金利が低下する中、BNDやVWOB、EMBを使って米国債券+新興国債券のポートフォリオを考えてみる
グロ-バルREETに投資を行いましたが、債券部分に関しても今すぐではないものの、投資先をちょっと考えようかなというアイデアがあります。
分散を考えて、iシェアーズ グローバルREIT ETF(REET)に投資しました。 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
8月終わりにポートフォリオを計算してみたところ株式の比率が減少していたので、今月株式中心に投資を行うことにしたのですが、日米中心に株価が上昇しています。...
それは現状の主な国の国債金利で、イギリスも1.0%切ってて、スイスもマイナス金利の状況です。

アセットアロケーションの最適化を読む前から債券でも分散は必要という考えですが、じゃあ厳密に米国外先進国の債券に投資をするのはどうなのだろうと考えるところがあります。
さらにいうと日本にいて変動10やらも持ってる状況では米国外先進国の部分はそれで補って、金利が他国と比較的高め水準の米国債券+新興国債券という組み合わせはどうなのかなと。
ということでPortfolio Visualizer使ってテストしてみました。
米国債(BND)+新興国債券(VWOB)のポートフォリオ
ということで米国債(BND)60%、新興国債券(VWOB)40%のポートフォリオ(ポートフォリオ①)を調べてみます。
比較対象として投資の大原則で紹介された新興国債券(VWOB)+米国好配当株(VIG)ポートフォリオ(ポートフォリオ②)と比較してみます。
投資の大原則で紹介されていた債券の代替に使える新興国債券+米国好配当株ポートフォリオを検証! - 関東在住福岡人のまったり投資日記
投資をやっておりまして①債券は不要、②外国債不要、③国内外新興国含めて分散とこの3つの考え方があるかと思います。わたしは③の考え方ですが、さらに深掘りしてボーナス枠の投資で米国長期債や適格社債にも投資していて、数ある投資ブログの中でも珍しいタイプかと思われます。...
VWOB設定以来の過去6年で調べると以下の通り。

米国市場との相関性が0.2で、シャープレシオも1超えてるのでポートフォリオ①も分散を考えると悪くないかなと思います。年率4.5%くらいですし。

年次で見ても相場が冴えないときは悪くないかと。

月次の相関はVWOBはBNDに対して0.51で米国市場が0.42。欲を言えばもう少し株式に対して逆相関であって欲しいですけど、米国債に対してはこんなもんでしょうね。

期間が6年と短めですので、運用期間が10年超えてるiシェアーズ J.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券 ETF(ティッカー:EMB)に変えて、ポートフォリオを比較してみました。
新興国債券をVWOBからEMBに変えてみると・・
変えた結果が以下の通り。ポートフォリオの比率は構成はVWOB→EMBに変えたのみ。

ポートフォリオ②の投資の大原則に書かれていたポートフォリオの底堅さが目立ちます。
ポートフォリオ①は年率5%で過去11年で見てもまずますかと。

シャープレシオもポートフォリオ②より高くなりますが、一方で米国市場との相関が0.4近くまで上がります。
年次で見ると2008年でもプラスなのは評価していいかと。

9月は投資をほぼ完了したので次は冬となりますけど、米国債+新興国債への投資は引き続き調べていきたいと思います。
来年新興国の債券指数に中国が加わる予定
ちなみに現状の新興国の債券指数は中国が入っていない状況ですが、来年追加されるそうです。
新興国の債券指数「JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイド」に中国が加わります カン・チュンドのインデックス投資のゴマはこう開け!
こんにちは。インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。まずはウォール・ストリート・ジャーナルのこちらの記事から。「JPMorgan to Add China to Bond Indexes」記事によりますとJPモルガンは2020年2月28日より、同社が算出する複数の『債券インデックス』に中国を加えると発表しています。顕著な例として、新興国債券の代表的指数「JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイド」に中国の国債が加わることにな...
中国に関してはリスクが他の新興国以上に大きなものがあると思うので、これから先新興国債券に投資をする場合、そこはマイナスの要素になる可能性はあるかなと考えています。
まぁ、カン・チュンドさんによるとインドもいずれ追加という話ですので、中国インドそれ以外に均等に分散された形になってくれると長期でETF使って投資するのは悪くないのでは?というのがいまのところのスタンスです。


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