令和のはじまりに昭和の名著「ユダヤの商法」を読む
個人的にイスラエルという国に注目しておりまして、イスラエルに投資するETFへの投資も始めましたが、ユダヤとイスラエル関連に関しては勉強していきたいと考えています。
その意味で4月に復刻版プロフジェクトで元日本マクドナルドの創業者、藤田田氏の1972年のベストセラー「ユダヤの商法」は必読かなと思いまして連休を利用して読み終わりました。
iシェアーズMSCIイスラエルETF(EIS)を購入しました - 関東在住福岡人のまったり投資日記
4月に入ってぼちぼちサクソバンク証券の取引方法の勉強がてら投資をして、とりあえず平成の間はここまでかなということで先週までに2本ETFを購入しました。もう1本購入したいETFがあるのですけど、それは令和一発目の投資にしようかなと思います。...
基本的にユダヤ人というのはイスラエルだけでなく世界各地にいる人も多く、この人たちは本が出た後に50年近くでさらに進化している可能性があるかなと思いました。
ただ、発言語録などを見ると関西生まれの成分を除くと孫正義的な考え方に近づく面はあるかと。
個人的に読み終えて、印象に残った言葉や事象をまとめると以下の3点ですね。
印象に残った言葉・項目
読んでいてこれは自分に合わないという項目もありますので、その辺は合わないで割り切っていいと思います。
ただし、これはと思う言葉や項目は散らばっていますし、つながりのある項目もあるので一気に読むことをお勧めします。
個人的に印象に残った言葉・項目を10個ピックアップすると以下の感じ。
- 28p 金には、氏素姓も履歴書もついてはいない。つまり、金には「きたない金」はないのだ。
- 45p 雑学を積むべし
- 120p 働くために食うな、食うために働け
- 143p 納得するまでたずねること
- 148p 休息は必ず取れ
- 152p 100点満点で60点を取れば合格
- 164p ヒマのない人間はお金儲けなんかできません。承認は金を作ろうとヒマを作らなくてはダメです。
- 190p 金は持ってもでかい顔をするな。
- 241p 脳みその中は、常に柔らかくしておいて、既成概念など吹っ飛ばしてしまうことが先見の明につながる近道である。
- 243p 人間の欲求をつかめ
知識・休息・食べるために働く・時間の確保(ヒマ)・調子に乗らない・思考の柔軟性・人間の欲求ってのは、50年経とうが100年経とうが変わらないんじゃないかと思うのです。
同時にピックアップした10項目って割と投資にも生かせる内容なんじゃないかと考えます。
なぜその商品が売れるのか?とか将来何を売るかの意味でもヒントが詰まった言葉や項目だと思います。
孫正義は影響を受けているが、佐々木正の方の影響の方が強いと思う
経営者が読む本ということで、以下の項目読んでいて真っ先に思い浮かんだ日本人経営者というと孫正義でしょうか。
- 政治家は利用せよ
- 金儲けにイデオロギーはいらない。
ただ、藤田田の影響は受けてる項目も随所に見られますが、藤田氏は大阪出身なのもあるのでしょうけど、やっぱり商社の社長というか商人的な要素が強い印象を持ちました。
だからこそユダヤ人的な商法をより好んだのではないかと。
逆に孫正義というのはシャープの元副社長で工学博士の佐々木正氏の影響の方が強く、技術とかテクノロジーといった製造面の要素も大きい印象です。
ロケット・ササキを読んで思う共創とイノベーションの大切さ
ノマド的な生き方が広がる時代に見習いたいユダヤ人の考えと数学の重要性
令和という時代になりましたが、これから先ノマド的な生き方が広がっていくかと。
その意味で国がない状態が続いた中、欧州やアメリカで成功したユダヤ人の生き方が必要になってくるんじゃないかと考えます。
そのエッセンスを知る上でもこの本はきっかけとなるでしょう。
あとは、AIが重視される時代になったといっても数学はやっぱ重要だなと78対22の法則なんかを読んでいて感じます。
ますますユダヤに関することに興味を持ちましたので、藤田田の他の作品も読んでみたいなと思いました。


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