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関東在住福岡人のまったり投資日記

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投資関連本

PRINCIPLES(プリンシプルズ)は投資につながるレイ・ダリオの人生や仕事の原則を学べる本

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レイ・ダリオのPRINCIPLES(プリンシプルズ)が先月中旬に発売されてたのですが、発売日に買ってようやく読み終わりました。

実に600ページ超える大作ですが、レイ・ダリオの人生観、仕事観が濃縮された内容になっています。


40年以上にも及ぶブリッジウォーターにおける運用や経営で培われた経験に自然界の法則、進化と遺伝、心理学、神経科学などの内容があわさっていて、レイ・ダリオの知性の高さが表れてる内容です。

日本でもちらほら黄金ポートフォリオに関して名前が出てくるようになってきましたが、投資に関わる内容としてはブリッジウォーターの歴史から、黄金ポートフォリオを推奨するようになった背景や投資につながる人生の原則がわかるという感じですね。

むしろ具体的な投資のアイデアは「世界のエリート投資家は何を考えているのか」や「カリスマ投資家の教え」のレイ・ダリオの章を読んだ方がいいと考えます。

相場を動かす投資家たちの運用哲学とは?カリスマ投資家の教えを読んで - 関東在住福岡人のまったり投資日記

相場が好調な期間が長く続いています。特に米国株に関しては好調な期間が長いため、警戒している意見も記事等で色々見ますね。ただ、我々のような普通のサラリーマンの予測が当たることもあるでしょうけど、暴落を当てると言うのはなかなか難しいでしょうね。...

ブリッジウォーターの創業からの歴史がそれなりにありますので、経営者や幹部社員層向けの内容がやや多めになっています。

とはいえわれわれのような一般社員でも仕事の原則に関しては参考になることが多いですし、経営者&幹部社員視点の組織運営から仕事の原則を意識するのは悪くないのかなと考えます。

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レイ・ダリオは1982年に1度破綻した経験からいまのポートフォリオに行きついた


いまでは世界一のヘッジファンドであるブリッジウォーター・アソシエーツですが、レイ・ダリオは1982年に相場を読み違えて破綻しています。

一度挫折したからこそそれを活かしてここまで会社としても大きくなったのでしょう。

この経験から、①自信過剰で感情的、②歴史を学ぶ価値、③マーケットのタイミングを計ることがいかに困難かということを学んだとのこと。

そして、やがては「最小リスクで最大の利回りを目指す」どのような市況環境であっても安定的な成績をだすオール・ウェザー型のポートフォリオを組成するように至った過程がよくわかりました。

これは仕事の原則にも通じますが、以下のことを悟ったそうです。

  • 私と意見を異にするとびっきり頭のいい人を探して、彼らの推論を理解するように努力する。
  • 自分の意見を持たないほうがよいときを知る。
  • 時間を超え、どこにでも通用する原則を開発し、テストし、システム化する。
  • アップサイドのチャンスを大きく保ちつつ、ダウンサイドのリスクを減らすようにリスクのバランスを取る。

とくに原則や指標、システム化にこだわってるのが本全般から伝わってきていて、逆にこの3つを進めたからこそブリッジウォーカーの成功があるのだなと思いました。

ちなみに会社の顔ではあるものの、一部権限などの委譲は進めてるようですので、近い将来に会社にはノータッチの状況にする意向のようです。

参考にしたい項目の多かった人生の原則の5項目


投資以外となると人生の原則は自分がどういう方向に進みたいかという願いをかなえるという意味で参考になると思いましたね。

逆に仕事の原則は日本企業なら99%無理だろうと思う決まりや行動がありますし。

まずベストな考えを得る方法ですね。自分で考える際の心構えとして以下があげられています。

    ①何を望んでいるのか
    ②何が事実か
    ③②に照らし合わせて①を達成するには何をすべきか決めよう。

この3点を謙虚にオープンな気持ちで行おうとのこと。

どうしても自分が望んでいるものに対して、オープンになるのを避けたり、謙虚になれなかったりするものです。この2つを意識して考えてくのは必要かなと思いましたね。これは仕事でも反映させたいなと。

次に「人生の原則」の5項目ですね。小項目は10個以上にわたってますが、この5項目だけでも意識するだけでも違うかなと思いました。

  • 現実を受け入れて対応しよう
  • 人生でほしいものを手に入れるために5ステップのプロセスを使おう
  • 徹底的にオープンになろう
  • 人の頭の配線はそれぞれものすごく違う
  • 効果的な意思決定の方法を学ぼう

謙虚さとオープンになるというのが重要であると同時に、プロセスや意思決定に関しては極力感情的にならないというのが重要ということだと理解しました。

可能であるならば、プロセスや意思決定に指標的なものも必要なのでしょうけど、これを数値・閾値化となるとなかなか難しそうではあります。

最後に「人生でほしいものを手に入れるために5ステップのプロセスを使おう」ですね。

これは今後10年が人生の進路決定の一区切りと自分でも考えてるだけに、これからしっかりと決めていきたいと思いました。

  • 明確な目標を持つ
  • 問題を明らかにし、放置しない
  • 問題の根本原因を探るために診断する
  • 計画を策定する
  • 最後まで実行する

PDCAの羅列のように見えますが、より詳細に詰めるということをA以外の各項目やるとおのずとこの5ステップは役立つのではないかと考えます。

仕事の原則に書かれてあるドット・コレクターや野球カードは将来的な評価社会のモデルになるかも


最後に仕事の原則については幹部社員・経営者的な視点が多かったのですが、気になったのはドット・コレクターや野球カード。

レイ・ダリオはアイデア本位主義を推奨していて、意思決定に役立てるためにドット・コレクターや野球カードというものを使ってるそうです。

ドット・コレクターは会議で使われるアプリで、絶えず互いの評価を記録するそうです。

それと社員の強みと弱みとそれを裏付けるエビデンスが裏付けされた野球カードは、社員評価や仕事のマッチングに使われてるそうです。

この2つのツールを活用し、単純な多数決とならず、実績のある人や信頼性を加味した意思決定をしてるそうで、実際の事例も紹介されてましたが、これは中国の信用スコアに近いものがあるなと。

ある意味国単位ではなく企業単位に反映したものではありますが、評価や実績という意味でわかりやすく可視化できる基準や指標となるものですから、これから近いものが企業でも導入される可能性は高いんじゃないかと思いましたね。

その信用スコアが企業内で可視化される状況になった場合に、前提条件として人生の原則に書かれた内容が必要になってくる時代なのかなと。

個人的には投資関連の記載が気になって買った本ですが、自己啓発本の側面の方が強い本だと考えます。同時に自分で足らない点やこれはやらないほうがいいなという気づきも得られる本だと思います。

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