レラティブ・ステトレングスその2~検証編~
前回のラブライブじゃなくて、
前回レラティブ・ストレングスの大まかな概要について書きましたが、
レラティブ・ストレングスってナンだ!?
今回は実際に海外ETFについて検証してみます。
検証用をでれにするかということで迷いましたが、ずーっとbuyのままのETFもあったため、わかりやすく全世界株式のVT、米国債のBND、米国小型株のVBをチョイスしました。何故VBかというと、期間が長いのとモメンタム効果+小型株効果の合わせ技を確認するためです。
検証は毎月定額で積み立てた場合(だいたい400$ぐらい)とRS法の場合どうなるかを検証していきます。なお、検証にあたり以下の条件で行います。
①配当は無視
②定額積み立て一定額を決めてその上限口数分買う。
③一定額から上限口数分の差額は細かいので無視
④RS法はBUY⇒SELLになると売る。
⑤SELLの時はキャッシュで積み立て分確保
⑥SELL⇒BUYの時にキャッシュで積み立てた分全額投入
ではまず昨日表に掲載したVTから見ていきましょう。

収支を計算しますと以下の通りでした。
2009年6月以来
定額積立:128.4%
RS法:122.7%
期間が短く直近がほぼ上昇相場ですので、定額積み立てが有利となっています。20年分の分析をされている場合は大幅プラスでしたから、リーマンショック前1年ぐらいの結果を含んでいた方がいいんでしょうかね?
続いてBNDの検証を行います。結果は以下の通り。


収支を計算しますと以下の通りでした。
2008年4月以来
定額積立:101.9%
RS法:102.6%
わずかながらRSが上回る結果となりました。2012年末から1年半近くマイナス相場が続いて、最近SELL⇒BUYに転じたばかり。SELL期間が長いほど収支に影響が出ていると言えそうです。
最後にVBの検証を行います。結果は以下の通り。
収支を計算しますと以下の通りでした。


2005年1月以来
定額積立:171.9%
RS法:158.5%
ありゃりゃ大差がついてしまいました。ただ、リーマンショック時の個所を見てるとかなり定額積立に勝っていることがわかります。では、何故ここまで大差がついたかというと、黄色で示した下方の個所。
2012年3月30日 78.71
2012年4月30日 77.99
2012年5月31日 72.72
2012年6月29日 75.99
2012年7月31日 75.38
2012年8月31日 78
この6カ月の間にBUY⇒BUY⇒SELL⇒BUY⇒SELL⇒BUYとなった影響で、かなり差を広げられる結果となりました。しかし、下落相場でのレラティブ・ストレングスの効果は一定の実証がされているともいえそうです。
こうしてみるとやはり指数に連動するインデックスファンドの方が、レラティブ・ストレングス法に適しているかなと思います。海外ETFは配当無視の条件で行いましたし。
しかし、BUY⇒SELL及びSELL⇒BUYの局面の変化はある程度正確にとらえれると思います。特に今の上昇相場から変わるときに、1つの指標としてみるのは面白いのではないかと思います。
ちなみに厳選して3つに絞りましたが、他にもBUYSELL判断を行ったETFは10個くらいあります(盆休みに地味にやった)・・
それについては明日にでも載せます。


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