レラティブ・ストレングスってナンだ!?
投資においても競馬においても過去のデータを元にして予想することは、重要であると考えます。
現在、世界的に上がり続けている相場でありますが、21世紀に入ってからもITバブルやリーマンショックがあったわけですから、いつ下落相場が来るか不透明な面があります。
もし次に大きな下落が来た場合にITバブルやリーマンショック時に対処できた手法が通用するかどうかはわかりませんが、一つの目安にはなるし、教訓として身構えることはできると思うのです。
そんな手法とかないかなと探しておりまして、1つ面白いかなというものを発見しました。
※ただし、これが今後通用するとは限りませんので、あくまでも判断は自己責任でお願いします。
その名を「レラティブ・ストレングス」といいます。
レラティブ・ストレングス投資
AKIさんという方のブログで知りました。
最初に提唱されたのが市原ブログの主さんで実際に実践されているようです。
概要は以下の通り。
この手法では様々な資産から3資産を抽出する手法を取っておりますが、市原ブログ
1.月末に、複数の資産クラスの、「3ヶ月リターン、6ヶ月リターン、12ヶ月リターンの平均値」(以下、3-6-12ヶ月リターン)を計算する。
2.3-6-12ヶ月リターンが高い上位3資産を抽出する。
3.この3資産の中で、市場価格が12ヶ月移動平均を上回っている資産を抽出し、均等配分に投資する。
4.以上を毎月繰り返す。
個別(TOPIX,S&P500)ではどうなるか検証されています。
レラティブ・ストレングス投資(その2)
BUYになった時に買い、SELLになった時に売ってSELL期間中はキャッシュを積み立てる手法です。両者とも毎月定額を積立投資した場合よりもプラスとなっております。
この手法は移動平均線を用いた手法であり株式投資でもモメンタム効果に近いものがあります。
著名な指数でこの結果になるんですから、自分が投資している海外ETFにも応用が聞くのではないかと思い調べてみました。
BUYとSELLの算出方法は以下の通りです。
参考は以下の通り。
3,6,12ヶ月リターンを計算する方法
①3ヶ月リターン = 直近月末価格 ÷ 直近月末から3ヶ月前の月末価格 - 1
②6ヶ月リターン = 直近月末価格 ÷ 直近月末から6ヶ月前の月末価格 - 1
③12ヶ月リターン = 直近月末価格 ÷ 直近月末から12ヶ月前の月末価格 - 1
④3,6,12ヶ月リターンの平均 = (①+②+③)÷3
⑤12か月移動平均 = 12か月分の合計÷12
⑥3,6,12ヶ月リターンの平均がプラス 且つ 市場価格が12カ月移動平均を上回った場合BUY、それ以外はSELL。
①~⑥で計算を行った結果が下の大きな表のとおりです。
○がBUYで×がSELLです(誰か私にExcelの効率的な使い方教えて・・)
黄色で示した個所が相場がさえなかった時期なんですが、きっちり下落時と多少は遅れているものの上昇開始時をきちんと捉えていることがわかります。
ただし、VTだと12カ月移動平均を計算できるのが2009年からなので、上昇局面ばかりになってしまいました。
では、実際に毎月定額積み立てとRS法ではどのような違いになるのか?実際にETFを使って計算してみました。(次回へ続く)



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