香港株のETF(EWH)の状況を調べてみたが、直近はデモの影響で中国株よりも下落している。

投稿日：2019/08/20 更新日：2019/08/20

わたしが投資を始めたのが2011年で東日本大震災の年になるわけですが、その1、2年前くらいも株価下がりすぎじゃね？と思うところはありました。

ただ、当時は仕事で精神的にやられていてとても投資をする余裕もなく、ひたすら貯金している状況でしたね。

長期投資をしていていま含み利益がある人の場合、リーマンショックだろうが、9.11のテロだろうが、東日本大震災だろうが投資を続けてるでしょうし、そのタイミングで大きく投資できた人はさらに利益が出ているでしょう。

有事で悲観に暮れてるときに機会はあるかなと考えます。

有事が起きてるというと香港がそれに近いかなと。テレビで香港のニュースが流れていて、香港の今後は大丈夫かと思う一方で、株価に影響でてんのかなとふと疑問に思いました。

中国株はいろいろと規制がありそうですけど、流石に香港に投資するETFはあるだろと探したら「iShares MSCI Hong Kong ETF(ティッカー：EWH)」というETFがあったので現状を調べてみました。

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中国株と比較して香港株(EWH)は直近2ヶ月で大きく下落している

実際中国株と比較しても影響はどんなものだろうか？ということで以下のETF2本も含めて調べてみました。

iシェアーズ中国大型株 ETF(ティッカー：FXI)
中国株ニューエコノミーファンド（ティッカー：CXSE）

FXIは香港証券取引所で取引されている中国の大型および中型株式が対象で、CXSEは国有企業を除く中国企業が対象のETFです。CXSEもわずかですが香港の企業が含まれていたりします。

これを香港株のETF(ティッカー：EWH)で過去1年のパフォーマンスを見ると以下の通り。

過去1年で見ると中国株と香港株で差は見られませんが、さすがにこの2カ月の赤の香港株の下落は14%くらい急落しています。

過去のパフォーマンスを見ても赤の香港株より青や緑の中国株の方がボラティリティが高い傾向がありましたので、その意味で今回の下落はデモの影響を受けてるいっていいと考えます。

5年前の雨傘運動のときはどうだったのか？

香港のデモが大規模化した事例として、5年前の9月～12月の雨傘運動がありました。

普通選挙導入に関して香港特別行政区政府に抗議をするデモ活動でしたが、下図の9月から12月頃を見る限りは、運動当時の株価を調べてみますと中国株も同じレベルで下落しています。

緑のCXSEも当時はパフォーマンスが冴えていませんでした。

デモ隊が空港占拠などの状況を見ますと、今回のデモの方が影響大と言えるでしょう。

マネー流出の兆しという記事も出てき始めたが・・

ウォールストリートジャーナルでは香港からマネー流出の兆しという記事も出ました。

香港からマネー流出の兆し、デモ深刻化受け - WSJ

香港で抗議活動がとまらない。小売り、観光、企業マインドがすべて悪影響を受けている。国際金融ハブとしての将来にも疑問符がつき始めている。

欧州が中国に対して甘いだろうという読みで中国軍が強制排除という可能性も無きにしも非ず。

そうなった場合の影響はもっと大きくなるでしょう。iシェアーズ先進国（除く米国）不動産 ETF(ティッカー：IFGL)なんかでも香港は組み入れ2番目に多いですし。

ある意味投資するにはいい機会も訪れるのかもしれませんが、イギリス支配下を通して培われた香港のよさというものが失われる可能性は高く投資マネーが残るのか？という疑問はあります。

トランプが大統領で、アメリカも中国に対して強硬姿勢だから中国もすぐに動けないという面もあると思うので、長期化の可能性も想定しておいたほうがいいと考えます。

年末の香港国際競争今年は開催できるんでしょうかね？スポンサードリンク
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