eMAXIS Slim先進国株式は近いうちに税込でも0.1%きりが近そうに思える
先月ニッセイ外国株式がeMAXIS Slimに対抗して信託報酬の引き下げを行いました。
6月にもニッセイ外国株式インデックスファンドの信託報酬が0.1%未満になる模様 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
インデックスファンドの競争は行きついた感があったので、記事にする機会も当ブログでは減少しておりましたが、久々にビッグニュースがありました。日経の電子版に「ニッセイアセット 投信手数料、業界最低水準に」という記事が掲載されていました。ニッセイアセット 投信手数料、業界最低水準に :日本経済新聞ニッセイアセットマネジメントは投資信託の手数料である「信託報酬」を6月にも引き下げる方針だ。対象は日経平均株...
業界最低水準の運用コストをめざす『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』 信託報酬率の引き下げを実施
これまでも先進国株式はiFreeやEXE-iつみたて(現雪だるま)のコストダウンに対抗してきていましたが、そのターゲットはニッセイだけに絞られた感があります。
今のところ税込みで0.107%程度のコストですが、いろいろとみていくとeMAXIS Slim先進国株式はまだコスト下げることが可能で、0.1%切りも時間の問題のように思われます。
受益者還元型信託報酬で総資産が1000億円以上になったら0.1%を税込みでも切る
eMAXIS Slimは他のeMAXISシリーズ同様、受益者還元型信託報酬を導入しています。
これは純資産総額500億以上、1000億円未満の部分、1000億円以上の部分で信託報酬が下がっていく仕組みです。
eMAXIS Slim先進国株式に当てはめると以下の通りです。
純資産総額 | 信託報酬 |
500億円未満 | 0.0999%(税込み0.178%) |
500億円以上1000億円未満 | 0.0949%(税込み0.102%) |
1000億円以上の部分 | 0.0899%(税込み0.097%) |
現在450億程度の純資産総額ですので500億は目の前という感じです。
年始が250億くらいでしたから、少なくとも今年中には500億円台に途中するのは間違いないでしょう。
そして、1000億円超えると税込みでも0.1%切りとなります。
純資産総額1000億円もそう遠くなさそう
純資産総額の推移を公式で確認してみましたが、eMAXIS Slim先進国株式、2018年1月時点では30億円台だったんですよね。

それが2019年1月時点で8倍以上に膨れ上がっていて、1年半経過した時点で2018年1月比較で15倍くらいになってます。
流石に今年中に1000億円は厳しそうな印象ですが、来年には1000億超えてくるペースではないでしょうか?
となると税込でも0.1%切りは時間の問題かと思いますね。
少なくともニッセイはすぐに動かないでしょうから、eMAXIS Slimの純資産総額500億円突破で最低コストの返り咲きは間違いないでしょう。
逆に他社がコスト面で対抗するには、来年eMAXIS Slim先進国株式の純資産が1000億円以上となったときの信託報酬に設定しないといけないということになりそうです。
海外ETFでMSCIの指数を使っている、iシェアーズコアMSCI先進国株式(ティッカー:IEFA)の経費率が0.08%なのを見ますと、他社もコストダウンはかなりきつい段階まで来てますけど、ニッセイ以外に追走できる会社があるのか気になるところです。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る
