バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF(VSS)で米国外の小型株効果を確認
バンガードのETFのコストが10本以上下がりましたが、その中で個人的に気になってるのはバンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF(ティッカー:VSS)です。
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米国株で見ても小型株効果は確認できますので、個人的にVSSに4割投資するEXE-i グローバル中小型株式ファンドに毎月積み立て投資を行ってます。
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株価がこれだけ上がってる状況ですから、小型株に投資するにはあまりいいタイミングではありませんが、調整があったときには投資対象として考えているので、米国外の小型株について調べてみました。
バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF(VSS) 国別比率
では、バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF(ティッカー:VSS)の詳細を見てみましょう。
まず国別比率ですが、日本がトップ。

意外と比率が高いなと思うのは、カナダ、韓国、台湾あたりですね。
一方これが小型株ではないとどうなるかというと、米国外の大型株中型株に投資する、バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)ETF(ティッカー:VEU)の国別比率も調べてみました。

比較してみると米国外の小型株だとフランスや香港の比率の低さが目立ちます。
バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF(VSS) セクター別比率
続いてセクター別の比率を見てみましょう。

VSSは金融セクターと資本財・サービスセクターで4割を超えて比率は高めです。

VEUと比較すると、VSSは金融セクターの比率が低めで、資本財・サービスが高めになっています。
意外とテクノロジーセクターは小型株でも大型株中型株でも比率は変わらないんですね。
VSS vs VEUで小型株効果を見てみる
では、小型株効果を確認するために、VSSとVEUのパフォーマンスを比較してみました。

設定から約10年で調べてますと、VSSが圧倒的で小型株効果はありそうという印象ですね。

年次のパフォーマンスを見ると、VSSが株価の変動が激しくボラティリティが高いという傾向はあるかと。
ただ、国の比率が多く異なるためか、例外的な年もあり2015年や2016年はVEUよりもボラティリティが低めになっていました。
経費率も着実に安くなっていますし、米国外でも小型株効果は明に見えていますので、個人的にはポートフォリオの一部に組み込むのは悪くないと考えます。
最後に米国小型株と米国外小型株の過去10年のパフォーマンスを見てみると・・

だいたい倍くらいパフォーマンス差がありますが、仮に50%:50%で持つとすると220%プラスぐらいのパフォーマンスならば、アメリカ以外の国にも分散しておいても悪くはないかなと考えます。


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