スイスETF(EWL)に投資をしたので、組み入れトップのネスレ(NSRGY,NESN)について調べてみた
iシェアーズMSCIスイスETF(ティッカー:EWL)に投資をし始めましたが、実際にスイスの企業の状況とかは把握しておいた方がいいかなと考えています。
実際にスイスの企業の現状とか調べてみようかなと思いまして、今後ぽつぽつと記事にしていこうと思います。
EWLの構成はネスレ、ロシュ、ノバルティスで4割を占めてるわけでこの3社については調べておかないとなと考えていました。
iシェアーズMSCIスイスETF(EWL)を購入しました - 関東在住福岡人のまったり投資日記
アメリカ中心に投資をしていますが、今年以降は個人的には面白いと考えてる国にも投資を行う方針です。その1つが「スイス」ですね。産業として金融業も強いですし、通貨もドル以外でユーロでもない強い通貨を持ってます。...
モーニングスターのUKで欧州の企業は業績を確認することができるのですけど、どういうわけかアメリカの方のモーニングスターでも業績見ることができました。
ということでまずはスイス株ETFの組入れ2割を占めるネスレについて調べてみました。
ネスレの売上、利益
まず、売上、利益(ともに単位はbil=10億$)、利益率の推移。

売上、利益ともに安定という感じですね。
ただ、細かく見ると2015年~2017年に関してはやや停滞という感じでした。2018年はそこから復調してる印象を持ちますね。
ネスレの売上構成
では、売上の構成などはどうなってるのか?
ネスレ日本語HPで英語版の2018年度のレポートに地域別の売上別の情報が載っていました。
参照元:公式HPレポート

商品別で見ると飲料、健康食品、ミルク&アイスクリーム、ペット関連、加工食品&調理関連、製菓、水と分散されてる印象を持ちますね。
地域別は中東+ヨーロッパとアジア+オセアニア+アフリカというよくわからない区分けになっていますが、意外にもアメリカ大陸で4割を占めていることがわかります。
ネスレのROE,ROIC,フリーキャッシュフロー
続いてROE(自己資本利益率)やROIC(投下資本利益率)が以下の通り。

やはり2015年から2017年にかけては業績があまりよくなかったようです。
フリーキャッシュフローも2017年だけやや低い水準でしたし。

一応2017年は減損を出したようですが、2018年はそこから復調という印象です。2019年はどうなりますか。
ネスレの配当推移
最後に配当推移。このデータだけはなぜか2002年から見れたのですけど、2005年~2011年にかけてはリーマンショック関係なく大きく増えています。

それ以降はやや配当も頭打ちという感じでしょうか。
PEGレシオで見ると直近5年で1.7~2.8の間を推移していて、現状PERが27、PBR5ぐらいですので割高な状況ではあるかと思います。
ただ、これだけ売上の商品別や地域別の分散ができていて、生活必需品という業種はやはり魅力的だとは思います。
個別株で購入するとなればサクソバンク証券になるでしょうけど、個人的には現状が割高ならば、2割の比率で組入れられていてほかのスイス企業に投資できるETFの方を選択したいと思います。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る

- 関連記事
-
- バークシャーがAmazon株を購入したのはバフェット後を見越してか?
- 平成の終わりに高値を更新していくNASDAQやS&P500のこの先の懸念点
- スイスETF(EWL)に投資をしたので、組み入れトップのネスレ(NSRGY,NESN)について調べてみた
- WindowsにPython(Anaconda)をインストールして、米国株や海外ETFの価格・配当を取得する方法
- サブスクリプション型ビジネスの代表格のアドビシステムズ(ADBE)