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関東在住福岡人のまったり投資日記

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投資関連本

次世代型銀行の姿とは?アマゾン銀行が誕生する日

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アマゾンの存在感が大きくなるにつれて、アマゾン関連の書籍も増えてきましたが、個人的に好きなのは「アマゾンが描く2022年の世界」ですね。

Amazonの次なる標的は?アマゾンが描く2022年の世界を読んで - 関東在住福岡人のまったり投資日記

Amazon GOの1号店がアメリカで開店になりまして、Amazonの次の一手が注目されている状況でしたが、ヘルスケア産業にJPモルガン、ウォーレン・バフェットと組んで殴りこみに来ました。...

Amazonの強みや今後の動向の予測の分析が面白かったですし、Amazon vs Google、アリババとかAmazon vs 日本企業という視点は面白かったです。

また、アメリカやイギリスが閉じていくなかで、スイス、シンガポール、イスラエルという国の名前が上げられていたので、この3カ国についても着目するきっかけにもなりました。

著者の田中道昭氏が新たにアマゾンに関する書籍を出したので購入して読みました。タイトルは「アマゾン銀行が誕生する日」です。


個人的にアマゾン銀行は田中氏同様誕生する可能性が結構あると考えていますが、では国内外の金融の動向はどうなのか?という視点で切り込んでいて非常に興味深かったですね。

アマゾン銀行というタイトルですが、金融業の将来について書かれた本といえます。

とくにテクノロジーと金融が結びついて、金融ディスラプターとJPモルガンやみずほ、三菱UFJといった既存金融機関がどう変わっていこうとしているかもわかってよかったです。

前作同様LINEとメルカリに関しては過大評価だと思う面はあるものの、国内外の金融関連の企業に投資をする人にもオススメしたい本です。

とくに印象に残ったのは以下の3点ですね。

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レイヤー構造で考えるアマゾン銀行


アマゾンに関する内容は「アマゾンが描く2022年の世界」と重複する部分が結構ありました。


前作から2年ほどたちますが、アマゾンにとっての金融は変わっていません。

あくまで顧客の経験価値の向上や小売・ECの強化であり、それによって実現されるアマゾン経済圏の拡大です。

現在は、米国の銀行業と商業の分離を義務付ける規制や銀行業界からの反対などにより実現していない状況ですが、クレジットカード、アマゾンレンディング、アマゾンペイなど許される金融領域にはすでに手を出しています。

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仮にアマゾン銀行が実現すると、アマゾンは上図のように、上流から下流まで幅広いレイヤー構造を自社内で保有することになる。

EC・小売事業から金融事業を垂直統合できて、生活サービス全般の中で金融サービスを提供できるとなるとより一層大きな企業になるのではないでしょうか?

日本の金融ディスラプター


本書はアマゾンが金融業に進出するとして、中国のアリババ・テンセントの事例以外の金融ディスラプターとして、楽天、LINE、ヤフー・ソフトバンク連合、SBIを取り上げています。

この中だとLINEはちょっと過大評価されすぎてる感がありますけど。

アマゾンと同じことをやろうとしてるのは楽天で、金融・フィンテック特化がSBIという感じですね。

SBIは地方金融機関との連携・支援を積極的に進めているようで、九州の西日本と福岡の陣取り合戦状況を見ますと、その施策は有効では無いかと考えます。

本来はゆうちょあたりがやるべきことのような気もしますけど。

金融業を中心に見ていますので、日本の代表的な銀行の例として、MUFG、みずほFG、SMBCグループの事例も紹介されていました。

ただ、やっぱり書いてある内容が他の外国の銀行と比較しても弱いなという印象を持ってしまいます。

「金融4.0」で分散型テクノロジーであるブロックチェーンがフル活用され、新たな評価経済のインフラとなる世界が近づいています。

田中氏は「日本の地方銀行や信用組合の多くが庶民の相互扶助として始まった「無尽」という自然発生的な仕組みの中から生まれてきたことに注目し、これらがブロックチェーン等を活用した分散型金融で低コストで実現できるようになろうとしていることが、日本にとってのチャンス」と主張しています。

最近のインデックスファンドのコスト競争もそうですが、銀行側も同様のコスト面の見直しは必須でしょうね。

ゴールドマン・サックス、JPモルガン、DBS銀行


最後に海外の銀行例として以下の3社が紹介されていました。

    ゴールドマン・サックス:「ベスト&ブライテスト」の選択
    JPモルガン:IT投資に年1兆円を投じる
    DBS銀行:会社の芯までデジタルに

ゴールドマン・サックスとJPモルガンがどういう風に事業を変えていくのか事例が紹介されていましたが、この2社はこれからも存在感を発揮するだろうなと思いましたね。

JPモルガンなんかiシェアーズのHDVでも比率が高くなってきてるので、ちょっと今度調べてみたいなと。

そしてシンガポールのDBS銀行の事例は本の中でも重点的に紹介されていましたが、徹底したデジタル化でデジタル取引において低コスト且つ効率よく稼ぐ仕掛けができてることがよくわかりました。

田中氏の言う通り日本の銀行も見習うべき点は多々あるでしょう。

知り合いの話を聞く限り福岡銀行(ふくおかフィナンシャルグループ)もブロックチェーンやデジタル化に積極的のようですので、地方銀行の中からDBS銀行のような存在が出てくるぐらいにならないと日本の金融業も厳しいのではないかと思いました。

アマゾン銀行という着目点でしたので、将来の金融業という側面が強い本だと思いますが、金融業はまだ伸びる余地があるという可能性も発見できる本だと考えます。

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