2019年上半期の米国株モメンタム、増配、高配当、グロース、バリュー、小型などのパフォーマンスを調べてみた
ウォール街のランダムウォーカーの第12版が出るようですね。旧版を図書館で借りた後時間が経過していたので11版は買ったのですけど、12版はどうしようか迷いました。
改版でそれなりに内容は修正加筆されてるようですし、個人的にはスマートベータ要素のある高配当、増配、モメンタム、小型あたりに投資をしている身ですから、ちゃんと買って読もうかなということで予約しました。
他にもポートフォリオとかが変わってたりしたら検証してみようかなと考えてます。
話は本題で4月からモメンタムETFであるMTUMにも投資を始めましたので、これまで年1だったスマートベータ関連のパフォーマンスに関しては半期に1回は様子をまとめていこうかなと。
やっぱりMTUMにも投資を始めたからにはある程度は時間を割いて調べるのが必要でしょう。お金を投資しているわけですし。
2018年米国株のスマートベータ(バリュー、グロース、低ボラティリティ、モメンタム、サイズ、配当)のパフォーマンスを調べてみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
年始にファクター投資に関する本を読みました。銘柄の特定の要素に基づいて構成された指数に連動する、スマートベータ指数の話題は騒がれなくなっていますけど、アノマリーとして有効なので静かないまは割と良い機会かなと考えています。...
2019年上半期の米国株クオリティ、サイズ、モメンタム、低ボラティリティ、増配、高配当、小型、バリュー、グロースのパフォーマンス
対象としたETFは以下の通りです。
クオリティ:iShares MSCI USA Quality Factor ETF (ティッカー:QUAL)
サイズ:iShares MSCI USA Size Factor ETF (ティッカー:SIZE)
モメンタム:iShares MSCI USA Momentum Factor ETF (ティッカー:MTUM)
低ボラティリティ:iShares MSCI USA Minimum Volatility ETF (ティッカー:USMV)
バンガード・米国増配株式ETF(ティッカー:VIG)
バンガード・米国高配当株式ETF (ティッカー:VYM)
バンガード・スモールキャップETF(ティッカー:VB)
バンガード・米国バリューETF(ティッカー:VTV)
バンガード・米国グロースETF(ティッカー:VUG)
※iSharesのETFは日本の大手ネット証券3社では買えません。
今年の上半期のパフォーマンスをまとめたところ以下の通り。

棒グラフは左からクオリティ(ティッカー:QUAL)、サイズ(ティッカー:SIZE)、モメンタム(ティッカー:MTUM)、低ボラティリティ(ティッカー:USMV)、増配(ティッカー:VIG)、高配当(ティッカー:VYM)、小型株(ティッカー:VB)、バリュー(ティッカー:VTV)、グロース(ティッカー:VUG)、S&P500です。
株式が上昇していて、S&P500もプラス18%という好成績という環境でしたので、グロース株(VUG)が頭一つ抜けているという結果に。
他のETFもS&P500よりパフォーマンスを上回るETFが多いですね。iシェアーズのスマートベータ系ETF4本は全てS&P500を上回っています。
一方で高配当株のVYMとバリュー株のVTVはS&P500を大きく下回るという結果になりました。
過去1年で見ると増配のVIGと低ボラティリティのUSMVが強い
では、少なくとも2回は株価が大きく下がる局面のあった2018年7月~2019年6月の1年で見てみると様子が変わります。

グロース株やモメンタムといったETFもS&P500とそんなに差がないという結果になりますし、小型株は1人負けという感じです。
過去1年でパフォーマンスがよいのは桃の低ボラティリティ(USMV)と水色の増配(VIG)。
VIGはリーマンショック時に下落幅が小さかったという実績もありますので、リスク回避でディフェンシブな要素のあるETFが強かったという結果ではないかと。
気になるのはバンガードの高配当ETFのVYM。黒のグラフは過去1年でも上半期でもS&P500に負けています。
バリューも同じ期間で冴えないので相関性が高いってことなんでしょうね。
低ボラティリティの好調さが目立ってますので、近日久々に調べてみようかなと考えています。
ともあれファクター投資入門では組み合わせが大事そうな印象を持ちましたので、ポートフォリオの比率をじわじわといじりながら最適解に近づけていきたいと思います。


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