投資適格債券の最低格付けBBBの割合が増えてるので、主な米国債ETF(BND,BLV,LQD,TLT)の格付けを調べてみた
マイナス金利の状況の国よりは比較的正常な金利の国に投資をするということで、海外ETF使って米国債券のETFに投資をしています。
金利が低下する中、BNDやVWOB、EMBを使って米国債券+新興国債券のポートフォリオを考えてみる - 関東在住福岡人のまったり投資日記
グロ-バルREETに投資を行いましたが、債券部分に関しても今すぐではないものの、投資先をちょっと考えようかなというアイデアがあります。...
それはアメリカの投資適格債券のうち、最低格付けのBBBの割合が増えていることです。

参考記事:BBB が増えている
ITバブル後とリーマンショック発生後に若干比率が低下していますが(格下げで対象外になってる)、その後の上昇を見ると債券バブルと一部の人がいうのはわかる気がします。
あと、この割合が減ってるのは景気が冴えない時期も含まれる印象で、指標としても使えそうです。
米国債に対して投資をする人はそれなりいるでしょうけど、では海外ETFの格付けってどうなっているのか?
主な米国債ETF(BND,BLV,LQD,TLT)の格付けについて調べてみました。
主な米国債ETF(BND,BLV,LQD,TLT)の格付け
iシェアーズとバンガードのETFを調べてみましたが、どうやら各社で格付けが異なっています。
バンガードのBaaがiシェアーズのBBBでこれが投資適格債券の最低格付けになります。
バンガード米国トータル債券市場ETF(ティッカー:BND)

BNDは米国債の比率が高く、最低格付けの割合も2割以下です。
バンガード米国長期債券ETF(ティッカー:BLV)

これが長期債券になると最低格付けの割合が3割近く。BNDと比較してもA格付けの割合が高くなっています。
iシェアーズ米ドル建て投資適格社債(ティッカー:LQD)

続いてiシェアーズの適格社債ETFのLQDを見てみましたが、半分近くがBBB格付け。
わたしが去年あたりからこのETFへの投資を減らしたのは、BBB格付けの多さが要因です。
一応、レイ・ダリオとかはまだ投資しているので追加投資は継続していますが、あまり強気にはなれません。
iシェアーズ 米国国債 20年超 ETF(ティッカー:TLT)

ちなみにジム・クレイマーが指標としていたTLTはほぼAAA格付けでした。
iシェアーズAaa-A格付社債ETF(QLTA)というETFもある
格付けの動向は気になるところなので、適格社債ETFのLQDに変わるものがないかと探してみたら、iシェアーズAaa-A格付社債ETF(QLTA)というETFがあり、サクソバンク証券で取り扱いがありました。
ただし、資産規模は4.4億程度のようですが・・

赤がQLTAですけど、BNDとは分散効果はそれなりにありそうです。緑LQDと青のBNDの中間ぐらいを期待していましたが。
ここに来てFRBは景気刺激先を行うという報道がちらほら見られます。
中央銀行の刺激策は、経済成長を促進することで信用サイクルを伸ばしていますが、非常にレバレッジの高い、または循環的な信用が危険にさらされる可能性があります。
その意味でも債券だから安心ではなく、危険性もあるということは認識しておきたいですね。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る

- 関連記事
-
- 一部売却して5年経過したSPDRバークレイズ・ハイ・イールド債券ETF(JNK)の現状を見ると、タイミングは悪くなかった?
- Portfolio Visualizerのモンテカルロ法を使ったリタイア&逃げ切りシミュレーション
- 投資適格債券の最低格付けBBBの割合が増えてるので、主な米国債ETF(BND,BLV,LQD,TLT)の格付けを調べてみた
- VIG同様、米国株の増配にフォーカスしたiシェアーズ・コア配当グロースETF(DGRO)
- VIGの強さを実感した2015年度NISAのロールオーバーの申請をしました