6月にもニッセイ外国株式インデックスファンドの信託報酬が0.1%未満になる模様
インデックスファンドの競争は行きついた感があったので、記事にする機会も当ブログでは減少しておりましたが、久々にビッグニュースがありました。
日経の電子版に「ニッセイアセット 投信手数料、業界最低水準に」という記事が掲載されていました。
ニッセイアセット 投信手数料、業界最低水準に :日本経済新聞
ニッセイアセットマネジメントは投資信託の手数料である「信託報酬」を6月にも引き下げる方針だ。対象は日経平均株価などに連動するインデックス投信6本。
驚くべきは外国株式連動の投信を0.1%未満にするという点で、バンガードやiシェアーズの海外ETF並に信託報酬が0.1%を切るレベル。
正直ここ5年でここまでコストダウンが進むとはという印象です。
ここのところ三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimによる攻勢で影が薄くなってましたが、反撃に出てきました。
6月に実施予定の信託報酬引き下げの概要
6月に実施予定の信託報酬引き下げの概要をまとめますと以下の通りです。
- 外国株式に連動するインデックス投信の信託報酬は現在の0.1090%から0.0999%に変える。
- 資産残高が増えて運用効率が上がった分、顧客に還元する姿勢を示す。
- 日経平均連動など他の5本の信託報酬も業界最低水準にする。
- ニッセイ外国債券インデックスファンド 0.17%→0.14%
- ニッセイ国内債券インデックスファンド 0.139%→0.12%
- ニッセイTOPIXインデックスファンド 0.159%→0.14%
- ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) 0.159%→0.14%
- ニッセイ日経平均インデックスファンド 0.159%→0.14%
外国株式以外は国内債券を除いて0.14%になりました。
ニッセイ外国株式インデックスファンドが0.1%切りとなるわけですが、現時点での総資産額が約1200億円。
eMAXIS Slimの先進国株式が400億台ですので、ファンドの総額が1000億円超える規模になると信託報酬も0.1%切るのが見えてくるということなんでしょうかね?
eMAXIS Slimにコスト競争を挑んだ側面は否めませんが。
三菱UFJ国際投信は従来のeMAXISシリーズがあるが、ニッセイも他のファンドで収益を上げてる?
急激に低コスト化が進んでいるわけですが、ニッセイは収益上げれてるのか?というのは気になる点。
三菱UFJ国際投信の場合、従来のeMAXISシリーズがあってそれが主な地方銀行やゆうちょで取り扱いがありますので、その分の収益はあります。
地方銀行やゆうちょが取り扱ってるインデックスファンドでは低コストに部類されるでしょうからそれなりに需要があるでしょう。
一方のニッセイは従来のeMAXISシリーズのような存在はありませんが、ニッセイアセットのHP見るとニッセイJリートオープンとかニッセイアメリカ高配当株ファンドあたりで収益を上げるということでしょうかね。
アメリカのブラックロックもiシェアーズのETFの中で、設定が10年以上前でありながら、コストを全く下げないETF(例:グローバルセクターETFや新興国単一のETFなど)があります。
コアとなるシリーズは低コストで資金を流入するようにし、それ以外で収益を上げるという形を取らざるえないのかもしれません。
バンガードはほぼ全方位で低コスト化に邁進してる印象で異質な存在といえるでしょうね。
ともあれ外国株式に連動するインデックス投信の信託報酬が0.1%未満というのはパンドラの箱を開けた感があり、eMAXIS Slimの三菱UFJ国際投信以外はついていけるのか?という次元まで来てる印象です。


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