ディズニーとの事業統合を進めている21世紀フォックスについて調べてみた
J-COMと契約して月5000円ほど使っているのですけど、スポーツ中継を見るのとNHKの料金をまとめて払えるのは楽ではあります。
で、J-COMと契約した主な目的はBSを見るとCSのスポーツ中継を見るというのが当初の目的でした。DAZNが登場しましたけど、それでも重複しない番組があるので、CSの価値はありますし。
スポーツ中継ではホークス戦の中継をFOXスポーツエンターテイメントをみることが多いです。
今の時期は昼間宮崎のキャンプ中継、更によるは実況解説なしの球場内音声のみの再放送やってます。
ある意味ニッチだけど確実に需要のあるコンテンツを持ってる強みの例と言えるでしょう。
で、個人的に親元のアメリカのFOXはどうなってるんだろうなと思いました。
ディズニーが買収しようとしているという話もありますけど、それなりにコンテンツを持ってるからじゃないかと推測されますし。
ティリングハストのファンドも21世紀FOXには投資をしているんですよね。
保険事業は強い?ティリングハストのフィデリティ・ロープライスト・ストック・ファンドが投資をしている米国株の分析 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
ジョエル・ティリングハストがファンドマネージャーを務めている、フィデリティ・ロープライスト・ストック・ファンドについていろいろと調べています。...
21世紀フォックス(FOX)の売上、利益
まず過去10年の売上と利益を見てみましょう。

売上はここ3年は増加傾向ですが、2011年や2012年ほどの水準には及びません。
リーマンショック後とは異なり直近5年くらいは利益も安定するようになってきています。
スポーツ関連でW杯の放映権を持っているようですが、W杯があった年は確かに売り上げは前年比で伸びています。
一方で、安定して売り上げが伸びていないのは、映画部門が大なり小なりヒット作に左右されるからと考えます。
21世紀フォックス(FOX)のROE、ROIC、フリーキャッシュフロー
ROEとROICに関しても過去10年で見てみますが、直近の5年はまずまずといったところか。

5年のフリーキャッシュフローの推移を見ても増加傾向ではあります。

では、売上や利益が伸びているのはどのセグメントなのか?
21世紀フォックス(FOX)の事業別売上構成、地域別売上
まず事業別の売上を見てみましょう。
主なセグメントはケーブルネットワーク、映画、テレビの3事業です。

ケーブルネットワークは売上が増加傾向にありますが、映画とテレビに関しては横倍の状況です。
映画はやはり波があって直近3年では2017年が一番多いです。

次に地域別の売上を見てみると、北米(アメリカ、カナダ)とアジアは増加傾向ですが、ヨーロッパは2017年に落ち込みました。
ちょうどユーロとW杯の間の年なのは関係あるかもしれません。
21世紀フォックス(FOX) vs S&P500過去10年
最後に21世紀フォックス(ティッカー:FOX)とS&P500を比較してみましょう。

直近10年で見てみますと、21世紀フォックスが上回ってます。とくに2017年後半から急騰していることがわかります。これはディズニーによる買収が大きいでしょうね。
メディア・コングロマリットはコムキャスト、ディズニー、AT&T、ナショナル・アミューズメント、21世紀フォックスの5社ですが、21世紀フォックスはマードックが買収で大きくしてきたのに、いまや売る側に回っています。
コムキャストとの買収合戦を制してディズニーが映画・テレビ部門を買収しました。
Netflixが台頭する中、20世紀フォックスやナショナルジオグラフィックをディズニーが取り込み、Huluの権利もディズニーが6割以上保有となった状況。
ディズニーの買収によって、今後映画などでコラボレーション企画が増えそうな予感ですが、シナジー効果を生んでいくのか?注目したいですね。


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