スイスETF(EWL)に投資をしたので、医薬品世界2位のロシュ(ROG)について調べてみました
iシェアーズMSCIスイスETF(ティッカー:EWL)に投資をし始めましたわけですが、EWLの構成の4割をネスレ、ロシュ、ノバルティスで占めています。
しかも、ネスレやロシュはスイス株式市場に上場していますが、アメリカには上場していません。
ただ、情報はアメリカのモーニングスターでも確認することができるので、ネスレについては調べました。
スイスETF(EWL)に投資をしたので、組み入れトップのネスレ(NSRGY,NESN)について調べてみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
iシェアーズMSCIスイスETF(ティッカー:EWL)に投資をし始めましたが、実際にスイスの企業の状況とかは把握しておいた方がいいかなと考えています。実際にスイスの企業の現状とか調べてみようかなと思いまして、今後ぽつぽつと記事にしていこうと思います。...
エフ・ホフマン・ラ・ロシュは、スイスのバーゼルに本拠を置く世界的な製薬・ヘルスケア企業で、持株会社ロシュ・ホールディングがグループ企業を統括し、各国の現地法人への出資しています。
日本では中外製薬を2002年に買収していて、日本国内の医薬品事業は連結子会社の中外製薬を通じて行っています。
商品というと「タミフル」が有名で、特許を持ってるのはアメリカのギリアド・サイエンシズ社ですが、製造専売特許を取得していました。
そんなロシュについて直近の業績や配当について調べてみました。
ロシュの売上、利益
まず、売上、利益(ともに単位はbil=10億$)、利益率の推移。

売上は増加傾向にありますが、利益に関しては2017年がへこんでいる状況。
これはタミフルの特許が2016年までだったことが大きいと思われます。2018年はやや持ち直しています。
ロシュのROE、ROIC、フリーキャッシュフロー
続いてROE(自己資本利益率)やROIC(投下資本利益率)が以下の通り。

ROEやROICでみると利益率は2017年に下がっているのが目立ちますが、2018年は持ち直しているのが明らかかと。

フリーキャッシュフローは2017年、2018年と増えていました。
ロシュの配当推移
最後に配当推移ですが、2000年代にものすごく配当が延びていますが、それ以降はやや鈍化しています。

配当率はここ5年位は3%を超えていて、バンガードの米国外高配当ETF(ティッカー:VYMI)に含まれるのも納得です。
タミフルは特許切れの対策は?
タミフルの特許切れが2016年で2017年は利益が下がってますが、2018年は数字的によくなっていました。
中外製薬からリンクがはってありましたが、投資家向けニュースのページでよくわからず。
インフルエンザ治療薬に関しては塩野義製薬と組んでるようで、対策は打ってる印象を持ちました。
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PEGレシオは2を超えていて割高ではありますが、ヘルスケア重視で投資をしている者としては無視できない企業ですね。
個別株での投資もありだとは思いますが、割高の状況では分散を意識して1割占めているスイス株ETF(ティッカー:EWL)で問題ないかなと今のところは考えています。


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