NECの新卒報酬1000万のような給与体系が増えると、FIREする人も増えそう
新人が入社してきて3ヶ月経過したわけですが、ここ数年新人社員の数が増えてきてる印象ですね。
だいたい新入社員の人数は景気と会社の業績に連動しているのは明らかですので、景気が悪いとか実感できないという話はなんかおかしいと思います。
わたしが入ったタイミングは就職氷河期抜けた時期でしたし、まだ20代でなにもわからなかったときにリーマンショックがあって大変だったにも関わらず育ててくれたという意味で恵まれていたと考えます。
同時に、いまの20代の人たちはわたしたちよりもさらに大変なんだろうなと思いますね。もちろんやりたい仕事のために、フリーランス的な生き方も寛容になっていくというメリット面もあるでしょう。
そんな中、NECが新卒研究者に1000万とか、NTTは1億円というニュースが話題になっています。
NECは新卒1000万、NTTは1億円 研究者待遇、世界基準に :日経ビジネス電子版
日本企業が最先端のエンジニアや研究者の待遇改善に乗り出している。NECは優秀な新入社員には年収1000万円以上を支払う制度を導入。NTTはスター研究者に年1億円の報酬を出すことを明らかにした。
もちろん給与体系の見直しで組合との折衝はめんどいので、いきなり海外拠点勤務とかにする可能性もありそうですが。
で、このニュースを聞いて思ったのは、さっさと稼いであとはFIRE(経済的に独立して早期退職)する人も増えるんじゃないかと。
アメリカの20代、30代でリタイアする事例
新人から給与体系が高いと20代、30代でのリタイアって増えそうだなと思うのはアメリカの事例ですね。
ウォール街の金融関係で7年働いて225万ドル(約2億5500万円)貯め込んで28歳でリアイアのケースは、流石に日本でもNTTレベルの報酬1億円とかではないと厳しいかと思います。
その条件でも学生ローンゼロ、給料の7割を貯めるという前提付きですし。
She retired at 28 with $2.25 million
ただ、ほかの事例を調べてみると、夫婦で年収1500万、20万ドルの家と60万ドル貯まった30歳でリアイアの事例もあるので、現実的に目指すのが可能なのはこのレベルかなと。
Mr. Money Mustache
学校の教員夫婦のケースも30代前半で貯蓄が100万ドルでリタイア、月の貯蓄が75%。
「就労から逃げ出すために」ミレニアル世代に支持されるこれからの新しい生き方「FIRE」とは?
物価が高く日本よりもインフレ率の高いアメリカで大丈夫なのか?という疑問点は否めませんが、20代から給与が高いとFIREしやすいでしょう。
日本の場合20代の給与がなかなか増えず、低く抑えられた給与体系なのがFIREの難易度の高さの理由の1つでしょう。50代だけ給与体系が違うという会社もあるようですし。
陸上の100メートルや競馬の1200メートルのレースのように最初から飛ばしてさっさとゴールという生き方
わたしは夏休みの宿題の大半を7月中に片づける変わり者(後半にやる人に見せていた)でしたので、FIRE的な生き方が合うからかもしれません。
といってもわたしはもう30代中盤ですから、年収を一番上の桁を2つぐらいあげるとかは非現実的なのでコツコツとあと10年くらいかけて目指します。
でも、多様性が認められるようになっていってるので、陸上の100メートルや競馬の1200メートルのレースのように最初から飛ばしてさっさとゴールというFIRE的な生き方はありだと考えます。
仕事やってると無駄な人間関係にほんといやになりますし。
新卒から年収が高いっていう選択肢があれば、かなりだれた大学生活を送った私のような人間も大学の勉学研究に相当力入れると思いますし、研究機関の競争力も上がることにつながる効果もあると思いますね。
日本経済の停滞の要因は若い年代の給与体系の低さも原因でしょうから、まずはその点から変えていくのは悪いことではないでしょうし。
とFIREする人が増えそうだなということを書いていてセミリタイア事例を調べていたら、セミリタイアへの欲は否が応でも高まるなと思いました。定期的に書いたほうがいいかもしれない・・


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