レイ・ダリオ率いるブリッジウォーター・アソシエーツ、昨年後半の冴えない相場の中、新興国株式ETFを買い増し
2/14に著名ヘッジファンドが証券当局へ提出した資料が公表されました。
昨年12月時点の投資対象になりますが、1ヶ月半遅れとはいえどういう銘柄を買ったり売ったりしてるのかを確認すると、いろいろと見えてくるものがあります。
ちなみにウォーレン・バフェットはアップル株の比率を減らしていて、ジョージ・ソロスのファンドはアップル株を売却しているようですね。
個人的に確認しているのは、海外ETF中心に投資するレイ・ダリオ率いる世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエーツです。
個別株も投資してますが、ETFが中心且つ新興国にも積極的に投資をしているので、インデックス投資でも参考になる面があるかと思います。
レイ・ダリオ率いるブリッジウォーター・アソシエーツ、新興国株の比率を増やし、米国株の比率を下げる - 関東在住福岡人のまったり投資日記
アメリカの中間選挙が終わって相場も落ち着くかと思いましたが、天気でいうと曇りな状況が続いています。...
12月に株価の急落がありましたが、12月時点のポートフォリオを確認してみました。
ブリッジウォーター・アソシエーツのポートフォリオ組み入れ上位変遷(2018年12月編)
著名な投資家のポートフォリオが確認できるウェブサイトiBillionairで調べてみました。
9月時点の構成上位は以下の状況でした。

S&P500 ETFが26%、新興国株式のETFが合計で31%程度で、この2つが中心でした。
これが12月にどうなっていたかというと以下の通り。

S&P500 ETFで見ると、SPY+IVVで22.3%、新興国株式のETFが合計で27%程度。
S&P500、新興国ともに低コストの方への入れ替えを進めている感もありますが、新興国株式に関してはVWO、IEMG、EEMすべて保有株数が前四半期と比べて増加しています。
ただし、中心となってるS&P500と新興国株式のポートフォリオ内での比率は減少しています。
債券や金を増やしているわけでもなく、米国外先進国株式も現状維持という感じです。
iシェアーズ IBOXX 米ドル建て投資適格社債 ETF(ティッカー:LQD)は12月通常の債券ETFよりも割安感があったため、増やしています。
セクター別比率と個別株
次に個別株も含めて確認してみます。
まずセクター別の投資先は金融セクターがトップですが、ヘルスケアセクターあたりまでは分散されている印象です。

昨年9月には一般消費財セクターがトップで入れ替わりがあったのと、素材セクターの比率が増加してるのが目立ちます。
個別株を見ると増加、減少していた主な銘柄を確認してみました。
まず持ち株が減少していた主な銘柄は以下の通り。
- アライアンス・データ・システムズ(ティッカー:ADS)
- シマレックス・エナジー(ティッカー:XEC)
- ユナイテッド・ステイツ・スチール(ティッカー:X)
- インターナショナル・ペーパー(ティッカー:IP)
- リヨンデルバセル・インダストリーズ クラスA(ティッカー:LYB)
鉄鋼、製紙、化学製品の企業が比率が増加した企業では目立ってましたね。
AT&Tやセルジーンあたりも組入れが増加しています。フェイスブックも増やしているようです。
一方で減少した企業は以下の通り。
- ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(ティッカー:RY)
- トロント・ドミニオン・バンク(ティッカー:TD)
- バンク・オブ・ノバ・スコシア(ティッカー:BNS)
- インテル(ティッカー:INTC)
- カナディアン・ナショナル・レールウェイ(ティッカー:CNI)
アメリカ以外の国の金融関連を減らしている印象です。
減少している銘柄があまり目立ちませんので、ばっさり売却している銘柄もあるかもしれません。
レイ・ダリオは2019年節目、2020年以降景気後退とも昨年発言していましたが、引き続き今年も4半期毎の変化を確認していこうと思います。


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