VIG同様、米国株の増配にフォーカスしたiシェアーズ・コア配当グロースETF(DGRO)
わたしはSBI証券とサクソバンク証券の2つの口座を持っていて、SBI証券で買えないものをサクソバンク証券で買うという感じで投資しています。
個人的にSBI証券で変えない海外ETFや欧州株などのリストを作ってるのですが、MTUMやらVIGIなど実際に投資している銘柄以外でリストに入れてるETFの1つにiシェアーズ・コア配当グロースETF(ティッカー:DGRO)があります。
個人的なNISA口座を見ても米国株増配のVIGが好調で、ならばiシェアーズの増配のDGROもいいんじゃないかということで、注視してるETFの1つです。
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既に運用開始から5年が経過しているので、現状とVIGの比較してみました。
iシェアーズ・コア配当グロースETF(DGRO)をVIGと比較
概要
iシェアーズ・コア配当グロースETF(ティッカー:DGRO)とVIGの現状を比較してみました。
ティッカー | DGRO | VIG |
銘柄数 | 481 | 186 |
資産規模 | 85.7億ドル | 383億ドル |
配当率 | 2.33% | 3.13% |
経費率 | 0.08% | 0.06% |
PER | 17.91 | 24.96 |
PBR | 3.09 | 4.79 |
バンガードのETFというと分散していて銘柄数が多い印象ですが、VIGは銘柄数が少なくDGROの方が分散していました。
資産規模も13年運用しているVIGには及びませんが、DGROもiシェアーズの低コストETFシリーズのコアシリーズに入ってるだけに資産規模も大きいです。
VIGと比較してDGROはPERもPBRも低めの傾向になっています。
銘柄数やPERなどの傾向が違うのは、DGROはベンチマークがMorningstar US Dividend Growth Indexで、収益の75%を超えないことを保証しながら、配当の増加を5年以上続けた銘柄が対象としているのが要因。
VIGのベンチマークはNASDAQ US Dividend Achievers Select Indexで10年以上の増配が対象となってるので、対象銘柄も少なくなっています。
セクター別比率
続いてiシェアーズ・コア配当グロースETF(ティッカー:DGRO)のセクター別比率。

比率としては金融、ヘルスケア、情報技術、資本財、生活必需品が10%を超えています。比較的セクターは分散されています。
VIGのセクターと比較してみましたが、かなり違いがあります。

VIGは資本財の比率が高く、エネルギーセクターは一切なし。
金融セクターも比率が3分の1とDGROとはかなり比率が違います。VIGは過去10年対象だからリーマンショックで影響を受けた金融セクターの比率が低いんでしょうね。
構成上位10社
iシェアーズ・コア配当グロースETF(ティッカー:DGRO)の構成上位10社を見てみましょう。

上位を見るとマイクロソフトとアップルがトップを占めています。あとは高配当ETFで見かける面子が並んでいる印象。

VIGとDGROを比較すると共通はマイクロソフト、ジョンソン&ジョンソン、P&Gの3社のみでした。
ファクター
ファクターで比較を行うと、上のDGROは配当とバリューが強めに対して、下のVIGはモメンタムと低ボラティリティが強めです。


iシェアーズ・コア配当グロースETF(DGRO) vs VIG,DGRW,S&P500のパフォーマンス
最後にiシェアーズ・コア配当グロースETF(ティッカー:DGRO)のパフォーマンスを調べてみました。
比較対象はVIG(青)以外にウィズダムツリー クオリティ配当成長ファンド(ティッカー:DGRW 緑)とS&P500(ピンク)とも比較してみました。

まず過去1年ですが、VIGのパフォーマンスがトップ。DGROもS&P500を上回っています。

これをDGRO設定以来の過去5年まで対象を広げるとDGROがトップのパフォーマンス。
VIGは冴えない期間が数年続きましたが、過去5年だと増配フォーカスのETFがS&P500を上回っていました。
これを見るとDGROはVIGとは中身も違いますし、バリュー色が強めなので両方に投資するという価値もあるかなと思いました。
まとめ
- DGROは収益の75%を超えないことを保証しながら、配当の増加を5年以上続けた銘柄が対象
- VIGと比較すると金融セクターの比率が高く、エネルギーセクターにも投資
- 投資対象の銘柄はDGROがVIGの3倍近く
- DGROをファクターで分析するとバリュー、モメンタム、クオリティ、配当の要素あり。
- 過去1年、5年で見るとS&P500をアウトパフォーム


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