米国も日本も銀行株の益回りは軒並み10%を超えていて高配当
この記事をtweetしたのですが、アメリカの大手銀行はJPモルガンやバンクオブアメリカ、ウェルズファーゴ、シティあたりは配当利回りは3%を超えてて、PERも高くて10前後という状況です。
これに関して日本の銀行株も同じ状況という話を教えていただいたので、日本の銀行ってどんなものなのかなと調べてみたくなりました。【割安株】米銀行株の益回りは軒並み10%を超えている https://t.co/04DZ3C835V JPMとウェルズファーゴは興味があるな。
— garboflash (@garboflash) August 15, 2019
日本の銀行に関しては、シティや三菱東京UFJに勤務経験がある田中氏が本に書いてるように、ゼロ金利とデジタル化必須の状況でどうなるかわからないので割安になってる面もあるかと思いますね。
世界の銀行と日本の銀行の規模ってどんなものなのかいままでとくに調べていなかったので、これを機会にまとめてみました。
世界の銀行の資産額
資産額をもとに世界の銀行ランキングをS&P500が発表しているそうなのですが、日米の銀行の資産規模をわかりやすくまとめるために2017年のデータを使うと以下の通り。
1位 中国工商銀行 4兆ドル
(中国の銀行が4位まで続く)
5位 三菱UFJフィナンシャル・グループ 2兆7900億ドル
6位 JPモルガン・チェース銀行 2兆5300億ドル
9位 バンク・オブ・アメリカ 2兆2800億ドル
11位 ウェルズ・ファーゴ 1兆9500億ドル
12位 ゆうちょ銀行 1兆8700億ドル
13位 シティグループ 1兆8400億ドル
14位 三井住友フィナンシャルグループ 1兆7800億ドル
17位 みずほフィナンシャルグループ 1兆7200億ドル
資産規模で見ると日本の大手とアメリカの大手は同レベルではありました。
2018年国内銀行業売上高上位10社の経常利益率、PER、配当率
では、国内銀行業の売上高はどうなっているのか?上位10社の経常利益率、PER、配当率をモーニングスターから引っ張ってきました。
銀行名 | 売上高 | 経常利益率 | PER | 配当率 |
三菱UFJ | 6兆680億 | 20.13 | 0.78 | 4.42 |
三井住友FG | 5兆7651億 | 19.79 | 6.64 | 5.22 |
みずほ | 3兆5611億 | 15.64 | 4.02 | 4.90 |
ゆうちょ | 2兆449億 | 20.27 | 16.65 | 5.08 |
三井住友トラスト | 1兆3509億 | 17.47 | 7.63 | 4.12 |
りそなHG | 7429億 | 23.59 | 5.40 | 5.16 |
新生銀行 | 3838億 | 14.88 | 6.89 | 0.72 |
コンコルディア | 3276億 | 26.22 | 8.03 | 4.57 |
めぶきFG | 2623億 | 24.13 | 5.98 | 4.68 |
ふくおかFG | 2375億 | 30.11 | 6.34 | 2.98 |
コンコルディアとめぶきってなんだよと思いましたが、コンコルディアは横浜+東日本、めぶきが足利+常陽でした。関東出身じゃないとわかんないですよね。
ちなみに8番目から10番目が地方銀行ですが、11番目と12番目の千葉と静岡までが売上2000億を超えていました。
で、一覧表に見てみますと、イレギュラーな項目があるとはいえ経常利益率は低くて15%前後で2割超えがざら。
PERもゆうちょ除いて10切っていますし、配当率も4%~5%がほとんどです。
ただ、売上とか経常利益成長率とかで見るとマイナスが多い。
そんな中、ふくおかFGは成長率3%台をたたき出していました。地域的に競合である西日本FGも成長率プラスなわけですが、ふくおかほどじゃない。
ふくおかFG、4~6月純利益9倍 「負ののれん」計上での影響もあるのでしょうか?
ふくおかFGは地銀初のネット専業銀行設立するようですし、フィンテックにも積極的なので、九州の人口が大きく減るまでは存在感をキープできるかもしれません。
とここまで調べてきてPERや利益率を見ると日本の銀行も・・となりますが、金利と高齢化と人口減という問題がつきまとう日本の銀行に投資はリスクが高いでしょう。
強いて投資するならわたしは福岡出身なので口座も持ってるふくおかFG。
福岡ゆかりの企業だけに国内株投資するアイデアが投資案の1つにあったりするので、実行する際には組入れるでしょうけど、そのためにはもっと資産を大きくして余裕がでてないと無理かな。


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