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関東在住福岡人のまったり投資日記

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投資関連本

ビッグミステイク(BIG MISTAKES)は投資家向けしくじり先生 俺みたいになるなが書かれた一冊

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8月後半から9月にかけて相場が回復していますが、去年の2月の下落からだいたい4ヶ月~半年スパンで大きく株価が下がる事象が起きていますので、通常は平穏な秋口も警戒が必要だと思いますね。

夏冬ボーナス間で追加投資をする方針に変えましたけど、リスクを取り過ぎたり、投資手法から外れすぎないよう自分を戒めるという意味で「ビッグミステイク」を読みました。

個人的になんか今年の4月末のぬる~い感じが漂い始めそうな雰囲気もあるときこそ、他人の投資失敗事例から学ぶべきかと。


著者のマイケル・バトニックは、ニューヨークを拠点に全米で事務所を構えている投資アドバイザー業のリソルツ・ウェルス・マネジメントの調査部門ディレクターです。

レジェンド投資家の大失敗例の最後に著者の失敗例が載っていますけど、最近一部で話題のサードドア同様なんだかハチャメチャな感じで生きてきて、いま成功したって人が書く本がアメリカでは受けてるんですかね?

この本はレジェンド投資家に他の投資家の発言や偉人の格言なども交えて書かれています。

投資で調子に乗ったり、手を広げすぎるとどうなるかを示唆していて、投資手法が異なろうとも教訓となることは多いと思います。

個人的に印象に残った点をまとめると以下の3点ですね。

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マンガーやバフェットよりも先にジェシー・リバモアとマーク・トウェインが出てくる意味


各投資家のしくじりエピソードを集めているのですが、最初がベンジャミン・グレアムで、その後はチャーリー・マンガーやウォーレンバフェット、ケインズでもなくジェシー・リバモアとマーク・トウェインなのがこの本の肝でもあるのかなと。

ジェシー・リバモアは1900年から大恐慌時代の投機家、相場師で、4度の破産、世界恐慌の引き金となった暗黒の木曜日に向けた空売りで大もうけを経験した後、最後はうつ病を患い自殺とまさに投機家というべき人物。

そんな破天荒な人物だからこそ以下の言葉には重みがあると思いました。

    「最後には自分の思うように相場が好転するはずだと執拗に思い込むようになっていた。しかし、実際に目にしたのはスッカラカンになった自分の姿だった」
    「失敗の種類や範囲は広範で、よほど気をつけないとばかな失敗をつい繰り返す」

投資狂いという状況になるとこうなるのかなと。

一方のマーク・トウェインはトム・ソーヤーの冒険などで有名で、ベストセラーをコンスタントに発表していたにも関わらず1894年には投資の失敗で破産。

その後講演活動と印税で返済した後も結局また投資をして失敗します。

そんな経験から投資に関する名言を残していて、本の中でも1番多いかなと。

    「人間の一生には投機をしてはいけないときが二度ある。投機できる余裕がないときと、その余裕があるときだ」
    「銀行は晴れの日に傘を貸し、雨が降り始めると返せというのが仕事だ」
    「それを事前に予測できていればよかったのだろうが、わたしが得意とするのは後になってから結果を振り返ることだ」

結論としてはレバレッジや借金しての投資にのめり込むと、偉人でもしくじるという教訓は100年以上経ったいまでも通じるモノがあると考えます。

専門外や流行に踏み込みすぎるとしくじる


15人の投資家のしくじり事例が載っていますが、多い例が専門外の投資対象や人気があって流行的な投資対象につられて失敗する事例が多いです。

当然時代によって有効な投資手法も変わってくるので、それに対して対応も必要となってくるわけですが、結局それを過度に意識するとしくじってる印象。

一般の投資家とは比べものにならない規模の金額を動かしているプレッシャーの影響もあるでしょうけど、結局のところは自己認識や自己コントロールが肝になるのかと考えます。

チャーリー・マンガー「ほかの人々に適性があって、自分にはそれがない。そういうゲームでは必ず負ける」
ジェリー・ツァイ「プロ野球選手みたいじゃないか。10試合うまくやってきても1試合まずけりゃ、ぼろくそだからね。それはフェアじゃないと思う」
スタンレー・ドッケンミラー「わたしは自分がその取引をできないことをわかっていました。ただ、情緒不安定で自分が止められなかった。今後はあんなことは二度としないという学びがあったかもしれません。でも、それは前からわかっていたことです。」
チャーリー・マンガー「市場が1年に2回や3回、50%以上下落したとしても、それを冷静に受け入れられなければ、あなたは株主に向いておらず、市場変動に対して冷静沈着に対処できる人に比べて、平凡な結果しか得られないでしょう」
グレアム「過去の動きから特定しようとするときに、ほとんど避けられないことがある。十分に時間をかけて自分が確立した監察方法にようやく自信を持てるようになった頃に、新たな条件が現れて、その方法に頼れなくなることだ。」


ひふみワールドが設定されるタイミング、巻末にひふみ投信の藤野英人氏の解説が載ってるのは意味深


最後に、本の終わりにひふみ投信の藤野英人氏の解説が載っているのが印象に残っています。

ひふみワールドが来週運用開始となるわけですが、この本に載ってるひふみの何倍もの規模を運用しているレジェンド投資家達も専門外の投資対象に突っ込んで失敗した事例が数多く出てきます。

これはなにかを暗示しているのではないか?と思えるのはわたしだけでしょうか。

もちろん藤野氏は以下のことを指摘しているので問題ないと思いますが、兵站の拡大で上手くいくかはわからない面もあるでしょう。

  • 最悪の事態が起きてもあきらめず、現実と向き合う。
  • 鍵を握るのは「内的対話」と「自己コントロール」
  • 先人の「失敗」を追体験して、来るべき時に備えよう

投資をする以上は必ず失敗するわけですから、失敗への向き合い方に失敗するとさらにマイナスに落ちていくこともあります。

それを考えると自分をコントロールすることに加えて、謙虚さ・素直さというのも必要になるかなと読んでいて考えました。

ともあれわれわれ一般人がこの本に出てくるレジェンド投資家になれ確率は非常に低いものですけど、歴史同様先人たちがどう行動したか、あるいはどのような格言を残していたのかに関しては、50年100年経っても教訓となるものがあると考えます。

比較的運用がうまくいってる人が多い時だからこそ、投資手法を問わず多くの人にオススメしたい一冊です。

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