[書評]アパレル・サバイバル
1月にAmazonファッションについて調べてみて以来、アパレル関連のビジネスが気になっておりました。
ZOZOを脅かすか?Amazonファッションについて調べてみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
正月からZOZO関連の話題を多く見かけますが、日本のファッションのEC市場は拡大していて、2020年には全体の14%にまで増える見込みます。...
帯で書かれていますが、10年後どういう形に変わっているかがわかる本だと思いますね。
本の中で書かれていますが、購入後のファッションライフスタイルやクローゼットの中身を含めた選択肢を示す形というのは広がっていくと確かに便利だなと。
会社員としてもスーツは減っていく傾向でしょうから、どういう服装がいいかとかを店員などから判断できる材料をもらえるサービスとかあると便利だと思いますし。
ファッション消費やビジネス構造と課題が整理されていて、将来のファッション消費の予測がわかりやすくいい本だと考えます。
個人的に印象に残ったのはオフプライスストアですね。
日本でも増えるかオフプライスストア
とくに気になったのはさらなる低価格化・ファスト化の潮流の中で台頭するオフプライスストアですね。
アメリカマーケットの中で、百貨店やアパレルチェーンが閉店しているニュースの中で、着実に成長を続けている業態です。
オフプライスストアは多数の著名なデザイナーブランドやナショナルブランドのアパレル、服飾雑貨、アクセサリー、コスメを定価販売価格の30%~80%オフのディスカウントプライスで販売しているチェーンストアです。
TJマックス、ロス・ストアあたりが有名です。
TJマックス(ティッカー:TJX)はジム・クレイマーが3年くらい前にも本で紹介されていて、わたしも以前から興味を持ってましたけど、さらに売り上げを伸ばしているようです。
収益が高い理由は過剰在庫が企業にとって重荷になるので、過剰在庫を放出したものを回収して売っていてある意味新販路ですね。
ちなみに日本だとTSUTAYA以上にレンタル業態の縮小が痛手なゲオがオフプライスストアを今年オープンしたそうです。
ゲオグループ初のオフプライスストアが横浜・港北にオープン、キッズ衣料品から雑貨まで5万点以上を販売
ゲオグループ初となるオフプライスストア「ラック・ラック クリアランス マーケット(Luck・Rack Clearance Market)」コーナン港北インター店が、4月25日にオープンする。横浜市の港北インターチェンジに近いコーナンモール内の2階スペースの一画に店舗を構え、衣料品やバッグ、靴、アクセサリー、キッズ衣料、リビング雑貨など計5万点以上を揃える。
それとイギリスのプライスマークはオフプライスストアというわけではないですが気になりました。
紅茶のトワイニングなどを手掛ける食品部門を核とするコングロマリットのアソシエイテッド・ブリティッシュ・フーズ(ABF)グループのリテール部門だそうで、アパレル専門店世界7位で急成長中らしいので、アソシエイテッド・ブリティッシュ・フーズ(ABF)グループ含めて調べてみようかなと考えています。
最後に日本企業の事例も載ってましたが、ZOZOがうまく完全子会社化も進めていて取組は悪くないかなと思いました。
ただ、経営者がちょっとおかしな方向に行ってる感が悪い方向に行きかねないのでどうなりますかね。
ともあれアパレル関連の動向を整理して、将来的にどういう流れになるかがわかってよい本だと思います。


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