バンガード(VFMO)とiシェアーズ(MTUM)の米国株モメンタムETFを比較してみた
昨日は昨年新規に設定されたバンガードのスマートベータETF6本についての現状を確認しました。
資産の流入はまだ小さいという状況でしたが、その中でかねてより投資したいと考えていたモメンタムETF(ティッカー:VFMO)に関してはとくに注目しています。
バンガード、米国でモメンタムなどの米国株スマートベータETFを設定 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
バンガードがVDCなど50本の米国籍バンガードETFを大手ネット証券で開始したのが3年前の2月のことでした。当時の記事 >> VDC等50本の米国籍バンガードETFの新規取扱いを開始非常に画期的なことだったわけですが、その後アメリカでは新しいバンガードのETFが設定されているのですけど、追加で大手ネット証券での取り扱い開始になったETFはない状況が続いています。...
VFMOが設定から1年経過して、セクターの再編も進んだこのタイミングで比較してみました。
米国株モメンタムETF VFMOとMTUM比較
米国株モメンタムETFバンガード(ティッカー:VFMO)とiシェアーズ(ティッカー:MTUM)の経費率などを比較すると以下の通りです。
VFMO | MTUM | |
経費率 | 0.13% | 0.15% |
総資産額 | 33.32million$ | 8.37billion$ |
SEC Yield% | 1.02% | 1.21% |
銘柄数 | 528 | 125 |
カテゴリ | Mid-Cap Growth | Large Growth |
経費率はバンガードの方が低コストですけど、資産規模は運用期間が5倍違うとはいえかなりの差があります。
特徴としてはバンガードのVFMOの方が銘柄数が多く、小型株にも投資をしているため、モーニングスターのカテゴリではVFMOがMid-Cap Growth、MTUMがLarge Growthとなっていました。
米国株モメンタムETF VFMOとMTUMセクター別比率
次にセクター別の比率について見ていきましょう。
セクター別の比較はモーニングスターのサイトで比較しました。ただし、バンガードは公式HP含めてタイムラグがあります。

両方とも現状はヘルスケアセクターの比率が数10%を占めるという結果になりました。
逆にエネルギーセクターはもうかれこれ4年くらい冴えませんので、MTUMでは組入れられてないようです。
米国株モメンタムETF VFMOとMTUM 構成上位10社比較
ETFに組入れられている上位10社の比較を行います(バンガードのETFは銘柄表示にタイムラグがあるため、iシェアーズも含めて2018年12月末時点での比較になります)。

組入れ上位で重複しているのはAmazonだけでした。
バンガードのVFMOは銘柄数が多いだけあって上位でも比率は1%程度しかないです。
並べてみるとiシェアーズのMTUMの方が大型株に投資しているのは明らかかと。
米国株モメンタムETF VFMOとMTUM パフォーマンス比較
最後にパフォーマンスを見てみましょう。

設定来で見ると、2018年9月頃までは小型株が好調でしたので、赤のVFMOの方が好調でしたが、その後はほぼ互角という状況で、S&P500には過去1年で負けています。
まだ設定来1年で仮に株価が好調な時期が続くとVFMOの方がパフォーマンスはよくなる可能性がありますが、小型株も含みますのでボラティリティも高めです。
ここまでVFMOとMTUMを比較してきましたが、投資をするならば小型株の有無でどちらを選ぶかということになるでしょう。
個人的には資産規模や投資対象、今後相場が冴えない可能性が高いという予測含めて考えるとMTUMかなと。
VFMOに関しては資産の流入などをもう少し様子を見たいと考えます。


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