購入する前にバンガードのVIGIの現状を分析してみた
先週は米国外(新興国含む)の高配当株に投資するバンガードのVYMIの現状について書きましたが、米国株で高配当(VYM)と増配(VIG)があるように、米国外(新興国含む)でも増配銘柄に投資するETFがあります。
バンガードの米国外高配当ETF(VYMI)の現状を確認してみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
米国と新興国への投資を中心にしている人はみかけますが、こと欧州に関してはみかけた記憶がほとんどないですね。実際、大手ネット証券の海外ETFの売買見ても、新興国、米国株、全世界の3タイプがランキング上位ですけど、米国外先進国や欧州株のETFは見かけないんですよね。...
ということでVIGI現状について投資をする前に確認しておこうかなと。
昨年状況を確認していましたが、設定から3年が経過してそこから変化はあったのか?
米国を除いた全世界株式に増配効果はあるのか?バンガードのETF(VIGI)で確認してみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
米国を除いた全世界株式に配当効果があるのか先週確認しましたが、じゃあ増配とかはどうなのか?と疑問に思うわけです。...
バンガード・米国外増配株式ETF(VIGI) 資産規模、配当率、PER
まずは現時点での資産規模や配当率、PERなどを調べてみました。
銘柄数 | 354 |
資産規模 | 12億ドル |
配当率 | 1.55% |
経費率 | 0.25% |
PER | 19.0 |
PBR | 2.90 |
米国外高配当のVYMIはPERやPBRも低い数値でしたが、VIGIは比較的高め。
銘柄数はやはり増配というフィルターをかけてるのでVYMIの半分以下となってます。
経費率は0.25%ですが資産規模は同じくらいなのになぜVYMIが0.32%と差があるのか謎ではあります。
バンガード・米国外増配株式ETF(VIGI) 国別、地域別比率
では、細部について確認してみましょう。
まずは地域別ですが、欧州が半分、新興国4分の1、アメリカ除く北米とアジア太平洋で4分の1という形。

国別で見てみると、なんとフランストップで2番手がインド。これは米国外のETFでも特殊な比率です。

イギリス、日本、スイスの比率も高くなっていますが、米国外先進国とも動きが異なる可能性はあるかなという構成ですね。
バンガード・米国外増配株式ETF(VIGI) セクター別比率、組入れ上位10社
続いてセクター別比率を見てみましょう。

一般消費財と生活必需品の2つのセクターの比率が高くなっています。
公益事業やコミュニケーションセクターが低めにはなっていますが、それ以外のセクターに関しては比較的バランスは取れてるように見えますね。
最後におもな構成企業上位10社。

ネスレやSAP、テンセントあたりが目立ちます。
ちなみにVIGIで投資してる日本企業はNTT、ブリジストン、スズキ、セブン&アイ、アサヒグループホールディングスでした。英語表記なので見落としそうになります・・
バンガード・米国外増配株式ETF(VIGI)パフォーマンス
では、実際のパフォーマンスはどうなのか?VIGI設定以来のパフォーマンスをバンガードの米国除く全世界株式ETF(ティッカー:VEU、緑)と米国外高配当株ETF(ティッカー:VYMI、青)、S&P500と比較してみました。

赤のVIGIは2017年は一人負け状況でさえませんでしたが、ここのところはVEUやVYMIとの乖離も小さくなってきています。
2017年の落ち込みは新興国株式の比率が高めである影響もありそうな印象です。
インドやスイスの比率が高いのは個人的には好みに合いますので、まずはちょこっと買ってじりじりと積上げていく方向で来月購入しようと考えています。
追記:大型連休前に購入しました。
バンガード・米国外増配株式(VIGI)に投資しました。 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
連休前にある程度投資をしておこうということで、バンガードの米国外高配当株ETF(VYMI)に投資を行いました。米国株で高配当のVYMと増配株式のVIGの両方に投資してますので、個人的には増配の方にも投資をしたいと考えておりました。...


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る
