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関東在住福岡人のまったり投資日記

関東在住の三十路福岡人が海外ETF、インデックスファンド等の投資について語ります
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投資関連本

天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す(上)は、投資もギャンブルもエッジを特定することが重要だと教えてくれる

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投資と並行してギャンブルをやる人はtwitterやブログなんかでも見かけます。

だいたいはわたしのように投資+競馬の組み合わせが多い印象ですね。有名どころだと山崎元氏とか。

ギャンブル嫌いという人もいるでしょうが、個人的にはオッズや万馬券という概念はバリュー株投資とかに繋がってると思いますので、予算を決めとけば痛手は追わないという認識です。

そんな投資と競馬をやってるわたしが興味をひかれた本が「天才数学者はこう賭ける」で、一昨年読み終わった後に投資もギャンブルにも通じるものだと興奮したものです。


本の中で出てきた人物のうち、エドワード・O・ソープはヘッジファンドの創業後も大きなリターンを上げていて非常に気になってたのですが、この度エドワード・O・ソープの自伝が出たので買って上下巻読みました。


エドワード・O・ソープは数学者で1960年代にブラック・ジャックの必勝法を数学的に編み出し、カジノで自らの理論を実践して証明。その後は理論を株式市場に応用し、ヘッジファンドを運用を行った人物です。

上巻は生い立ちからの自伝の要素が強く、下巻が投資に関する要素が強くなってるせいでしょうか、本の帯でコメントが載ってるのは上巻が成毛眞氏で下巻が山崎元氏なのは内容を反映したからでしょうね。

投資要素の強い下巻はまたの機会として、個人的に上巻からは以下の3点が印象に残りました。

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エッジを特定することの重要性


まず印象に残ったのはエッジを特定することの重要性ですね。

ここでいうエッジは長い目で見ればオッズを自分に有利にできるものです。

カジノにおけるブラックジャック、ルーレット、投資いずれもに通じるものですし、それを実践して学ぶのを好んだからこそ、立ち上げたプリンストン・ニューポート・パートナーズの1979年からの10年間の成績が、報酬差し引き後で年率14.1%のリターン(同時期のS&P500を年率で10%近く上回る)を上げれたでしょう。

実践→証明を行った影響で、カジノで2回くらい暗殺されそうになるは、プリンストン・ニューポート・パートナーズはガサ入れが入って10年でたたんでしまいましたが。

結局ソープが実証したギャンブルにしろ投資にしろ、オッズ的に歪みが出て自分に有利な条件が必ず現れるので、それをいかにつくかというのはバリュー投資の本質にもつながるのかなと思いました。

そのためにもいかにエッジを特定するか?

ソープの自伝を読む限り、数学の知識とデータ分析、観察力の3点は必須じゃないかと考えます。

単純なルールにまとめる


次に思うのは単純なルールにまとめることですね。

ブラックジャックにおいて記憶の限界を試すのではなく、エッジのあるときにどうするかを簡略化して単純なルールにまとめてるのが印象に残りました。

競馬の予想で競走馬の能力値を指数化して予想している人もいるのですけど、まぁまぁ当たってるんですがそれ以外にも要素を入れ過ぎてかえって外すということも見かけるんですよね。

それを考えるとルールは単純な方がいいのかなと。

ある意味これはポートフォリオで銘柄数を100くらいに増やしたら、20くらいのときと変わらないということにも通じます。

運用をする上でもなるべくシンプルな方がいいのかもしれません。もっとも飽きて刺激を求めてしまうのがギャンブルでも投資でも失敗の原因になるのでしょうけど。

関連する章に以下のコメントが載っていて、他のブログにも書かれてましたが、個人的にはいい言葉だなと思いました。

理屈のうえでは、人生は偶然と選択が混ざり合ってできている。偶然のほうは、生きていくあいだに配られるカードだと考えることができる。選択のほうは、配られたカードをどうプレイするかだということになる。


早い時期からコンピュータに目をつけていた先見性


上巻ではヘッジファンドで躍進するところまでが書かれてますが、研究者であった利点でコンピュータをものすごく速い時期から活用している先見性も見逃すことはできないでしょう。

実験が好きだった性格もあるでしょうけど、MITのコンピュータを1960年頃から活用してますので、先見性もギャンブルや投資で必要かなと思いましたね。

レイ・ダリオの自伝読んでもコンピュータに目をつけるのは比較的早いですし、多くの人が注目し始める前に最新技術を活用するというのは、投資で大きくパフォーマンスを上げる際に有効じゃないかと。

PRINCIPLES(プリンシプルズ)は投資につながるレイ・ダリオの人生や仕事の原則を学べる本 - 関東在住福岡人のまったり投資日記

レイ・ダリオのPRINCIPLES(プリンシプルズ)が先月中旬に発売されてたのですが、発売日に買ってようやく読み終わりました。実に600ページ超える大作ですが、レイ・ダリオの人生観、仕事観が濃縮された内容になっています。...

同時にやっぱり数学って重要だなと読み終えて感じました。

わたしも仮に1億円ぐらいお金が入ってセミリタイアできるとしたら、もう1度学習したいと思うのは数学です。

結局、機械学習やるにしても線形代数や微積分の式を使ってるわけですし、ソープが始祖となったクオンツ投資も、高度な数学・物理学を用いて、市場動向や企業業績の分析・予測、投資戦略や金融商品の開発・考案を行うわけですので、もう1度学び倒したいなと思います。

今回は上巻だけになりましたが、下巻も含めて投資を行う人にはオススメしたい本ですし、投資とギャンブル両方をやる人には特に一読することをオススメします。

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