米国株最低取引手数料でマネックス証券が奇襲に出たのに、楽天証券が5ドル→0.01ドルで強烈カウンター
先週マネックス証券が、米国株式の取引にかかる最低手数料を従来の5ドルから0.1ドルへの引き下げを発表して、米国株取引を行う人で話題になっておりました。
当然、SBI証券や楽天証券が黙っていないと思われたら、なんと楽天証券が7月22日の現地約定分から5ドル→0.01ドルへの引き下げで強烈なカウンターパンチを繰り出してきました。
楽天証券、米株取引の手数料を引き下げ 業界最安水準の0.01ドル
楽天(4755)傘下の楽天証券は5日、米国株式の取引にかかる最低手数料を従来の5ドルから0.01ドル(1セント)に引き下げると発表した。22日(米国時間)の約定分から適用する。同証券によると、米国株を取り扱う主要ネット証券の中では業界最安水準という。ネット証券の米国株の取引手数料については、マネックスグループ(8698)傘下のマネックス証券が4日に5ドルから0.1ドルへの引き下げを発表したばかり。
いずれSBI証券も対抗策を打ち出してくるでしょうけど、おそらく楽天証券に合わせてくるのではないかと。
なので、SBI証券がメインで楽天証券やマネックス証券の口座もってないわたしのような人でも焦る必要はないでしょう。
マネックス証券としては奇襲に出たんでしょうけど、楽天証券がこう動くとSBI証券も楽天に合わせる方向に行くので厳しいですね。
SBi証券だけでなく、楽天証券にも口座数で引き離されているマネックス証券
マネックス証券は主要ネット証券3番手で、1位がSBI証券、2位が楽天証券という形で、今回奇襲に出た形なのですが、あっさり業界2位の楽天証券にカウンターされてしまいました。
米国株の最低取引手数料:楽天証券5ドル→0.01ドル、マネックス証券5ドル→0.1ドルにwww【値下げ競争】 | 和波の投資生活ブログ@米国株・ETF&テーマ株投資
4日にマネックス証券が米国株の裁定取引手数料を0.1ドルにすると発表しました。今まで5ドルだったので相当安くなるというのが分かると思います。参考マネックス証券が米国株の最低手数料を0.1ドルに 少額売買のコスト改善そしたら5日に楽天証券が最

和波さんのブログに載ってたネット証券の口座数の推移ですけど、2015年以降で比較してもSBI証券と楽天証券の差はさほど開いていないのに、マネックス証券は明らかに引き離されつつあります。
SBI証券はその後2019年2月の記事では450万口座を超えていて、大和証券を抜いて野村證券を追い抜くのも時間の問題と言われているレベルです。
野村證券がガリバーから転落…「SBI証券」に負ける日
楽天証券は楽天経済圏と結びついていて、SBI証券はTポイント対応が進んでいてyahooやTポイント文化圏と結びつくのと比較するとマネックス証券は苦しいでしょうね。
まるでETFの大手3社を見ているよう
この大手ネット証券3社の競争を見て思ったのはETFの世界シェアの大手3社(ブラックロックのiシェアーズ、バンガード、ステートストリートのSPDR)。
ブラックロックがSBI、バンガードが楽天なのかは置いておいて、ステートストリートとマネックス証券の立場は似通ってるかなと。
業界3番手のステートストリートがコストで仕掛けても、大手2社がコストで対抗してくるとなかなか難しいものがありますし。
結局SPDRの低コストETFが出た後、1年も経たないうちにバンガードがコストダウンしてきていますし。
米国株の取り扱いが多いマネックス証券の次の策として考えられるのはDRIP対応あたりになるかと思います。ただ、DRIPはアメリカと日本の税制に関わる対応となるだけになかなか簡単ではないでしょうけど。
ただ、大手2社とは違う強みを持って行かないとなかなか厳しいでしょうね。
ちなみにSBIと楽天って6月に似たような本(SBIの本は楽天メインのヨメレバで検索しても出てこないw)を出していて、是非とも米国株手数料においてSBI証券は楽天証券にあわせてもらいたいです。
SBI証券が取れる究極の対抗策は最低取引手数料ゼロですが、流石にそこまではやらんでしょう。


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