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ファットテールやブラックスワン対策になるのは新興国株と米国小型バリュー株?

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市場が比較的落ち着いていますが、経済の指標知的には怪しい数値もちらほら見えるだけに、何かしらのクラッシュが起きる確率はそれなりにあるんじゃないかと考えています。

ある期間における月次など一定刻み間隔のリターンの大きさの頻度が、平均リターンを中心軸にして左右対称の正規分布になりますが、それに反して平均から極端に離れた事象の発生する確率が正規分布から予想される確率よりも高い現象を「ファット・テール」と呼びます。

基本的にファット・テールはブラックスワンと呼ばれる金融市場の大幅調整時に発生しやすいと言われています。

いますぐ起こるとは思えませんが、中国の景気なんかはちょっと危険な兆候も見えてるので、なにかしら対策のヒントになるものはないかと調べていました。

そんなときに見つけたのがラリー・スウェドローの「Minimize Fattails」ポートフォリオです。

長期投資家の必読書!?ファクター投資入門を読んで - 関東在住福岡人のまったり投資日記

年末年始の帰省で本は大量に持って帰っているのですが、年始一発目の本の記事はこれにしようと思っていた本を荷物に入れ忘れてしまいました。...


ポートフォリオを提唱したラリー・スウェドローはBAMアライアンスの調査部長で、著書も多数あり最近の本だと「ファクター投資入門」があります。

ラリー・スウェドローはブラックスワンリスクを減らすと言うことで、「特に高リターンの株価指数を選択することで株式エクスポージャーを削減しながら、競争力のあるリターンを維持するための方法」としてポートフォリオを提案しています。

このポートフォリオを見ると、ファット・テールやブラックスワン対策として「新興国株式」と「米国小型バリュー株」を組み込んでいました。

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ラリー・スウェドローの「Minimize Fattails」ポートフォリオ


ポートフォリオの構成は以下の通りです。

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高リターンの株価指数として、新興国株式と米国小型バリュー株をチョイスしていて15%ずつ、米国短期債と米国物価連動国債が35%ずつで、株式:債券=3:7とかなりディフェンシブな印象を持ちます。

ただ、株式で変動が激しいポートフォリオ+ディフェンシブな債券の組み合わせはわたしも以前から興味のある組み合わせで、バーベル戦略にも通じるものがあると思います。

ブラックスワンが起きた時に対策となる?バーベル戦略について海外ETFで検証してみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記

デリバティブ・トレーダーのナシーム・ニコラス・タレブは「予測できない、甚大な被害を与える事象のこと」をブラック・スワンとて定義していて、上下巻の書籍のタイトルにもなっています。...

ラリー・スウェドローの「Minimize Fattails」ポートフォリオ パフォーマンス


では、実際のポートフォリオのパフォーマンスを確認してみましょう。期間は2001年からになります。

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ITバブルの時期起点ですので、BRICsなど新興国株式が好調だった時期の恩恵を受けて数年前まではS&P500を上回っていましたが、直近ではほぼ互角の状況になっています。

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年次のパフォーマンス見ると、ITバブルとリーマンショックの時には強みを発揮していますが、2013年や2017年の株式が絶好調なときにパフォーマンスでS&P500に大きく負けます。

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ただ、年次のリターンは6%程度で最大下落幅でも-18%程度ですし、シャープレシオも高め。

小型株やバリュー株のアノマリーを考えると獲ってる戦術はありだなと考えます。

ただし、新興国株式がよかった2000年代前半の恩恵を受けてる感は否めないので、留意は必要でしょう。

一応、1972年~2015年までの結果になりますが、以下の分布だったようです。

1972-performance-20190316.png
Performance Since 1972

ちなみに米国物価連動国債を米国トータル債券に変えたほうがいいのでは?と思って調べてみましたが、むしろパフォーマンスは悪化しました。

ただ、この米国トータル債券だと1995年からデータが見れるのですが、年率6.5%程度で年6%のパフォーマンスならば悪くはないという印象です。

larry-swedroe-minimize-fattails-totalbond-20190316.png

小型株チョイスはありだと考えますが、グロース株好調だったとはいえ近年差が縮まっている点はモメンタムあたりも考えてもいいかなと思いました。

なかなか面白い発走だと考えますので、ポートフォリオの組入れ対象をいじりながらいろいろと試してみる価値はあるかなと考えます。

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