米国よりもパフォーマンスがいい国は欧州にあり。2019年上半期の各国の株式パフォーマンスまとめ
仕事でバタバタしていた上半期も終了しました。
やっぱり歳をとると月日の流れも速く感じるようになってきている印象です。
そんな上半期ですが、株式市場は12月末の急落から一変して4月末まで上昇続き。
5月に調整があったものの、6月は反転して好調な状況になりました。
2019年動向が気になる国の、2018年のパフォーマンスまとめ - 関東在住福岡人のまったり投資日記
ポートフォリオの中心は先進国株式ですので、半分は米国が占めている状況です。いろいろと言われますけど、少なくとも人口が増えて経済規模が段違いのアメリカが世界経済の中心であることはしばらくかわらないと思うんですよね。...
iシェアーズなどの単一国に投資するETFを使用して、海外主要な国を中心に調べてみました。
米国、米国外先進国、欧州、新興国、日本の2018年のパフォーマンス
まず米国、米国外先進国、欧州、新興国、日本のカテゴリで見てみましょう。
国名 | ETF | 上半期(%) | 過去1年(%) |
アメリカ(S&P500) | SPY | 18.20 | 9.91 |
米国外先進国 | VEA | 14.32 | 1.12 |
欧州 | VGK | 16.26 | 2.00 |
新興国 | VWO | 12.12 | 4.70 |
日本 | EWJ | 7.91 | -2.61 |
上半期で見ますと、アメリカ>欧州>米国外先進国>新興国>日本の順番でした。
過去1年で見てもパフォーマンスはアメリカがトップ、日本は冴えないという感じですね。
参考までに新興国や欧州でピックアップしない3カ国は以下の結果でした。
国名 | ETF | 上半期(%) | 過去1年(%) |
オーストリア | EWA | 20.41 | 7.07 |
南アフリカ | EZA | 11.47 | 0.69 |
台湾 | EWT | 11.76 | 1.04 |
基本的に上半期マイナスの国は調べた限りありませんでした。韓国ですらプラスです。
北欧4カ国&スイス、イスラエルの株式
続いて欧州の中心とはちょっと経路が異なる北欧4カ国とスイス、イスラエル。
国名 | ETF | 上半期(%) | 過去1年(%) |
フィンランド | EFNL | 10.62 | -3.05 |
スウェーデン | EWD | 14.60 | 5.03 |
ノルウェー | ENOR | 8.16 | -7.93 |
デンマーク | EDEN | 12.19 | 0.63 |
スイス | EWL | 22.54 | 18.16 |
イスラエル | EIS | 12.03 | 5.55 |
スイスの好調さが目立っています。上半期で20%超えてるのは調べた中でもそうそうないので、ちょっと割高気味かもしれません。
北欧4カ国の中ではスウェーデンが好調でした。
欧州主要国(ドイツ、イギリス、スペイン、イタリア、フランス、オランダ)の株式
続いて相変わらずゴタゴタしているイギリスなどの欧州主要国の2018年の株式のパフォーマンスを見てみましょう。
国名 | ETF | 上半期(%) | 過去1年(%) |
イギリス | EWU | 13.01 | -1.45 |
ドイツ | EWG | 14.54 | -3.39 |
スペイン | EWP | 9.09 | -1.23 |
イタリア | EWI | 18.06 | 0.80 |
フランス | EWQ | 19.49 | 4.02 |
オランダ | EWN | 20.34 | 4.58 |
上半期で見るとドイツやイギリスも結構プラスになっています。過去1年で見るとドイツは日本よりもパフォーマンスがよくないですが。
イギリスのEU離脱投票から3年経ちましたが、いまのところ影響が大きく目立つというところまではいってません。
これがさらに5年となると金融関連の影響がどうなるか注視したいですね。
新興国株式の中で注目したい国
最後に個人的に気になっている新興国を10カ国ピックアップして2019年上半期の株価を調べてみました。
国名 | ETF | 上半期(%) | 過去1年(%) |
ロシア | ERUS | 27.43 | 23.92 |
ポーランド | EPOL | 2.91 | 12.17 |
中国 | FXI | 11.47 | 3.79 |
インド | INDA | 8.14 | 8.77 |
ブラジル | EWZ | 8.97 | 41.07 |
メキシコ | EWW | 4.59 | -2.77 |
トルコ | TUR | 2.17 | -18.53 |
フィリピン | EPHE | 9.99 | 18.69 |
インドネシア | EIDO | 4.73 | 16.42 |
ベトナム | VNM | 7.52 | 2.75 |
ロシアが過去1年でも上半期でも好調です。ただし、4,5年前に急落があったことは留意しておいた方がいいでしょう。
昨年大崩れしたトルコも上半期はプラスでした。
中国は米中貿易摩擦の問題が騒がれていますが、過去1年でもプラスですし、上半期は新興国の中ではむしろいい方です。
まとめ
依然としてアメリカの強さが目立つ状況ですが、上半期で見るとロシア、スイス、オーストラリア、オランダあたりが米国株を上回るパフォーマンスでした。
とくにロシアとスイスは直近1年では好調といっていいでしょう。
ただし、ロシアに関してはタイミングを見計らって売買することを考えた方がいいのではないかと思いますね。人口も減少傾向ですし、資源価格の影響を受けますし。
ちなみに上半期は各資産上昇という感じで、米国債や金、米国REITのETFのパフォーマンスはいずれも大きくプラス。
米国債券総合:BND +5.93%
米国長期債:TLT +9.90%
金:GLD +9.78%
米国REIT:IYR +20.85
割安な資産がない状況ですので、分散がベストとは言えませんがベターかなと個人的には考えます。
先進国株式をアメリカをポートフォリオの中心と考えて、通貨を考えて一部をスイス、オーストラリア、イスラエル、日本あたりに分散というのは、一つのポートフォリオ案として今後検討してみたいなと考えています。


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