのこと。

過去30年S&P500を圧倒しているファンドマネージャーは小さな範囲で考える。ティリングハストの株式投資の原則 - 関東在住福岡人のまったり投資日記

インデックス投資寄りの投資方針を取ってますが、個人的にいろいろと調べて分析することが好きなので、完全に機械的に投資するという形ではなく、自分の判断で投資対象の比率の変更とかはやりたいという考えです。れ...

実際、アメリカ市場の5つの5分位に分類したところ、もっとも低い5分位では、S&P500がその後の10年で11.6%の福利のリターンを上げていますが、より高い5分位に行くに従って、10%→9.6%→5.3%→4.4%と下がっていきます。

図でもデータがまとめられていて、時価総額上位3000銘柄のPERとその後のマーケットリターンを見ても同様の傾向。

1960年~2016年の投資時のPERとその後のマーケットリターン

現状のアメリカ市場のPERは20~25あたりになるかと思いますが、伸びしろという意味では小さくなりつつある状況なのかなと思います。

仮に株価がこのまま回復して最高値更新となりますと、ピークということになるでしょうね。

一方でPER15~20くらいでは平均のリターンは結構高い印象で、この範囲に位置する銘柄はバリュー観点から見ると意外と投資する価値があるように思えます。


米国株の実質複利リターンの平均値とCAPEレシオを見てもCAPEが低いほどリターンは高い


PER以外でティリングハストはCAPEレシオ(シラーPER)についてもデータを提示しています。

もっとも会計方式が変わって高値になるようになってるなど販路に県もありますが、公表利益は多かれ少なかれ積極的に計上されているが、そのボラティリティも確実に高まっているので、シラーの公式を強く支持するそうです。

米国株の実質複利リターンの平均値とCAPEレシオ

過去100年以上で見ても、リターンの平均値とCAPEレシオの関係は明かかなと。

CAPEが低いほどリターンは高い

市場に関しても今後10年間の実質リターンは21を超えると非常に厳しいものになります。

2018年の米国株市場のCAPEレシオは30を超えていて、2019年1月末時点で28.5程度。過去よりもCAPEレシオが高めに出ている傾向があるとはいえ、留意しておきたいデータだと考えます。

PERに関するデータを見ていきますと、ジョン・C・ボーグルの「今後10年の米国株のリターン年6%程度」というのは現状の株価を考えると妥当かなと個人的には考えます。

もちろん革新的な技術が株価を引っ張るという可能性もあるかと思いますが、1990年代やリーマンショック後のような大きな株価の上昇がある可能性は低いかと。

株式の投資で目標の金額を立てたりする場合でも、比較的株式に対しては厳しめの予測を考えた方がよいのではないでしょうか?
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