参議院選挙を見てると、サピエンス全史やホモ・デウスに日本の課題が書かれてるように思う
参議院選挙の結果が明らかになった夜21時ごろにこの記事を書いておりますが、与党が3年前よりも議席を増やすのが確実そうです。
選挙は期日前投票で済ませたのですが、郵便局に郵便物を持っていく必要がありましたので、投票所近くを通りました。
すると投票にいく親子連れで幼稚園児くらいの子供に親御さんがどれに入れると聞いた結果、子供が指さしたのは・・
「安楽死制度を考える会」
30年経ってその子供が大人になった時に、高齢者となる我々の世代はやや怖さを覚える光景でした。
さて、選挙の開票締め切り後の予測結果を見ていて思うのは、日本は与党野党問わずユヴァル・ノア・ハラリがホモ・デウスやサピエンス全史に書かれてあることを意識しないといけないのではないかと思うのです。
なぜ野党が選挙に勝てないのか?
個人的な印象として民主系と共産党に入ってた票の一部がれいわに流れたというのが参議院選挙の結果といえます。
結局、自民公明は3年前の参議院選挙より増えていて、与党と野党の中間寄りの維新も増えてる状況では最初にあげた3党は少なくとも勝ったと言えないでしょう。
ではなぜ野党が選挙に勝てないかというとホモ・デウスに書かれているように、資本主義と共産主義は、競合するイデオロギーでも政治制度でもなく、データ処理の仕方の違いにすぎないということに行きつくんじゃないかと。
なぜ資本主義が共産主義に勝てたのかというと、資本主義が分散処理を利用するのに対して、共産主義は集中処理に依存していると。
20世紀から続くテクノロジーが加速度的に変化する時代には、分散型データ処理が集中型データ処理よりも上手くいったからと書かれてました。
この文言を読むとEUがなぜ上手くいかないのかもわかります。
いま中国が発展してはいますけど、これも資本主義と共産党が合わさったような形態だからでしょう。そもそも紀元前のキングダムの時代あたりから郡県制が根付いてるのもあるかと。
民主党系や共産党の場合、中国共産党とも異なりいまだに資本主義に負けた30年以上前の社会主義・共産主義を掲げていた政党のような主張をしていてはダメでしょう。
今後の展開としてれいわに票が流れたので、極端な主張に寄り添っていくと想像されますが、そうなった場合民間の組合の支援がなくなる可能性もあると思いますよ。
実際、他の会社も含めて聞いてると、民主党政権後組合が選挙行きましょうとしか言わなくなってる会社結構あるようですし。
あと旧来型のちらし配布とうるさい選挙カーはやめたほうがいいでしょう。とくに共産党はちらしの同じもの含めて3週間で5回も入れてましたけどはっきり言ってしつこいです。
日本の現状の問題点
現状日本の企業の問題点としてイノベーションが出しにくい環境というのはあるでしょう。
人類が科学革命でイノベーションを起こした理由として考える3つの項目として以下がサピエンス全史であげられています。
- 集団的無知を進んで認める
- 観察と数学を中心に置く
- 獲得した知識を新しい力に結びつける
この3点を日本ができてるかというと微妙な点もあると思うんですよね。
で、この科学革命がなぜ近代以前に科学革命は起きなかったのか?
ユヴァル・ノア・ハラリは以下のスパイラルに陥ってたからだと指摘しています。
①将来を信頼しない
↓
②信用がほとんど発生しない
↓
③経済成長が遅い(①に戻る)
これってもろ日本の状況じゃないかと。
アベノミクスに関しては働いていて目に見えてわかる①株価、②求人者数、③新入社員の人数などは否定はできないものだと考えます。だから50歳以下は若くなるほど自民支持が大きいのでしょう。
ただし、①から③のサイクルから抜け出す、3本の矢の改革案などは不十分ではないかと思うんですよね。
これだけ選挙に強い政権だからこそ、ある程度は規制緩和や改革的なことを進めるべきですし、野党側にしてもなんでも反対でテレビが取り上げる法案だけ目立とうとすることはやめるべきでしょう。ある程度共同で考えるべきです。
日本の書店でいまだにサピエンス全史やホモ・デウスが売れてるのは、現状の日本の問題にもあてはまるということを気づいてる人が多いということなのかもしれません。


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