バンガードの米国外高配当ETF(VYMI)の現状を確認してみた
米国と新興国への投資を中心にしている人はみかけますが、こと欧州に関してはみかけた記憶がほとんどないですね。
実際、大手ネット証券の海外ETFの売買見ても、新興国、米国株、全世界の3タイプがランキング上位ですけど、米国外先進国や欧州株のETFは見かけないんですよね。
逆にアメリカだとETFの資産流入は米国外先進国が上位に入ってますし。
個人的にはあまり騒がれていない市場に一定比率は投資したいと考えてますので、米国外のETFを今年は買おうかなと考えています。
その意味で、3年前設定されたバンガードの米国外(先進国+新興国)の高配当株ETF(ティッカー:VYMI)に注目しています。
米国を除いた全世界株式に配当効果はあるのか?バンガードのETF(VYMI)で確認してみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
海外ETFを使ってNISAの投資を行っていますが、そのうち米国高配当株式ETFの比率がほかの人と比較しても高いポートフォリオになっています。ジェレミー・シーゲルの株式投資 第4版や過去データから米国の高配当株のETFに投資してるわけですが、ではおなじように米国以外の国の高配当株に投資するとどうなるのか?...
購入の前にVYMIの現状について確認してみました。
Vanguard International High Dividend Yield ETF (VYMI) 資産規模、配当率、PER
まずは現時点での資産規模や配当率、PERなどを調べてみました。
銘柄数 | 888 |
資産規模 | 12億ドル |
配当率 | 4.05% |
経費率 | 0.32% |
PER | 11.32 |
PBR | 1.36 |
資産規模が大きくなると経費率が下がるんじゃないかということで、同じ米国外に投資するVEUの資産規模を調べてみると230億ドル程度。出来高も数十倍差があります。
経費率が0.09%ですから、ここから資産規模が増えていかないと経費率は下がりにくいのかなと思います。
配当率に関しては4%を超えていて(2019/3月分まで1年分を使って計算)、PERやPBRで見る限りは割安です。
Vanguard International High Dividend Yield ETF (VYMI) 国別、地域別比率
次に細部について確認してみましょう。
まず地域別で見てみると、欧州5割、太平洋2割、新興国2割という感じです。

国別で見るとイギリスが16%とトップです。

米国外先進国では日本の比率が高くなるのですが、高配当縛りだと比率が低くなってます。
これでも昨年から比率は6,5%→7.3%と上昇してはいますが。
Vanguard International High Dividend Yield ETF (VYMI) セクター別比率、組入れ上位10社
次にセクター別比率と組入れ上位10社を見てみましょう。

業種別で見ると金融セクターの比率が高く、情報技術セクターの比率が一番低い。
オーストラリアやカナダ、イギリスあたりの比率が高いせいかエネルギーセクターの比率も高くなっています。
組入れ上位10社で見ると以下の通り。

スイスの3社(ネスレ、ロシュ、ノヴァルティス)の存在感が圧倒的です。
日本企業だと、KDDI、みずほ、三菱、東京海上ホールディングス、JT、キャノン、ドコモ、三井物産あたりの比率が高めでした。
米国外高配当株ETF (VYMI)パフォーマンス
では、最後のパフォーマンスを見てみましょう。比較対象は米国外ETFのVEU、S&P500と比較してみました。

VYMIはVEUにやや負けてるという感じですが、そこまで大差はないですね。
ややVEUの方が上回っているのは、VEUの日本株の比率が高い、金融セクターの比率が低いという点が理由かと考えます。
緑のS&P500と比較するとまぁ、相関性はあるのですけど、S&P500は上昇しているのにVEUやVYMIは不調という時期もありますので(短期で見るとその逆もある)、多少なりとも分散の効果はあるかもしれません。
VEUから大きく乖離というわけでもないですので、個人的には近いうちに投資をしようと考えています。
追記:2019年4月に投資しました。
バンガードの米国外高配当ETF(VYMI)に投資しました。 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
株式市場が落ち着いている状況で、割高になってないか?と思う銘柄も多い状況です。とはいえ、ちょうど夏のボーナスと冬のボーナス間の時期なので、サクソバンク証券の取引になれるのも兼ねてちまちま投資しています。...


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